日記

お遍路情報と、日記を綴っております。

営業許可がおりた

2014-04-28 22:55:39 | インポート

山はいつしか、行燈のようなぼんやりやさしい山桜から強烈鮮やかなつつじに変わった。

 私はこの時期、山菜取りとその処理に忙しい。この頃は毎日、イタドリ、蕗、蕨、タラ、コシアブラといった風味豊かな山菜が食卓にのぼる。お客様にも、春の山の幸と海の幸を、充分に味わっていただきたいと思っている。

 NHKの朝ドラ、「花子とアン」は、毎日楽しみして観ている。その昔、子供のころ読んだ「赤毛のアン」の記憶が少しずつ蘇えってくる。確か幼ななじみのアンとギルバートは結婚することになっている。とすると、花子と朝市は結ばれるはず。でも苗字が違う。この先の展開が楽しみだ。

 「腹心の友」という言葉、久しぶりに聞いた。ドラマの中で花子が「腹心の友」と訳した単語はなんだったっけ。これは面白いぞ、覚えておかなくちゃと思ったのに、忘れてしまった。どなたか、教えてください。あのドラマで、英語の勉強をするのも面白い。

 やがて「腹心の友」となる、仲間由紀恵演じる蓮子さん、育ちの良さからくる高慢さが小気味よい。大正ロマンの着物や着こなしもきれいで素敵だ。

 さて、新しい家はというと、先日美装屋さんが掃除してくれた。今日保険所が見に来てくれて営業が許可された。キッチンと食堂に少しずつ荷物を運びこんでいるが、何をどこに置いたらいいのか、とりあえず必要なものは何か、素早い判断ができず頭が混乱している。家事能力が低い。新しいキッチンを使って料理する練習をしなくては。


4月は、はじまりの季節

2014-04-12 08:24:10 | インポート

先日、同居している下の孫息子が1年生になった。只今、元気溌剌、やる気満々である。4月という季節は、人も草木も生き生きとしている。

 3年生になったお兄ちゃんも、これまでいつも遅刻すれすれに行っていたのに、弟につられて、早めに家を出ている。そのうち放っとかれるんじゃないかな。

 大きなランドセルを揺らして通りを走っていく。「歩いていきなさーい」とお母さんの声。なぜか、何処へ行くにも二人は走っていく。必要もないのに、いつも走っている。男の子は子犬と同じだ。週末はサッカーの練習に行っているが、これは彼らに合っているのかもしれない。

 うちの新一年生は、学校から帰るとすぐに、ランドセルから本や連絡帳を取り出して、翌日の準備をしたり宿題をしている。まあこれが一年生の姿だろうが、お兄ちゃんは宿題を済ませてから遊ぶという習慣がつかないまま、三年生ですでに、自分の好きなようにやっている。夜おそくなって、いつも母親に叱られる。弟のほうにはそうなってほしくないのだが、はたしていつまでいい子が続くやら。張り切りすぎて5月病にかかってもいけない。

 この間、お遍路さんで毎年おいでるお客様から電話があった。宿泊料金の調査をしているらしかった。消費税が上がって苦しくなるけれど、うちでは6000円のまま据え置くことにしている。「値上げをするところが多いようだから、若松家さんも上げてもいいのでは?」といってくれたが、私はもう少し頑張ってみようと思っている。

 何を頑張るかというと、先ず食事については、野菜を中心に(何といっても野菜が一番安い)仕入をおさえて、美味しく調理する。腕の見せ所である。誇る腕前は本当は持ち合わせていないが。

 そして、節電節水、まだ努力の余地はある。努力しなければいけないのはうちの家族である。いつも私が家電やボイラーのスイッチを消して廻る。よく点けっぱなしにしているからだ。時に、また消し忘れたかとオフにすると、深夜に長風呂する娘に「またボイラー消したー」とおこられる。

 ビールお酒については努力しようがないので、少しあげさせてもらおうかなと考えている。そしてこれまで、お接待として洗濯は無料にさせていただいていたが、100円いただこうと思っている。年間100人からいただいたとして1万円、3年で3万円、洗濯機が買える。

 安いからといって、買いすぎて無駄に捨ててしまう食料も多い。もっと丁寧なくらしをしたいと思っている。


お客様、第一号

2014-04-07 15:12:43 | インポート

P1060101

毎年自治会のかたが、うちの隣の荒れ地に菜の花を植えてくれる。ありがたいことだ。

P1060104

庭のコブシとミモザが満開。小鳥がコブシの花を好んで食べるので、いつもは惨めなボロボロの木になるけれど、今年は華やかに咲いている。

P1060106

スモモも満開。30年くらい前に植えた木であるが、当たりくじを引いたようだ。とてもおいしい実をつけるので、おすそわけすると大変喜ばれる。成木ものを植えると、結実するまで当たりかはずれかわからない。かなり木が大きくなって、美味しくなかったり実が成らなかったりしても、処分が大変である。うちのスモモ、長生きするよう願っている。

P1060111

いつもの花見の場所、逆瀬池。水が少ないのに驚く。それに、山が滑って道路が崩壊していた。調査なのか修理なのか、大勢作業着の男性が来ていた。崩れた原因は、雨でもなく地震のせいでもないらしい。こわいことだ。通行止めの看板を見やって、崩れて波打った道路を歩いていつもの蕨狩りスポットへ向かう。いつもの年より蕨も伸びていた。

P1060094

P1060095

P1060096_2  

昨日は大事な4月6日。新築の部屋に、岩瀬さまという東京から毎年おいでるお遍路さんに泊まっていただきたかったのだ。昭和元年生まれ、御年88歳のご主人と奥さま、車を運転して遠方からいらっしゃる。1年以上も前から、「建て替えます」と、私は背水の陣で宣言していたのだ。もともと2月完成の予定だったのだから、工務店に無理をお願いして6日に客室が出来上がるようにしてもらった。給湯設備がうまくいかなくて前日の夜まで工事してくれたが、なんとか2階部分は出来上がった。1階の食堂とキッチンは未完成だ。今月中にはできるんじゃないかな。

 さて、備品など細々したものを用意するのに結構手間取ったが、第一号のお客様、岩瀬さまご到着に間に合った。新築のにおいを喜んでいただけたと思う。初使用の、モニターとしての感想を伺うと、「最新式で便利すぎて使いにくかったわ」とおっしゃった。私もよく思う。温泉施設でシャワーを前にして、これどうやって使うのかな?カフェやレストランなどでトイレにはいったとき、流しかたは?なんて、暫く考えることがある。若い人ならすぐ納得するだろうが、年寄は新しい事柄に素早く順応することができない。客室の廊下のライトはセンサーで点き、部屋の電灯はリモコンが用意されている。トイレも自動である。お遍路さん用に洗濯機も設置したけれど、使い方わかるかな。この頃の家電、やたらとたくさんの機能がついていて私たち以上の年代には使いづらい。部屋にご案内した時点で丁寧に説明しなくてはいけない。

 今日はいよいよ私のお城、キッチンをとりつけてくれる。狭くなるけれどそれなりにやっていくしかない。

 「花子とアン」を見ようと、早めにテレビの前に座って朝食をとっていたら、「最近若い人のお遍路が増えています」なんてアナウンサーがしゃべりだして、見るともなく見ていたら、お遍路さんの顔のアップがなんと!4月5日にうちに泊まった、愛媛大学の学生さんだった。小柄できれいで、明るく人懐っこく、真摯な感じの娘さんだった。彼女、区切り打ちでお参りしてると言っていた。取材はずっと以前からされていたんだね、そんなこと全く話してくれなかった。あやうく見逃すところだった。進むべき道が見えなくなってお遍路さんを始めたようだけど、今は3か月後の教員採用試験に向かって力強く歩んでいる。私も昔、先生を目指して試験を受けたりしたけど、向いていない、先生は無理。負け惜しみだけど、落ちてよかった。マスコミなどから、先生がどんなに大事で大変な職業かわかる。でも彼女なら教職の素晴らしさもわかる。

 高校時代、国語が苦手な私は、古典漢文といった授業はたいてい居眠りしていたが、大井先生の古典の授業は面白かった。はなしが面白いのだ。万葉集の歌に付随する話に引き込まれた。天智天皇、天武天皇、額田大王の関係とか。

 寺岡凛さん、ブログみてくれてるかな? あなたは素敵な先生になれますよ。自分を信じて前を向いて歩いてください。