かなり前、笹ヶ峰から登ったことのある三傍示山、徳島の野鹿池山方面から行ってみた。山の奥まで民家があるからか、狭い林道がずっと続いている。三叉路などあると、どっちに行けばいいのかわからなくなり、スマホを取り出して調べる。峠のようなところで、漸く登山口の看板を見つけた。この先進めば、立川番所に行くらしい。高知だ。四国山地は分水嶺、徳島と高知の県境である。
1時間で山頂に着く。名札もなく、こんな杭が立っている。スマホでみると、これが山頂みたいだ。昔、笹ヶ峰から来たときは、笹が生い茂って歩きにくかった。今、どの山もスズタケが枯れたようになっていて、見通しがいい。
こちらの登山道はとてもよい。歩き始めは植林の急な登りだが、尾根に近づくと自然林が眩しい。シャクナゲも多く、満開。
さて、その二日後、片川からスタート、東膳棚、黒笠山、矢筈山と周回した。歩行距離は10キロ、8時間40分の行動時間だった。距離の割に時間がかかったのは、気の抜けない危険な登りだったのと、下りでやはり尾根を間違えそうになったからだ。久しぶりに足の疲労でヘトヘトになった。
黒笠山と矢筈山の山頂
ここも、シャクナゲ満開、堪能した。縦走路では、満開のツツジが疲れをいやしてくれる。剣山系のツガの森は、やさしくて気持ちが良い。フィトンチッドを思いっきり肺に吸い込む。
一番きつい矢筈直下の登り。
きつめの山に付き合ってもらうこの山友は、めっちゃ足が強い。道がはっきりしなかったり、藪漕ぎがはいる山行が多いので、いつも私が先に歩くけれど、最期では彼女に先に頂上にたってもらう。私の足が上がらず、速度が極端に落ちるので、抜いてもらう方が気がラクなのだ。ひとりだときっと矢筈にはいかず、ピストンしただろうな。彼女の元気とファイトに、随分助けられている。
5月は仕事が忙しく、山どころではなかった。久しぶりにたっぷり歩けて、シャクナゲにも満腹。昨日梅雨入りを発表されたが、晴れる日を狙ってまたどこかに登ろう。