日記

お遍路情報と、日記を綴っております。

みかん狩り

2007-01-28 15:45:59 | インポート

100_1481 100_1480

 みかんの産地、曽保の友人Tさんのお母さんは、一人でみかん畑、枇杷畑の世話をしていた。去年、ご病気で農作業が全くできなくなった。みかん山にはとっくにみかんは生っていない筈だが、つまり収穫はどこの家もおわっているが、Tさんの畑だけはまだみかんがたわわにぶらさがっている。木の為にもほおっておけないし、千切る人手もないというので、私にお声がかかった。

 先日、ピクニック日和、軽いお弁当を持って山歩きの友人を誘ってみかん狩りにでかけた。木は早生の完熟、さわるとポロリと落ちる。摘果できていないので、実はちいさい。でも味は最高。皮を剥いて袋ごとふたくちでぺろり。みかん狩りでは水筒は不必要だった。美味しいジュースがいっぱいだ。二人で、ザックにいっぱいとレジ袋にもてるだけとった。申し訳ないので、収穫のお手伝いとして、キャリーに3杯、Tさんのお宅においてきた。

 Tさんと彼女のお姉さん夫婦が、毎週末、時間をつくってちぎりにきている。おっつかなくて、ちいさいのやおいしくなさそうなのは捨てられる。私はもったいなくて見ていられない。とりそこねて落としたみかんは拾いに行くし、小さいのまで全部とってしまう。なんとかしてこのみかん捨てずにすむ方法はないものか。美味しいといって喜んでたべてもらえるとみかんも嬉しい筈。ちぎり籠一杯300円くらいで、ともだち連中に声をかけてみようかな。


危機一髪、解決できました

2007-01-18 19:19:46 | インポート

 妹が休暇をとって母の面倒をみてくれるというので、私は又台湾へでかけた。帰国するやいなや一騒動であった。妹が埼玉に引き上げたのが14日、私が関西空港に着いたのが15日の昼だった。

 問題は15日の午前中に発生していた。僅かな隙間だった。

 昼前、関空に着いて、四国までの高速バスを待つ時間をもてあまして、母に電話してみた。話の内容がどうもおかしい。

 「近所の人と部落の会合に行った。買い物をする会だ」 という。

つい先日、自治会の総会があって、年会費を納めたところだ。何を言ってるんだろうと思ったが、お金は小銭くらいしか持たせてないので心配することもなかろう。

 自宅に帰りついたのが午後7時半、母の家に行くにはちょっと遅い。3時から4時までヘルパーがきてくれているし、明日にしようかなとも思ったが、2日間顔をみてないのでご機嫌伺いすることにした。

 久しぶりにネコちゃんを撫でてやって、こたつにはいって寛ぐ。やんわりと聞く。

 「今日、午前中どこ行ったン?」

 「近所の人と一緒に買い物に行ったンや」と 母。

 「何 こうたン?」

 「なんだったかなー。たいした物ではない。お金もっとらんのだから」

いったい何を買ったのだろう。財布には4千円しかはいってなかったはずだし。タンスの上に、なにやら商品につけるような類のタグが置いてある。ムムッ、これは!!

「ミネオン・・・温泉繊維が美容と・・・・」 というような文句が書いてある。どうやら、これを敷いて寝ると、きれいで健康になれる布団らしい。

 「布団、こうたン?」 やんわりと聞く

 「ああ、そうやった。たいしたお金でないし、近所の人もみんな買いよったから私もこうたんじゃ」

はなれの部屋に敷き布団が置いてあった。軽い薄い、いわくありげな素材の布団だ。

 「これ、いくらしたン?」

 「さあ、なんぼやったかなあ。明日とりにくるから、あんたお金おろしといて」

 どこへ誰と行って、いくらの布団を買ったのか聞いてもさっぱり埒があかない。

 「明日集金にきたら、私に電話してよ。すぐ来て話をするから」といいおいて、その夜は帰った。それほど高くない、納得できる値段なら買ってもいいかなと思った。

 翌16日、朝一番にいつもお世話になっているケアマネジャーさんから電話があった。

 「昨日、ヘルパーさんから聞いたのですが、敷き布団が置いてあって、パンフレットに20万円とかいてあったそうです」

 「ええーッ??」

 やられたー、と思った。これは大変、すぐかえさなくっちゃ。まず母に電話して、布団は返すからネコが汚さないところにきれいに保管しなくてはいけないと伝え、急ぎ、母の家に向かった。貴重品の布団は別の部屋に移され、ゆうべは見当たらなかったパンフレットもおいてあった。母のサインと拇印が押された契約書もあった。なんと定価298、000円、88、000円値引きで210、000円支払う約束だった。すぐに、契約書に書いてある社名、東京のW社に、解約したいと電話した。意外とすんなり承知してくれた。

 ほどなく若い男性がやってきて

 「商品を改めさせてください。あれ?ここにタグがついてなかったですか。あれがないとダメなんですよねぇ。工場でもういちど付け直してもらわなくてはいけない。送料と手数料を払ってください」

出たーッて感じ。やはりお金を取られるか。ビクビクして

 「いくら?」

 「何万とはいいませんよ。5000円はらってくだい」

内心、ホッ・・・

 「わかりました。でも今お金持ってないから後ではらいます」

5000円と書いた振込み用紙を置いて彼は帰っていった。この金額で決着がついてよかった。お金をもっていたら即払ってしまったろうが、たった5000円の持ち合わせもなかったので、さいわい一円も払わずにすんだのである。

 翌日、県の消費者相談センターから電話があった。私はこの事件が起こってすぐに相談していた。業者の名前、所在地、電話、会場はどこか、どうやって連れて行かれたか、など、いろいろ聞かれた。調査して報告書でもつくるのかもしれない。5000円を振り込むことになっている旨、つたえると、

「クーリングオフの期間中は無条件で辺品できるんですよ。たとえ、布団を使って寝ていたとしても。言いにくかったら、こちらから電話してあげますよ」

「ありがとうございます。でも、あとあとのことを考えるとちょっと怖いから、はらってもいいかなと思います」

品物を使ってしまっても、クーリングオフの期間内なら返せる・・・、これは驚いた。使ったら返せないというのが常識かなと思っていた。ひとつ勉強した。

母はまだしばらくはあの家で、近所のお世話になりながらも住み続けるだろうから、事を荒立てずに穏便に終わらせたいと思った。でもああいう人たちのやりたい放題させないためにも、犠牲者を出さないためにも、不当なことは許さないほうがよい。勇気を出してW社に電話した。

 「消費者相談センターに聞いたら・・・・」 ともちかける。

 「今回は5000円は結構ですから」 という返事。

ということで一件落着。あちらもトラブルは避けたいのだろう。

一人暮らしの老人、ひとりで留守番している老人を言葉巧みに連れ出してどこかの会場に連れて行く。しょうもない品をいろいろもたせて、ついには本命の高価な敷き布団を売りつけるはこびである。布団を取りに来た男性に「どこでやってるの?」ときいても教えない。「毎日場所は変わるし、自分は配達だから知らない」という。今回、はやく気がついてよかった。あるお年寄りの話、誘われて買ったけれども、家族に隠してしまいこんでいたが、後日発覚してたいそう叱られた、そうである。母には隠そうという考えも、もうなかった。母は、今までも、このような催しについていったことはあるが、まだ頭がしっかりしていたから買いはしなかった。物の値段がさっぱりわからなくなった今、またこのような事を起こしそうだ。お金は持たせてないから払えないが、払う約束はできるのだ。

 成人後見人制度というのがあるとケアマネさんが教えてくれた。1センチくらい書かなければいけない書類がある。例の難しい言い方で文章が書かれている。どうして誰にでも手続きできるようにしてくれないんだろ。これを代書屋さんにたのんだら5万円くらいだそうだ。自分で書いたとしても、家庭裁判所で先生にみてもらうのに5万円くらいかかるという。ええーッ?なんでー?と無知な私は思ってしまう。こういう手続き、財産のある人がするものかもしれない。貧しい庶民には必要ないかな。妹が言う。「この先いつまでひとりでいられるかわからないのに、労力と費用かけてそれをする意味あるかな」

まだ書類に目を通してないけれど、チンプンカンプンで嫌になるかも。

100_1013 長女が飼っていたネコ、ロナウジ君

引越しして飼えなくなって、去年から母のウチの居候になった

初めの数日は、隠れて出てこなかったが、今では我が物顔にふるまっている

あつかましいけど、かわいい

100_0822 もう一匹のネコ、ヒメちゃん、ロナウジの妹

本名はフェメとか・・・ パリジェンヌみたい、よびにくいからヒメ

初めの飼い主は、航空会社の客室乗務員らしい。どうりでしゃれた名前つけるわ

この子は、マシュマロみたいにふぁっとしてつかみ所がない

だっこが嫌いでスルリと逃げる


お正月

2007-01-03 17:31:06 | インポート

母のところに届いている年賀状を整理すると、友人、教え子、全部で8通返事をかかなければいけない。

毎年「これが最後、もう年賀状はやめる」といっていたが、本当に今年こそ最後かとおもわれた。

裏に、年始の挨拶と自分の住所名前のハンをおして、表は手書きで相手の住所名前を書かせる。この作業になんと2時間もついやしてしまった。私も忍耐の訓練ができたかもしれない。

どうしても返事をかかねばならないわけでもないし、私が代筆すればすぐ終わることだが、そばに付いていて日常のことをやらせるのが痴呆を遅らせる最善の方法だと思って、できるだけ作業をしてもらうことにしている。子供の教育と同じである。

やっと書き終わってお昼の準備をする。料理をすっかりしなくなった母に、すこしでもやる気を取り戻させようと思って、「ラーメンに入れるからネギ採ってきて」とたのむと、水仙の葉っぱを取ってきて「これ、ちがうよなあ」という。ネギと形態がちがうのは、今のところ、わかるらしい。

ああ、いつまでひとりでいられるだろうか。確実に痴呆はすすんでいる。老人施設で暮らすのは簡単なことだけど、ますますやる気がなくなるだろう。身の回りのことを自分ですることが一番の防止策と思う。身体的には何も問題はないのだから、頭と体をつかわなくてはもったいないと思う。

100_1395 100_1398 100_1401 100_1402

1月1日

勿論、雲辺寺におまいりする。

天気予報がずれて、今年も暖かく穏やかなお正月だった。

年末から帰省していた次女一家が、ついたちは京都のお婿さんの家に家族が集まるというので、朝一番にここを発つはずだった。それなら私もいつもの時間に登れると思った。ところが、おねぼうの一家はそうはいかない。6時に起きるつもりがやっと8時半におきて、9時に朝ごはんのお雑煮を食べて、私がでられたのは9時半だった。見送りは勘弁させていただいて早々に家を出た。「こうちゃん、またおいでね、ばいばい」3ヵ月後にはどっぷり面倒をみなくてはいけない。こうちゃんに弟ができることになっている。

Yさんを迎えにいって、山へはしる。さて、どのコースから行くかまだ決定してなかった。今年はちょっと気分をかえてロープウェイ乗り場からの山道にしようか。気温が高く1枚また1枚とぬいでいくうちに半袖Tシャツになってしまった。さすが尾根では冷えて腕がつめたくなってしまった。

着いてすぐお餅を並べて本堂に向かう。それから大師堂を御参りする。護摩を焚く準備ができていた。

境内の焚き火にあたりながらお餅が焼けるのを待つ。待ちながら、おたのしみのビールを飲もうと思って、ザックから取り出そうとしたが、Yさんにとめられてがまんすることにした。心配かけてはいけない。運転までには充分ぬけるはずとおもうのだが。

お餅がなかなか焼けない。早く帰って客室の掃除をしなくては。まだ充分焼けてなく、ぼそぼそする餅をいそいで食べて帰途につく。

上の写真、右端は太興寺とロープウェイ麓駅への分岐。まっすぐ下ると太興寺、左へ下るとロープウェイ麓駅、萩原寺へ参拝する人はここをくだるといい。

100_1390こうちゃんと、母の家のペット、柴犬のぺぺ

ぺぺは敷地内で放し飼いである。散歩につれていくのが面倒になったのだ。誰かが門を開けたスキにするりとぬけだす。たいてい散歩を満喫したら戻ってくるのだが、このあいだ1ヶ月間行方不明になっていた。いなくなってすぐ保健所に届けていたので、「迷い犬を保護しているけれど、お宅の犬に似ているようだから見に来てください」と連絡があった。早速会いに行くと、・・・よくわからない。1ヶ月も経っているから痩せているようだし・・・。クイーンクイーンと親しげに啼くし、ぺぺににているし、「誰かが殺したんだ」という被害妄想の母の言葉をきかされるのはうんざりなので、違う犬でもいいかと思ってひきとった。驚いたのは結構お金がかかったことである。手数料が2410円、飼育管理料が1にち630円の2日分、合計3670円要った。用事があってすぐに見にいけなかったから2日分払うはめになったが、もし何日もあづかってもらうようならば、ばかにならない。帰り際、犬は繋いで飼ってくださいと言い渡されたが、今も変わりなく、ぺぺはスルリと出ては散歩をすませて帰ってくる。

手前は30年くらい前のカタカタ、よくも置いてあったものだ。骨董品でもなんでもない、ただのガラクタだが、引き続き大事にとっておこう。

100_1392 こうちゃんおきにいりの、ひいばあちゃんの草取り用車、

かならずこれを引っ張り出してきて、がらがら押している。