日記

お遍路情報と、日記を綴っております。

キノコの季節

2023-08-30 17:13:43 | 日記

 前回の雲辺寺は一か月前だった。月日がひと月巡ったんだなあと実感する。境内は、ギボウシの綺麗な紫色に彩られていた。セミの声はツクツクボウシと、「ミーン、ミンミンミーン」と絞り出すような大きな声で鳴くミンミンゼミに変わっていた。一生懸命鳴く声が健気だ。

 

 花はホトトギスとカラマツソウ、キツリフネは尾根にまだ残っていた。下界ではホトトギスはまだずっと先だ。 

 3枚目は野生ランの一種か。ピンボケが残念。登山道に二株見つけた。花が咲いていなかったらとても目につかない小さな花。雲辺寺も季節ごとにいろいろな花が見られるんだなあ、捨てたもんじゃない、と見直した。

    

 このところの雨と気温のせいか、キノコが沢山生えていた。喜び勇んでキノコ採りをする。1番目は傘にぶら下がった膜や軸の膜が気になるから採らない。3番目は直径20センチ以上はある大物、オオシロカラマツタケのよう。毒キノコ。4番目はテングダケ、毒キノコ。

 私が採るのはイグチの仲間だ。沢山の種類がある。傘の茶色のもの、紫のもの、黄色のもの、スポンジ部分が白っぽいもの、黄色のもの、軸がカサカサささくれだったものなど。種類ごとに茹でこぼし、少し味をみる。苦味があって食べられないもの、少し酸味があるもの、美味なもの、食べられそうなのは冷凍庫に保存する。

 何キロかあったので、整理するのがたいへんだった。キノコ採りは帰ってからが忙しい。

 今年のトライアスロン大会は三日が本番だ。国士館大学は4人予選通過した。選手は一日から宿泊、応援団は二日から入る。私は寝具の準備で大忙し。食事の用意をしなくていいのがせめてもの救い。今の私にはとても賄はできない。総勢17人の布団の準備にふうふう言ってる。


モンバス

2023-08-23 16:48:52 | 日記

 捨てる神あれば拾う神あり、思いがけず先週末は忙しかった。猛暑下の労働は応える。

 8日から17日間、アメリカ人が長期滞在の予定だった。ところが彼は6日泊まってキャンセルした。うちを常宿としてくださるご家族の、お盆の間の宿泊をおことわりしたのに・・・、と残念に思った。すると、その週末、モンスターバッシュという音楽イベントに参加するバンドが急遽泊まることになり、私は大忙しだった。彼のキャンセルがなければ受け入れできなかった。私を拾ってくれた神様か。

 

 バンドの名前は「カラノア」

 ハイエースをレンタルして東京からやってきた。楽器と、カメラマン、スタッフの合計7人乗っている。オーデイションに合格してモンバスに出られたらしい。プロを目指す若々しい青年たちだった。頑張る姿が気持ちよく、応援したくなる。私も昔こんな風に、一生懸命な時代があったような。

 「お母さんも、近いんだから、行ってみて」といわれて、「ウン、そううやなー」と思ったが、聴きに行ったお客さんの話では、ちょっと無理だな。東京から聴きに来たお客さん、レンタカーを置いて電車で満濃へ行った。停めるところがないのである。2万人以上が集まるのだからさもありなん。シャトルバスにも待たされて、うちに帰ったのが最終一つ前の電車だった。静かな山あいの満濃が凄いことになっていたんだ。

 ところで、アメリカ人はどうしてキャンセルしたか。観光で長期滞在するとリクエストが来たとき、あまりの長さに驚いた。観音寺を拠点に四国をあちこち見て回るにしても、17日は長すぎる。うちに滞在中、よさこい祭り、阿波踊り、小豆島に行った。そして、予定を変更して東京へ行くのでキャンセルするといわれた。まあ、本当だろうが、実は、彼の部屋にゴキブリが現れたのである。それもキャンセルの理由の一つかもしれない。夏になるとお客さんの前にチョロチョロ出てくることがあるので、毒をあちこちに置いてはあるが、それだけでは退治はできない。階下がキッチン、階段上がってドアの隙間からお邪魔してしまう。この騒ぎのあと、バルサンを焚いた。一時的にはゴキブリはいなくなるだろう。

 今年はゴキブリの出没が少ないように思う。彼らも猛暑に耐えられないのだろうか。


三斗小屋温泉

2023-08-04 10:20:29 | 日記

    

 隠居倉の尾根を下ると、樹林の中から白い煙が上がっている。かすかに硫黄臭がする。今日泊りの宿、三斗小屋温泉は近い。

 三斗小屋温泉には二軒の宿がある。上にあるのが煙草屋旅い館、登山道が旅館の建物を繋ぐ廊下を割るように通っている。下に大黒屋旅館がある。外から見学したところ、こちらの方が大きく立派だ。その日、煙草屋には30人くらい泊まっていた。大黒屋は閑だった。

 6月にNHKで放送されたから客が多いのだろうか。私もなぜ煙草屋に決めたのか記憶にないが、テレビで放送される前に決めていた。二軒の宿には少し違いがあるようだ。煙草屋は大黒屋より多分2000円くらい安く、山小屋の性質がある。大黒屋は、食事を部屋でいただくようだ。温泉宿という感じ。温泉は、露天風呂があるのが煙草屋、大黒屋は大きく、レトロな雰囲気の浴場があるようだ。料理の内容は、写真で見る限りでは、大差ない。材料を歩荷で運ぶのだから、文句は言えない。

 大黒屋旅館、三階建てだ。

   

 煙草屋旅館の夕食と朝食。固形燃料で那須牛の焼肉、美味しかった。ご飯をおかわりした。

 温泉目当てに、皆さん来ているのだろうね。煙草屋には、当然内風呂もあるのだが、やはり開放感ある露天風呂に入りたい。混浴であるが、時間を決めて女性専用になる。

 翌早朝、男性がひとり露天風呂に行った。すぐあと、若いカップルが行った。えっ?おじさん居るよ。気が付いて、入るのやめて帰ってくるだろうかと思ったら、出てこない。おじさん、おじい、次々と風呂に行く。うわー、これじゃあ出るに出られないんじゃない? おじさんたちが出た後、カップルが出てきた。うーん、どうなってるんだろう。この頃の若い人は、人前で裸になっても平気なんだね。おじさんたち、いい思い出ができたね。ちょうど、露天風呂への通路が良く見える部屋に陣取っていた私達も、面白い思い出ができた。

 宿から沼原駐車場へは、三斗小屋宿跡経由を予定していた。あまりポピュラーなルートではないので、クマがでるかもと心配して宿のオーナーにきいてみた。「道は悪いし、何もないから、行かない方がいい。峰の茶屋までのぼって、白笹山経由のほうが気持ちがいいよ」という。

 不安だけど歩いてみたい、これが私の山歩きなんだ。後ろ髪惹かれる思いで、姥が平分岐、沼原へと下って行った。おすすめの、峰の茶屋へ登り返すのは、この暑さの中、ごめんだ。日の出平、白笹山縦走は気持ちがいいだろうが。

 家に帰って、PCを開き、あきらめたルートのレポートを読むと、会津戦争の史跡がある歴史の道ということがわかった。行く前にもっと勉強するべきだった。知識があったなら絶対行っただろうなあ。オーナーが何もない道だよと言った真意がわからない。お客さんが迷って、迷惑をかけられたら困ると思ったのかな。お寺で、「別格への山道は行くな、車道を行け」と指示されるのと同じかな。

 また、ここに行くかもしれないと思う。この道を歩きに。3か所、沢を渡るようなので、その準備は必要だ。


那須岳

2023-08-03 11:12:22 | 日記

 今年の夏山は那須岳と、妹とふたりで決めていた。母も山が好きで、山の方にドライブしたり、ハイキングクラブに入ったり、どうやら山好きのDNAみたいだ。

 観音寺の自宅を昼前に出発、夕方には、妹宅最寄り駅、埼玉北朝霞駅に着いた。翌日4時半出発に備え、早めに就寝。

 那須岳、一般的にはロープウェイを利用する。が、沼原湿原に興味があったので、反対の西側から登ることにした。沼原駐車場から三斗小屋、茶臼岳、朝日岳を巡るのであるが、右廻りか左廻りか迷っていた。左回り、つまり沼原、姥ケ平、茶臼岳、朝日岳、隠居倉、三斗小屋というコースに決めた。

  

 おおーッ、いきなりクマ注意の看板が。四国ではまずクマに出遭うことはないし、たまに登りに行くアルプスでもクマ鈴なんて鳴らしている人はいない。今回鈴の準備を忘れ、妹から借りることになった。見晴らしの悪い笹の中を歩くとき、バッタリ出くわさないよう、注意が必要かなと思う。

  

地図でみると、姥が平は湿原だ。木道があるんだろうなと想像していた。実際は平らな休憩所という感じだった。瓢箪池200メートル先という案内があったので行ってみると、小さな池があり逆さ茶臼岳が映っていた。茶臼岳の斜面は噴煙が上がっており、活火山であることがよくわかる。右写真は、姥が平と瓢箪池を見下ろした。

 牛が首の分岐。

 頂上へは、ロープウェイの方から回り込まなければ行けない。ロープウェイから来た登山者が大勢、ズルズル斜面を滑りながら登っていく。

 

 茶臼岳頂上、岩に座って、ここでランチ。

 縦走路を朝日岳に向かう。

 

 迫力ある茶臼岳の山肌。ところどころ、黄色い硫黄が見える。

 眼下に、峰の茶屋避難小屋が見える。ここまで下って、剣が峰横を通り、朝日岳に行く。ようやく小さいけれどお花畑に出遭う。

 

 山全体、小さめのトンボが飛び交っていたけれど、朝日岳山頂では衝突するくらいたくさんいた。

 

 熊見曽根から宿、三斗小屋温泉に下る。ここには2軒の宿があり、私たちは煙草屋旅館に泊まった。6月末、NHKの朝の番組、「小さな旅」で、タイムリーにも、この宿が取材されていた。オーナーは山登りをする人であり、この宿を客としてよく利用していたのであるが、あるときおかみさんから継いでほしい頼まれ、この仕事をしているとか。

 私はそれ以前に、「山カフェ」というラジオ番組でこの山小屋を知り、泊まってみたいと思っていた。今回の山行は三斗小屋温泉に泊まるのが大きな目的で、そのためにどのようにスケジュールを組むか考えた。楽しい山旅である。