昨日、毎年4月29日の行事、有明浜の銭形の砂ざらえがあった。私はいつものように、観光課主催の、抹茶とお菓子の接待をお手伝いする。とてもいい天気、仕事の為、始まりの時間に遅れて行ったら、公園は車やヒトでいっぱい、車を停める場所がない。行楽日和なんだね。この暑さに氷屋さんも繁盛。
お茶の席にお出でた若い方、結城優奈のTシャツを着て、トートバッグもキャラクターものを下げている。ちょっと話を聞いてみると、
「東京から来てます。今日は砂ざらえを見に来ました。観音寺はもう6回目で、徳島の剣山も行きました。明日は誕生日会が一宮公園(豊浜)であるからそっちに行きます。」
ということだ。とても楽しそう。優奈の誕生日は3月21日じゃないかな。誰のバースデーだろう。
「何処に泊まってるの?」
と聞くと、若松家本館という。大勢泊っているそうな。アニメのお客さん、皆あちらに流れて行ってる。なぜかな? 私のところは、楽天トラベルとかじゃらんなどの旅行サイトに載せてないからか。
うちに、前日とその前、2泊した、シンガポールで仕事している中国人の若い男性、夕食のときに
「アニメは興味ありますか?」
と聞いてみると
「ゆ、ゆ、ゆ」
と嬉しそうに言った。なるほど、アニメ目的で観音寺に来たんだ。彼は自転車を借りてアニメの聖地を回った。高屋神社という山も聖地らしく、登ってきたようだ。お疲れ様。
今まで、上海、香港から、アニメのイベントや聖地巡礼にきたお客様はいるけれど、アニメファンは何か独特な雰囲気を醸し出している。おとなしく、シャイな感じで、あまり多くをしゃべりたがらず(私が英語が苦手なのでコミュニケーションできないから)、神経質な雰囲気である。東京から来た日本の若者は、明るく気さくでなんでもしゃべってくれたけど。
若い人のフットワークの軽さ、ネットワークの素早さには驚く。最近世界的に有名になった、仁尾という町の海辺、父母が浜(ちちぶがはま)昨日のお客様も大阪からワザワザ見にお出でた。いわゆるインスタ映えするのだそうな。この間韓国からひとりで来た若い男性、一日目に父母が浜、二日目には紫雲出山へ行った。詫間という駅で降りて、バスが行くようだ。三豊市は、仁尾町の思わぬ効果に驚いている。観光客を呼びこむために、交通機関を整えているようだ。名所旧跡巡りじゃなく、ワザワザよその国まで海を見に来るとは。世界中の人が、自分の見たいもの、食べたいもの、やりたいことを求めて動き回る時代なんだね。かく言う私も、台湾旅行は有名どころを訪問するのではなく、異文化のなかに身を置くことが目的である。
うちのこの季節の夕食メニューは、筍尽くしである。筍ご飯に、筍、タラ、コシアブラなどの天婦羅、厚揚げには蕗味噌をのせたり、そうそう、木の芽和えも・・・。ちょっと、しつこい?