日記

お遍路情報と、日記を綴っております。

用事で久しぶり本山寺へ行く

2016-10-29 09:50:18 | 日記

 

 用事があって、久しぶりに本山寺に行った。五重塔が修復工事中であることは以前聞いていた。シンボルが覆いの中では、「川上に向かって歩いていくと五重塔が見えますから、道を間違えることはないですよ」といういつもの説明が不安になってくる。

 本山寺の用事、というのが、可笑しかった。滅多にないことではあるが、お遍路さんが支払いを忘れて出かけたのである。ホテルのようなことろでは、普通、チェックインのとき、支払いをするが、うちのように、フロント係りもいない、私ひとりですべての業務を兼務しているような宿泊所では、バタバタいそがしくしていると、ひとつやふたつミスをするのである。お客様もたいてい許してくださる。

 あの日、私は食事の準備をしており、夫が見送りに出たので、こちらもうっかり、頂いてないことに気が付かなかった。お客様の携帯番号のメモをどこかにやってしまい、向こう様からの連絡をまつしかなかった。すると、本山寺の手前で気が付かれて、電話をくださった。すぐに駆け付け、会うことができた。お客様のほうも、「どうやって支払いをするか、東京から送ろうか?」と思案していたらしい。無銭飲食したみたいで、落ち着かなかっただろう。早く解決できて良かった。

 


建つまで暫くの辛抱

2016-10-26 20:47:27 | 日記

 今年は小粒ながらも数はまあまあ採れた。小鳥につつかれる前に全部収穫することにした。種はたくさんあるし、甘味はもうひとつ。おきくさん(イラガ)に葉っぱを殆ど食べられたのでは、大事な葉の役目が果たせない。実が二級品であるのも仕方ない。

 この間、渋柿を売っていたので、干し柿を作ってみることにした。初めての挑戦である。4,5日のち、コバエがたかっていて、カビのようなものが付いていた。気温が高くて、雨も降ったからだ。ここのように暖かいところでは、干し柿はもう少し寒くなってから作るほうがいいかもしれない。中のほうを食べてみると熟し柿のように甘かったので、捨てるには忍びなく、加熱してジャムのようにしてみた。和え物に使ったらどうだろう。

 早く秋蒔きの野菜の準備をしなくてはいけないので、サツマイモを掘った。まだ味見はしていない。あまり期待はしていない。甘くなければ、味噌汁に入れたりスイートポテトにしたり、使い道はいろいろある。

 娘と孫の居住地が更地になり、荷物と彼らが旅館のほうに侵入している。家が完成するまでの間、母の家に住む予定が、学校に通学するのに不便なので、客室の一室に寝泊まりしている。学校から帰ると、孫たちは旅館の食堂でランドセルをほっぽりだすので、お客様がお出でになる日は、片付けや掃除で大忙しなのだ。来年6月彼らの住居が完成予定、それまで辛抱するしかない。昨日もお客様がおられるところで激しい兄弟喧嘩をする。「おお、やってるね」とお客様は笑っておいでる。暫く皆さんにご迷惑かけそうだ。

 

 

 


歯の治療

2016-10-20 23:12:33 | 日記

 野菜の値段の高騰には驚く。毎年この時期、端境期なのか、野菜の値が上がるが、今年は特に高いように思われる。キャベツ380円、胡瓜一本100円、大根380円等、馬鹿げていて買う気にならない。が、うちは食べ物屋、野菜のおかずを省くわけにはいかない。徐々に落ち着いてくれることを期待して、半玉のキャベツを買って凌ぐ。

 奥歯が以前から具合が悪かった。爪楊枝で隙間をつつくとすぐ血が出るし、なんとなくシクシクしていた。早めに治療したほうがいいに決まっているが、ズキズキ痛まない限り、歯医者になかなか足が向かない。意を決して歯医者さんへ行くと

 「膿がたまってますね。これはちょっと厳しいですね。抜かなくてはいけないかも」

 ドキッ、これを抜いたら入れ歯になる。ああー、ついに入れ歯? 麻酔をして、かぶせたものを外して診てくだると、抜かなくてもいいことになった。どんなに嬉しかったことか。次の治療のとき、根っこの掃除をするわけだが、ときおり神経に触ってピリッと痛みがはしる。ああ、この歯は生きている、生きているから痛いんだ、と思うと歯の神経をさわられる辛い痛みも我慢できる。抜歯よりずっとましではないか。

 先日、夕食に、秋刀魚の塩焼きをお客様にお出ししたら、頭と尻尾以外みんな食べてしまわれ、びっくりした。私より10歳も年上の方である。きれいで健康な歯をしていた。夕食後30分かけて歯磨きをするとおっしゃっていた。半年に一度、歯科検診も受けるらしい。うーん、歯の良しあしは生来のものともいうが、それだけではない、努力だ。歯や歯茎の老化を嘆く前に、きちんと手入れをして、今の状態を維持しなくてはいけないのだ。がんばろう。

 

 季節はどんどん進んでいく。日当りのいい道端にクサギの木がよく見られる。実が熟れ始めて赤いガクが目に付く。車にいつも高枝切りを積んでいる。見つけたらすぐ取れるように。実をはずすのが面倒な仕事だが、染、織を趣味とする妹の為に冷凍保存しておく。これは染料になる。


オオイチョウタケ

2016-10-07 19:21:57 | 日記

 雨が多く気温も高いので、山にはきっとキノコがたくさん生えているはずだ。3年前、琴南の山道で偶然見つけたキノコスポットへ行ってみる。キノコのお名前は、オオイチョウタケ。去年は、時すでに遅しで、収穫できなかった。今年もピークは過ぎていたが、食べられそうではある。タイミングが大事だ。

 3年前より数は少なくなっているが、どれも巨大、一番大きなのもは、直径30センチ以上ありそうだ。まるでテーブルだ。2,3個で鍋がいっぱいになる。ザックにキノコを詰め込んで、「さあ、帰りましょう」キノコはほとんど水分、結構重いのである。

 キノコは大鍋に湯を沸かして、茹でこぼし、昆布を加えて、濃い目の味付けで煮た。キノコ独特の風味と歯ざわりが美味だ。

 

 道端にはいろんな種類のキノコが生えていたが、オオイチョウタケとイグチしか食べない。やはり、ほかのものは少し不安である。真っ白で、大きく美しいシロオニタケ、毒キノコではないが、たべるのに勇気が必要。

 毎年キノコ中毒が報道される。ついこの間も、どこか産直市で売られていたキノコを食べて中毒を起こしたとニュースでいっていた。慣れた人でも間違う。キノコは難しい。

 

 


産直市は信用をなくすだろう

2016-10-02 22:23:31 | 日記

 また雨が降り続いていたけれど、今日は薄曇り、青空も少し見えるお天気だった。外のお仕事が溜まっている人、行楽に出かける人、みんな「それっ」とばかりに外に飛び出したんじゃないかな。私も、金木犀の香り漂う庭で、午前中は草抜きをした。目を上に向けると、トンビが気持ちよさそうに輪を描き、「ピーッ」と鳴きながら、少しづつ高度を上げていた。本当にきれいな飛行だと思って暫く見とれていた。

 屋敷の隅に草を盛り上げて燃やしたいのだけど、雨続きで草が乾かない。私は、野焼きが大好きだ。年中葉を落とす、泰山木の厚くて大きな葉がパチパチと音を立てて燃えあがると小気味よい。

 よく立ち寄る産直市でオクラを買ったら、半分くらいが硬くて食べられなかった。産直市の野菜は安くて新鮮と思うので、私は好んでここで買う。しかし、こういうことがあると、やはりスーパーの品は、係りがよく吟味して、品質の悪いものは値下げして並べてあり、信用ができるなと思う。オクラを店に並べた農家さんはどういうつもりだったろう。試食しなかったのだろうか、それともわかっていて売り出したのだろうか。スーパーより安いのだからこの程度の質でよかろうと判断するのだろうか。いくら安くても、品質が悪くて食べられないとわかっておれば、買わない。

 値下げされた野菜や果物を買って帰って、痛みすぎてて食べられなかったという経験は誰しもあるだろう。安いのを買った自分が悪いのかと悔しい思いをする。外見で明らかに食べられそうにないのもは買わない。早めに食べれば大丈夫、得したなあと思って買うのである。値下げ品にはリスクがあると承知して買わなければいけないのだが、お店も食べられないものは並べないでほしい。店によって考え方が違うのはよくわかる。ある店は、誰も買わないだろうなと思われるような品を置いているし、ある店は、早めに値下げして並べてある。

 安くて新鮮、というイメージの産直、信用を落とすような品を出さないでほしい。プライドを持って自分の野菜をうってほしい。「ご意見」として、レジのお姉さんにひとこと言おうかなと思ったが、喉元まで出かかったが飲み込んだ。言ってあげるのが親切だろうな。

 ふと、自分にあてはめてみた。うちの料金は、最低とはいえないが、安い部類である。あ客様に「安いからこんなもんだろう、仕方ない」と不愉快にさせることはなかっただろうか。「安いけれど、ごはんはおいしいし、サービスもいい」といっていただけるように努力しなくてはいけない。ひとの振り見て、気を引き締めよう。