日記

お遍路情報と、日記を綴っております。

あやうく廃業するところだった

2012-10-30 20:52:48 | インポート

 1ヶ月くらい前、しばしばNHKのニュースで、「国土交通省が全国の3階以上の旅館ホテルの防火設備を調べたところ、云々・・・」という内容のことが放送されていた。ああ、これこれ、7月に土木事務所がやってきて、いろいろ言って帰った、あれだ。3階以上の建物、これがミソなんだ。ニュースによると、防火の面で不具合のあった施設は半数以上あったが、その後改善された施設は何パーセントって言ったっけ、30パーセントだったかな、これ、うちも入ってるわ。同業者、どこも同じなんだ。零細規模でやってる宿泊所は、そんなお金でてこないよ。古い建物は、次々と修理しながら営業していくのがやっとである。どうしても命令に従えというなら、やめるしかない。

 何か事故は起こると法律が厳しくなる。この間の福山のホテルの火災で、7人もなくなったから、トバッチリがきた。うちの建物は古くて、法律に適合しにくくなってきているのはわかるが、火災報知機や消火器、誘導灯などは設置しているので、これまでは、消防の検査はクリアできていた。今度の厳しい御達し、全くなにもやらない訳には行かない。思わぬ出費で頭が痛い。


芸術の秋

2012-10-28 21:19:47 | インポート

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ウェイが遊びモードになったので新聞紙を床に投げてやった。思惑通り、もぐって遊びだした。箱、紙袋などをみつけると必ず中に入る。猫は狭いところが落ち着くのか。

 

 芸術の秋、昨日今日と連荘でコンサートに行った。昨日のは、兵庫県西宮でジャー先生が演奏するコンサートだったので、お客様に申し訳ないと思いつつ、店は休ませていただいた。今日のは、地元観音寺で、ロシア人演奏家と観音寺の若手演奏家の出演だった。なかなか聞きごたえがあった。しかしながら、1時から4時半過ぎまで行われたので、途中、つい眠気がきた。無料コンサートだからか、会場はほぼ満席、時々子供の声が聞こえた。ロシアから一流の演奏家を呼ぶのに相当お金が掛かっていると思うが、ついでに託児所くらい用意すればいいのに。感心したのは、私の3メートルくらい前に座っていた家族連れ、若い夫婦と、2,3歳の女の子と1歳にならないくらいの女の子の4人だったが、子供達があっち向いたりこっち向いたりするものの、大声を出さずに静かに座っていたのだ。大人でも飽きて途中で席を立つ人もいるのに。うちの男孫たちでは5分ももたないだろうし、娘は彼らを静かにさせるため厳しく叱咤するだろう。この夫婦、どういう人たちだろう。ママは、時々女の子に話しかけながらも熱心に演奏を聞いていた。曲が終わると女の子も一緒に拍手して、なんとも微笑ましかった。いろいろな人がいて、それぞれの家庭があって、個性ある子供達が育つんだねえ。


えらいことになった

2012-10-25 12:45:33 | インポート

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 十日ほど前のこと、1850メートルくらいの山、四国では屋根に近い程度の高さであるが、丁度紅葉が見ごろであった。今はもう、葉っぱは飛んでしまって、裸の幹ばかりなんだろうなあ。どんどん秋は深まっていって、寒い冬がやってくる。

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巨大なキノコがたくさんはえていた。ツキヨタケである。かつて、嬉々としてザックいっぱい採って帰り、毒キノコと教わり、泣く泣く捨てたっけ。

 春から設計士さんに図面に取り掛かってもらっているのに、一向に前に進まない。本当に、マッコト、家を建てるって大仕事だなあと思う。お金があればもっとスムースにいっただろうが、限られた予算で、皆がなんとか納得するためにはどうすればいいのか。欲をいえばキリがない。袖を振ってもないものはない。喧嘩しながら今に至っている。リフォームなのか新築なのか、一世帯住宅か二世帯なのか、なかなか決断できずにいる。

 新たな問題は、7月に消防と土木がやってきて、建物の防火設備を調べにきたことである。そのとき、改善点をいくつか言われ、「素人ではわからないだろうから、しかるべき専門家に相談するように」と指示して帰った。1ヶ月後、土木事務所から、「この間の返事がまだきてないが改善計画はどうなったか」と、電話があった。そうだった、忘れてた、これは重要問題だぞ、と少し怖くなったのである。消防の立ち入り検査はときどきあったが、クリアしてきた。なんで今度は建築までいわれなアカンの? よその旅館はどうなの?と、お向かいの藤川旅館さんに聞くと、「そんなん来てないでェ」。

 当局から催促されたのでは放っておくわけにもいかず、建築士に見積もりしてもらうと、なんと700万以上掛かる。とんでもない!これでは家が建てられない。もとより、こんなお金をつぎ込む気はさらさらない。私が元気で、あと10年仕事ができたとして、引き継ぐ者もいないし、建物自体も老朽化して、あと何年もつか心配だし、そうすると解体資金が要るし・・・。もうこれは泣きついて頼み込むしかない。

 建築家二人と夫と私、4人で県事務所に相談に行った。で、結果、最低必要なことだけ改善して、あとは徐々に直しますということになった。その見積もりはまだできていない。多少の出費は仕方ないかな。

 こんなことがあって、新築部の申請ができず、計画はストップしているのである。工事は、お客様の少ない冬の時期にやりたいのだけど。