川崎市の簡易宿泊所で火事があり、気の毒に5人なくなった。建物が違法建築であったらしい。急遽、他の宿泊所についても、消防は立ち入り検査をしたという。うちについても、また厳しく指導されるのではないかと、ヒヤヒヤものである。同業者の事故については、とばっちりをうけるのではないかと気になるところである。去年、新築と同時に、旧の建物の二階部分の廊下を耐火ボードに、各部屋の引き戸をドアに替えた。いくつか指摘されたうちのこれだけを改善し、あとは徐々に直していくということで了承してもらっている。すべて改善する工事を見積ってもらったら、600万円以上の費用がかかった。うちとしては、とても受け入れられる金額でない。防火、耐震においても、古い建物は新しい決まりをクリアするのに大変である。
麦秋と田植えを待つ水田。子供の頃、麦畑の記憶があるが、一時期麦は作られてなかったように思う。最近、春には金色の景色が甘広がる。麦はほとんどオーストラリアからの輸入のはずだが、うどん県としては、国産の小麦をつくる機運がたかまったのだろうか。畑を見ると、同じ種類の麦ではない。2,3種類あるようだ。何をつくっているのか、農家さんに聞いてみたいものだ。
先日、赤星山、西側の送電線に沿って山歩きをした。去年、尾根筋で巡視路から登ってきたという淡路島の人に出会って、私もいつかやってみようと狙っていたコースだ。わざわざ遠くから、このようなマイナーな道を歩きに来るとは、相当マニアックな登山をする人だ。
この鉄塔巡視路は素晴らしい登山道だった。沢にはとても立派な橋が架かっている。途中、山シャクの小群生が3箇所、尾根付近に大群落があった。国見山に匹敵するほどの群落である。三番目の写真である。足元の歩き易さからいうと、こちらのほうがずっと観察しやすい。山シャクはだいたいにおいて、岩がゴロゴロする急な斜面に生えている。国見山の大群落は、斜面が急で危なくて歩き回れない。
結構目立つ黄色い花、山吹草。山中に一輪だけ咲き残っていた。この花、数年前、尾根でもみたことがあった。山シャクの群生のなかにいっしょに紛れ込んで咲いていた。けれど、尾根はやはり林道がつくられ、かつて見たヤマシャクも山吹草も消えてしまった。道ができると自然は壊れる。
この道には、大きく上に伸びたタラの林もある。登山道はちゃんと整備されていて、植林はもちろんあるが、自然林のなかも歩くので、気持ちのいい登山ができる。以前からの願望がかない、久しぶりに満たされた山歩きとなった。来年は花の咲く時期に、是非とも来たい。