日記

お遍路情報と、日記を綴っております。

マダニの脅威

2013-02-21 13:29:28 | インポート

 このところ、マダニが媒介するウィルスによるSFTSという病気が話題になっている。死者が出て、日本にもこのウィルスをもつダニがいることがわかった。

 私はマダニに噛まれたことがある、と思っている。2年前、山で笹こぎをした日の夕方、首にイボのようなものができていた。引っ張っても取れない。何か得体の知れない生き物が皮膚に入り込んでいるのかな、とも思った。気持ちが悪いので翌日皮膚科を受診した。何か薬を塗って、絆創膏を2,3日貼っておくと、それは黒くなって枯れたようにおちた。しこりはかなりあとまで残った。あの時は、全然、マダニと思わなかった。イボだったんだろうと思っていた。医者も何も言わなかった。その1年後、山好きの友人が、

 「耳の後ろをマダニに噛まれた」

といった。耳の後ろに何かあるようで、ご主人に見てもらったら、

 「ダニじゃないか、足が動いとる」

とな。で、引っ張って取ってもらったらしい。この話を聞いたとき、あのときのイボを思い出し、

 「あれはイボじゃなくてマダニだったんじゃないか?」

と思った。犬を飼っている人はよく知っている。公園などの草むらに普通にダニは隠れていて、通りかかった犬など哺乳類に取り付いて、血を吸うことを。獣医さんに別件で会ったとき、

 「犬がよくマダニに噛まれるけれど、私も噛まれました」

 「人を噛むなんて聞いたことがない」

と言われた。医者も、マダニが人を噛むこと、知らない人多いんじゃないかなー?

 さて、私も友人も何も感染しなかったようで良かった。感染すれば致死率は10パーセントを超える。マダニに噛まれた人は結構いる。噛まれたことに気がつかない人もいる。野山で仕事をする人、山歩きの好きな人にとっては、ショッキングなニュースである。早く治療薬を開発してほしい。

まるで珊瑚のような樹氷

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最高の大山

2013-02-07 12:34:15 | インポート

 小学校に通う孫が先々週インフルエンザに罹り、家族のうち4人が普通の風邪をひいていた。私も鼻の粘膜になんとなく異常を感じていた。

 前々から、中国地方最高峰の伯耆大山に登るチャンスを窺っていた。数年前から毎年登っているのに、ここ2年、機会を逸していた。天気、同行の友人の都合もうまく合い、滞在のお客様にも食事の休みを戴き、先日、日曜日に登ることに決めた。体調は気に掛かるが。

 山好きな輩がよく口にする、「山に登れば風邪は治るのだよ」と。正にその通り!お天気に恵まれ、元気快復、トラブルも乗り越え、上機嫌で帰ってきた。又一週間頑張れる。

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P1040988 大勢の登山者がいた。スキーを履いて登る人、スノーボードを担いだ人、ここは様々な遊びを楽しめる山だ。今は、大山キャラボクの上を、走ろうが、滑ろうが自由に下っていい。

P1040993 頂上弥山に集まる人々

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最高峰、剣ヶ峰。

山々の白い頂は息を呑むほどに美しい。誰もがあそこに立ちたいと、羨望の眼差しで見つめている。行けるのは熟達者のみである。崩壊のため、夏は立入禁止の山である。冬でも、パトロールの人に見つかったら、行ってはいけません、といわれるようだ。けれども自己責任で、自信のある人は行く。私は、ぐっと手前の三角点があるというピークまで行った。アイゼンを付けていたらもっと行けたかなと思う。風なく最高のコンディションだったのに。

 その日、午前9時前に登山口のパーキングに着いた。満車だったが、親切にも、出入り口に停めさせてくださり、ウロウロ置き場を探さずにすんだ。さて身支度、車の中を見るも、私のザックが見当たらない。まさか・・・?心臓が高鳴る。又やってしまったか!ザックは家の駐車場に置いて来てしまった。山登りに来て、ザックを積み忘れたの、これで二度目だ。あーあ、私は麓で待たなければいけないの?まてよ、車の中に私はいつも大量の荷物を積んである。登山靴は、ある。靴下手袋も、ある。ピッケル・・・、ある。ヤッケと水と食料は別の袋に入れて積み込んでいる。忘れたザックには、ライトなど非常用品、ガスコンロ、ダウンジャケット、それとアイゼンが入っていた。あるもので何とかなる、いけるところまで行こう。結局、天気良く、風穏やか、ツルツルのみちもなく、アイゼン必要なく、空荷同然の身軽さで頂上まで行けた。食料、水、多少の衣服はレジ袋に入れて、ぶらぶら下げて歩いた。6合目以降は手を空けたほうが安全なので袋は背に負う。

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 幸い、このスタイルでも登れた。奇妙な姿だったろう。

 同行の友人はザックに鈴を二個つけている。山で、たまに、ちりちり音をさせて歩いている人がいる。本人は、大抵お守りのつもりである。

 登り途中で熟年男性を追い抜いたとき、注意を受けた。

 「鈴は外してください」

 「え?どうしてですか?」

 「常識です。周りは迷惑です。山は沢と鳥の声だけでいいんです。私は環境なんやら・・・をしてますから」

と指導できる立場であることを付け加えた。鈴をつけてあるいてはいけないと、今の今まで知らなかった。とりあえず大きいほうの鈴をポケットに入れてすませた。下り道、また彼に会ってしまった。そして、また、「外してください」といわれたのである。「すみませーん」と言って、急いで彼女の背の鈴を外した。勉強になりました。しかし山は大声でしゃべらず、静かにのぼらないといけないのですね。