日記

お遍路情報と、日記を綴っております。

ベジタリアン

2015-12-30 22:15:06 | 日記

 

 とあるカフェのネコたち、

家具職人のご主人が作ってくれたのだろう、アパートみたいな箱の中でネコが寛いでいる。

 

 はじめ、籠の中には2匹のネコ。そのうち、もう1匹が割り込んできて、仲良くお昼寝している。

 陽だまりで死んだように眠るネコ

 なんと幸せなネコたち。カフェに来たお客さんも、そのかわいさについカメラを向けたくなる。このごろ、テレビによくネコが出てくる。ペットのネコの可愛い仕草を動画に撮って投稿するのだ。ネコ愛好家が増えるのは喜ばしい。飼えないなら生ませない、飼うと決めたら最期まで責任を持って面倒を見る、これを守ってくれたら捨て猫や野良猫が減るだろうに。

 ベジタリアンのお客様が泊まった。ご夫婦のうち、奥様が菜食主義、とメールに書かれてあった。肉はもちろんダメだろうが、魚介類はどうだろう。私の知り合いに二人ほど菜食の方がいる。この方は、魚介類は少しならオーケー、乳製品、卵も大丈夫である。

 さてさて、どんな料理をお出ししたらいいか、すこし悩んだ。よくいう精進料理は、手間が掛かって私にはできそうにない。ゴマ豆腐とか、肉や魚の擬きのようなものである。

 普通ならメインが刺身になるのだけど、菜食になるとどうも見栄えのするものが浮かばない。野菜を使った料理を思い浮かべてみる。結果、天麩羅、豆乳ベシャメルソースのグラタン、茶碗蒸し、里いも、大根、厚揚げの煮物のゆず味噌かけ、白菜塩麹蒸し、野菜サラダ、雑穀ごはん、汁ものとしてうどん、以上の献立とした。

 夕方、お二人がレンタカーでみえた。奥様はなんと外国人だった。バルト三国、リトアニア出身で歳は30代かな、日本語がとても上手だった。物静かで品よく、質素で聡明な感じだ。

 エビの天麩羅はやはりご主人の皿に移動した。料理に使うだしは、イリコやカツオがはいっているけれど大丈夫だった。彼女、乳製品はほとんど食べないらしい。ベジタリアンにもいろいろな方がいるようだ。その夜のグラタンに、ミルクやチーズを使わなくてよかった。白みそ味の豆乳仕立てにしたのだった。お砂糖もあまり摂らないらしい。

 こういう食事をされている方は化学調味料に敏感である。そして薄味でなければいけない。外食すると、一般的なお店では、必ずといっていいほどそのような調味料の味がする。お二人と食の話をするうち、この方たちには手をぬけないなと思った。でも、私の料理には化学調味料をつかってないので、まあ、満足していただけたのじゃないかなと思っている。いろいろなお話もできて、楽しい出会いだった。この方たちのような食生活をしたら、健康に暮らせるだろうなと思う。ベジタリアンにはなれないが、できるだけ悪いものを排除して、野菜中心の食事を心掛けたい。

 レストラン日水土の料理長、浅川勇人さんが書いたレシピ本、「野菜料理とヘルシーソース」はなかなかいい。茹でたり焼いたり、シンプルに火を通した野菜を、野菜や発酵調味料でつくったソースでいただく、野菜本来の旨味を味わう料理法である。ちょっとした工夫がもてなし料理にもなりそうだ。


初めての人間ドック

2015-12-23 20:16:37 | 日記

  

 霜がおりて、晴天が予想される朝、伊予三島から金砂湖に下ると湖面に靄が・・・。水より外気の温度が低いから、水蒸気が冷やされて湯気のように水面をゆらゆらしているのかな? 幻想的な風景にしばし車を停めて見とれた。湖に小舟が一艘、釣り人が糸を垂れている。よく通る金砂湖の畔でこんな景色を見たのは初めてだ。

 

山道を歩いていると、タイヤの跡みたいな模様が雪の上に。ハハーン、これは鳥の足跡だ。行儀よく一直線に歩くんだね。結構大きな足だ。山鳥かな?

  

 車道脇のニシキギの生垣の枝に、自然にできたものではない、何者かが作った、かわいらしいハンモックのようなものがぶら下がっている。下のぶぶんは枯葉や小枝でかためてあり、長めの茎で上の枝に巻きつけるように固定してある。このような、人がすぐそばを通るような場所に、鳥は巣をつくるのだろうか。どんな小鳥か知らないが、地球上で生を営む同じ生き物として、空っぽの巣にさえ愛おしさを感じる。

 11月末に行った一日ドックの結果を、まだかまだかとヤキモキして待っていた。1月の連休に八ヶ岳に行く予定があるので、良きにしろ悪しきにしろ、けりをつけておきたかった。その便りが先日届いた。開けてビックリ。再検査やら注意事項やら、ずらりと6項目書かれているではないか。本人はどこも悪い所はない、と思っているのだから。

 先ず、所謂生活習慣病である高血圧、コレステロールである。検査の日、血圧測定を2回しているが、一回は胃カメラのあと、尋常でない状態で測っている。それを高血圧とするなんて、全く腹が立つ。私は、むしろ血圧は低いほうである。尿にもなぜか鮮血がでていた。しかし、再検査でコレステロールも尿も異常はなかった。ずっと変わらぬ食生活をしているが、これらの数値って変動するんだね。少々高めの値がでても、気にすることはないのかもしれない。

 しかし、異常に高い数値がでたのは、リウマチ因子と血清アミラーゼであった。これらについて医者に尋ねても、リウマチ科のあるところに行ってくれ、といわれたり、アミラーゼについても原因はわからないといわれた。膵臓の超音波映像にはなにも異常はないからである。考えたこともない病気で、青天の霹靂、寝耳に水である。気持ちは悪いが、症状もないので、様子をみることにした。

 私は胆石をもっている。数年前、超音波の検査をしていてわかった。症状が現れたことはない。死ぬまでじっと持っている人もいるけれど、これも気掛かりなことである。

 人間ドックにするか、それともPET検査、いや費用がもったいないから、気になるところだけ保険がきく検査をしてもらう、私に合うのはどういう検査か、いろいろ考えた。人間ドックは異状がみつかって良かったんだけど、毎年は必要ないかな。


先週の大山は雪がなかった

2015-12-18 21:20:20 | 日記

 今朝は、今年一番の冷え込みだった。今日お出でたお遍路さんに雲辺寺の様子を聞くと、雪はあるとおっしゃっていた。こちらから見る限りでは山に白いものはない。スキー場のコースの雪はよくみえる。この冷え込みでたくさん造ることができたろう。

 先週末の大山は、頂上でも数センチという積雪だった。

 麓には全く雪はない。スキー場は緑である。

 私の所属する山の会では、毎年、12月第二の土日で、大山に雪山トレーニングに行く。雪がないことがわかっていても、行き先を変更したり、山行をやめたりはしない。いつもなら、麓で野営するところだが、今年は頂上の小屋で泊まることになった。マット、シュラフ、防寒用衣類、食料、水を担ぎ上げなければいけない。めったに使わない60リットルのザックに詰め込む。重量は多分14,5キロだろう。いつも小屋泊まりの山行なので、この重さは肩にくいこむ。

 小屋は私たち6人だけの貸切だった。荷物をどこに広げても気兼ねなく、雨と霙で濡れた衣類を思い思いの場所に吊り下げた。キムチ鍋の夕食のあとは何もすることがない。大きな小屋は寒々としている。話すこともなく、座ってじっとしていても寒いばかり、シュラフに潜り込むしかない。午後7時ごろには寝た。夜が早く明けることを祈りながら。

 誰かがトイレにたつのをすべて認識しながら、漸く5時が過ぎた。するとヘッドライトを点けて登ってきた人がいる。ご来光を見に来たのだ。急いで荷物を片付け、せっかくなので私たちも外に出た。

 

 雲が低く広がっていて太陽がなかなか顔を見せない。頂上一番のりでご来光を待っている青年二人は、明るく賑やかにしゃべっている。その日は朝3時に登ってきたそうだ。この近くにすんでいるらしく、大山がくっきり見えた日にゃあ居ても立ってもいられないんだそうな。その元気と情熱がすごく羨ましい。

頂上から見る小屋


雲辺寺のお地蔵さん

2015-12-11 18:21:17 | 日記

 朝、ゴミだしに外に出て、春のような暖かさに驚いた。昨夜の雨の湿気が、春の空気を感じさせる。その後、強風が吹き荒れて、嵐のようだった。午後になって風は止んだ。気温は18度だ。暖かい。

 明朝、山の会恒例の、冬山トレーニングに大山へ行く。雪があれば、麓の小屋にとまるはずだった。麓の「モンベル」の店に、雪はあるのか聞いてみると、

 「店の周辺はありません。山頂は数センチあるようです。八合目くらいから雪が見えますが」

 この暖かさ、たかが1800メートルで雪は降っただろうか。雨が降って、いっそう雪がなくなったのでは? とにかく、会の山行は、雨が降ろうと雪がなかろうと、予定通り行う。ここが同好会と異なるところである。

 明日は、頂上の避難小屋で泊まる。荷物がすごいことになる。荷揚げのトレーニングである。気温はまだ高そうなので、寝やすいかな。

 この山行のトレーニングのつもりで、先日の晴天続きの一日、雲辺寺に登った。もう一つ目的があった。参道に並んでいる羅漢さんのはずれのほうにある、石仏の前にちょこんと座っているターコイズブルーのお地蔵さん、磨いてきれいにしてあげたいのだ。

 

 小さな路傍の石仏だが、どなたかみかんをお供えしている。お地蔵さんの苔や泥を布で拭ってあげたらピカピカになった。ついでに招き猫も磨いてあげた。間の素焼きのお地蔵さんは、拭いてもきれいにならない。これで、少しは目立つようになったかな。皆さんが足を止めて拝んでくれたらいいね。

 このかわいいお地蔵さんは、数年前、うちにお泊りになったお遍路さんが奉納したものである。京都に住んでおられる方で、ご自分で焼かれた京焼である。88か所のお寺に一体ずつ置いているとおっしゃった。数年前、神恵院に置いてあるのを確認している。暫らくお地蔵さんのことを気にしていなかった。ちゃんとおられるか確かめにいくと、ない・・・。確かお堂の扉の前に、ほかの奉納物と並んで座っておられたのに。ああ、がっかりだ。どうしていなくなったのだろう。

 大興寺でも探したが見つからなかった。お寺の境内は広い。またゆっくり探してみよう。むしろ、雲辺寺の境内のはずれで見つかったのはラッキーといえる。

境内にポスターが貼ってある。今年のお正月は、石田純一が来るんだそうだ。毎年三日にゲストがきて、持ち投げをする。私にはよくわからないタレントさんたちだが、石田純一は私でも知っている。元気があったら、今年は二度初詣をするかな。

  

山頂は冬枯れ、麓は黄色の紅葉、クヌギかな? ♪ 秋の夕日に~♪ 歌にあるように、太陽が紅葉を照らすと本当に美しい。

ちょうどキイチゴが熟して、喉の渇きを潤してくれる。


雲辺寺麓で

2015-12-08 18:04:29 | 日記

   

 一昨日、高松郊外で、年輩の男性2人がイノシシに襲われ怪我をした。ローカルではトップニュースだった。

 先日、雲辺寺麓の、遍路道と林道が交わるところで、2頭のイノシシが散歩しているのを見かけた。ウリボウより少し大きく、でも成獣ではないようだ。彼らは兄弟だろう。初め、車道を歩いているこの動物をイヌかと思った。が、イヌの様子と少し違うし、薄汚い。イノシシがこんな車道をのんびり歩いているとは! 車を停めて急いでカメラにおさめた。こちらを見て目があっても、怖がる様子もない。普通、一目散に逃げていく。イノシシは害獣だけど、こんなかわいいの、殺せないよね。

 このあたりの畑はみんな、こんな風景だ。お遍路さんから時々聞かれる。

 「玉ねぎをズラッと並べている。あれは何ですか?」

 春収穫する玉ねぎなら、ネギを一本ずつ土に植えてあるはずだ。聞くところによると、これは種を取るための玉ねぎらしい。そういえば、春、このあたりの景色は、一面のネギ坊主になる。

  

 私がたまに立ち寄るカフェ、「ボタン」

 町から離れた山裾にあるにもかかわらず、いつも、女性グループや若いファミリーで満員だ。何故こんなに流行るんだろう。女性好みの、野菜中心でちょっと手をかけた料理が盛られたランチが、お客を引き寄せるのだろうか。それとケーキも。店の内装は、素朴な田舎家という感じだけどしゃれている。オーナー、スタッフは皆若い。私はこのカフェができてまもないころから来ているが、オーナーご夫婦の、飾らないやわらかい雰囲気が好ましい。なんといっても、野良猫の面倒を見てくれているのに感動したのである。キャットフード一袋、カンパしたことがある。最近、日当たりのいい軒下にネコの寝床のような箱ができているが、この中で寝ているのを見たことはない。家具屋さんであるご主人が作ったのだろう。

 遍路道から20メートルくらい反れているので、お遍路さんが休憩に寄ることはないだろう。ロープウェイを使って下りた後、大興寺に向かうときには、このカフェの前を通るので、是非寄ってくださいとお勧めしている。