21日に一都三県の緊急事態宣言が解除されて、もう感染者が増加している。草花が次々と咲きだすと、気もそぞろになる。皆外に出て、日差しを浴びたいよね。お遍路さんの予約も、少しは入ってきている。少しは、というだけで、平常の春とは比べようもない。どこの宿も同じだろう。コロナの影響はいつまで続くのか。
近所にやってくる小鳥で、美声でメロディを歌う鳥がいる。「鳴き声」で検索しても、この鳥、いつも同じ節回しではなく、何曲か持ち歌があるみたいで、名前の同定が難しい。一番近いのが「イカル」かなと思っている。毎朝、木に止まって、綺麗な声で囀ってくれる。
この間から、ツバメも帰ってきている。讃岐は池の多い地域なので、冬にカモのような水鳥が沢山みられる。いつも運転しながら首を伸ばして覗く池も、水鳥が減って、水面をかすめ飛ぶツバメが見られるようになった。確かに季節が変わっていった。
一昨日、山に向かって車を走らせていたら、ソメイヨシノとは種類が違うのかもしれないが、道路わきや山中に桜が満開していた。ここ観音寺は、まだ堅い。場所によって全く違う。ということは、場所を変えれば、長く花見ができるということだ。
目的の山は、四国山地、兵庫山だ。下猿田というから、天堤山経由、兵庫山往復。車で1000メートルくらいまで行ってしまうので、標高差は300メートル、小さなアップダウンがあるだけだ。尾根歩きだが、ときどき細い尾根になるので、緊張する。下では桜もさいているし、登山靴のソールが具合悪いのでスニーカーでよかろうと思ったが、山に近づくにつれて白いものが見えてくるし、失敗に気づいた。靴の中はびしょびしょだが、気温が高く、寒くなかったので、往復の2時間はそう辛くなかった。ただ雪の上でよく滑るのが危なかった。
3月17日は愛媛側から野地峰、黒岩山へ登った。最近は山三昧である。
午前中はガスで何も見えず。次第に晴れて、高知側の集落が眼下に見えた。縦走路はきれいに整備されていて、ハイキングにお勧め。黒岩山に近づくにつれて、ツガやブナが現れる。丈の短いササの中にブナが点在する、気持ちの良い森だ。帰りの縦走路は、見晴らしよく、木々の間からキューピーの頭みたいな登岐山も展望できた。
縦走路にマンサクが2本あった。黒岩、登岐山縦走路から下に降りたところにマンサクの群落があると、「むらくもさん」のブログに書かれてあったので、それを目指したが失敗。でも、帰りにこの2本を見つけて大満足の3人だった。
有名な八方ブナは黒岩山直下にある。根元から四方八方に伸びた枝はタコ入道のよう。皆さんこれをお目当てに来るみたい。ま、一見の価値あり。ここから先の、登岐山への縦走路もきれいだったらいいのになあ。凄い笹ヤブがあるらしい。いつか、四国山地の縦走路を繋げるために、また来ると思う。