先週末の大雨以来、本当に秋らしくなった。外は30度を越えるが、家の中は爽やかで、日中でもエアコンはもとより、扇風機も要らなくなった。この夏、さすがの私もとうとう我慢しきれず、エアコンをつけっぱなしで寝た。ただし29度の設定である。これ以下だと寒くて目が覚める。
かつてないような猛暑のなか、一日に2,3人は歩きのお遍路さんを見かけた。うちも暇で、お泊りさん今日は一人、昨日は二人、ゼロという日も少なくなかった。毎年、真夏と真冬はこんな感じである。で、私も夏休みをもらって遠くの山へ行くのである。
お盆の頃、民宿岡田さんから、
「マリーさんというフランス人のお遍路さんを泊めてほしい」
と電話があった。歩きで遍路をする外国人は大抵少しは日本語が解る。私の拙い英語で、泊まる、食べる、洗濯するくらいのことはなんとかなる。それ以上のことはできない。が、マリーさん、あまり日本語を話せない。
「デジカメのメモリーがいっぱいしたからカードを買いたい」
と言ってるようだ。さて困った。
ラッキーなことに、丁度長女がお盆の間の一週間里帰りしていた。長女を呼んできて英語で話を聞いてもらった。そして、二人で買い物に出かけた。マリーさんはメモリーカードを買って、ソフトバンクの携帯もチャージしてきた。娘が通訳できたので、スムーズに用事をすませることができ、とても喜んでくれた。この田舎では英語が解る店員さんはいそうにない。遍路の道中や遍路宿でも、英語で掘り進んだ会話のできる人に出会うことも少ないだろう。マリーさん、たぶん久しぶりにおしゃべりができて、ストレス解消、気分転換になったのではないだろうか。私も、三日間くらいではあったが、中国人のお宅で滞在させていただいたとき、自分の言いたいことやしたいこと、気持ちがうまく伝えられなくて、悶々としたことを思い出す。日本語で話したとき、大きな安心感を味わった。堰を切ったように、心が開放された。
子供達は水遊びが大好きである。こう暑いと海や川で遊びたくなる。そして必ずやいたたましい水の事故のニュースが報道される。私が水遊びに連れて行くのは、香川用水の公園である。水は緑がかってちょっと不透明、誤って飲んだら気持ち悪いなあと思うが、水深が浅いので、小学生くらいなら心配いらないと思う。監視する方も涼しい木陰に座って見ていられる。
長女の二番目の子供、なぎこ。ドイツ人とのハーフである。親の趣味で、膝下くらいの少し長めのワンピースをいつも着ているが、ババ馬鹿ですが、お人形みたいに愛らしい。先日は海水浴にもお供したが、何年ぶりかの海水浴場でおどろいたのは、大人も子供も服をきて海に入っている。服というより、袖のある水着かもしれない。勿論日焼け止めも塗る。なぎこが着ているのもUVカットの水着である。
海、川、伊吹の瀬戸芸。西条にある科学博物館で恐竜をみたり、プラネタリウムへ行ったり、忙しいお盆だった。西条のプラネタリウムはいいという評判だった。私は初めてのプラネタリウムだったのでわくわくして観ていたが、やはりいつのまにかいい気持ちで昼寝していた。夫は隣でイビキをかいていた。孫達のお蔭でいろんなところに行ける。