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良い演奏は、いつまでも頭の中に余韻が残っている。コンサートが終わり、もらったDVDを聴いてみると、ガッカリ。当然ながら会場とは全く響きが違う。感動するためにはナマにふれないといけない。
滅多にコンサートに行かないが、昨日、機会あって、大阪桐蔭高校吹奏楽部の演奏を聴かせてもらった。チラシを見たとき、2000円?、高いなと正直思ったが、納得の内容だった。さすが、全国大会で金賞をいくつももらっているバンドだ。この間、たまたま見た「笑ってこらえて」という番組で、全国大会出場クラスの高校がいくつか密着取材されていた。彼らのレベルは、私たちがやっていた時代とは比較にならないほど高い。今は、音楽に限らず、スポーツやその他芸術で、これが高校生のすることかという素晴らしい実力を見せてくれる。
私は学生時代、ブラスバンドの中で育ってきたせいか、迫力ある大きな音が好きだ。ウィンドオーケストラやビッグバンドのコンサートは積極的に出かける。
桐蔭は177名で活動している。開演前、広いステージと、客席に張り出してチューバが10本、そでに弦バス3本、ハープ2本、キーボード一台、置かれているのを見て、ビックリ。チラシの写真のとおり、ここにギッシリ人が並ぶんだね。椅子や譜面台はなく、彼らは歩きながら踊りながら演奏した。私はオーボエを吹いていたけれど、歩きながら楽器が吹けるなんて考えてもみなかった。今どきの高校生は、カッコよく踊りながら演奏するんだ。
開演時間になると高校生がぞろぞろ出てきた。音楽はすでに流れていて、ランダムに出てきてそれぞれが場所に立つ。こんな入場の仕方もあるんだと、そのカッコよさに感心。何人いるのか数えようとしたけれど、うまくいかない。150人以上はいるようだった。それも、女子が占める割合は四分の3くらい。チューバも女の子が3,4人いたかな。
彼らはステージの上を、所狭しと動き回った。たくさんのレパートリー曲、すべて暗譜しているのだ。最後の項目で、観客のリクエストを演奏するときには、軽いスツールと譜面台と楽譜を各自取りに行って、座って演奏していた。
一体どんな練習をしているんだろう。各自の楽器の練習、暗譜、フォーメーションの練習。年間かなりの公演をこなしている。プロフィールをみると海外遠征も何度か。とすると勉強は大丈夫だろうか。能力はもちろんのこと、親御さんの経済力もかなり大事だろうなあ、とかいろいろ想像している。170人の団体、どこに泊ってるんだろう。バス5台は要るよね、楽器運搬用トラックだって。凄い世界に住む、凄い高校生たちだ。