日記

お遍路情報と、日記を綴っております。

失敗談

2008-11-24 22:13:07 | インポート

 枇杷の木の傍に行くと、なにやらブンブンと、小さな羽音の大合唱が聞こえた。ミツバチがたくさん、蜜を集めに来ていた。次から次へと、頭を花の中に突っ込んで、忙しそう。枇杷の花は本当に質素で目立たないが、香りもまた、鼻を近づければほのかに香ってくる程度だ。地元の養蜂家が枇杷の花の蜂蜜を売っているはなしを聞いたことがある。結構なお値段のように聞いている。一度食べてみたいなあ。

 身の回りの片付けができないのも老化現象か。子供のおもちゃが家中到る所に転がっていた頃、掃除も片付けも一生懸命やったし、やらせもした。今、ちらかすのは自分だけなのに、どの部屋みても雑然としている。夫は、自分の部屋に精一杯モノを並べて、真ん中に座っている。夫婦そろってダメなのだ。

 モノを捨てられない性格だからたまる一方である。紙袋、レジ袋、箱類、娘達が置いていった服、等。袋はできるだけもらわないようにして、使い切って捨てるようにしているが、まだ増えていく。

 目を通しておかなければいけない書類や、書かなければいけない書類も、面倒がってすぐにとりかからないから、あちこちに出しっぱなしにする。片付けると忘れる気がして怖いのだ。下手に片付けると何処にやったかわからなくなる。孫が来るときは大変である。触られたくないものを、大急ぎで押入れやら引き出しに仕舞いこむから、帰った後、「あれ、何処おいたかな?」なんて慌てたりする。したがって、部屋はいつまで経っても片付かない。ここまでちらかると何から手をつけていいやら・・・。年とってもきちんと片付け出来る人はいるだろうが、性格だけでなく、これも老化ではないかと思う。

 この間、笑い話のような失敗をした。久しぶりにおはぎを作ろうと思ってもち米を炊いた。炊き上がった色がどうも黄色い。シャモジで混ぜると粘りが足りない。それでもアンコをつつんで数個こしらえた。ここで一つ味見した。「ン? これは・・・、お米だ!」

 「さあ、2カップ量りましょ」と、もち米の袋を開いたのに、どーして米袋に計量カップをつっこんだの??? なんで米を炊いたのか自分でもわからないのだ。米をといでいる最中にだって気がつかなければおかしい。大事な考え事をしていたのでもない。ボーっと行っていた。

 米のおはぎはパサパサしていて美味しくなかったけれど、もったいないから食べた。

 もう一つ、失敗談。

 私は煮豆をつくるのが好きだ。金時豆を柔らかく煮た。さあ、お砂糖をいれましょうと、ドバッといれてハッした。「シマッタ!これ、塩じゃ~」 いそいでその部分をすくい救い出すも、後の祭り。砂糖をたくさんいれたけれど、隠し味の塩にしては辛すぎる。

 このときは考え事をしていた。とはいえ、よその台所でもあるまいし、砂糖と塩を間違えるとは・・・。これも老化かなあ。暗いなあ、この頃。


お遍路さんも様変わり

2008-11-19 10:15:56 | インポート

101_0305 15日は、我が家はインターナショナルだった。ノルウェーからブロンドの美人2人、イギリスから中年の男性一人、アメリカ在住の日本人男性一人、純日本人の男性一人、全部で5人のお遍路さんが泊まった。ノルウェー美人のうち、一人はほとんど日本語ができない。もう一人は1年半勉強してきたと言ってたが、旅行できるくらいには話せる。イギリス人は3年習ったとだけあって、とても上手だ。みなさん、勉強熱心だし、勇気もおありだ。

 アメリカ在住の方が通訳してくれたので、賑やかで楽しい夕食だった。私の英語では、すぐ、???・・・、沈黙になりかねない。インターナショナルのついでに、私は二胡を持ち出してきて弾いた。皆さん珍しがってよろこんでくれた。ピアノやバイオリンでは、相当にうまくないと通用しないかもしれない。その点二胡はお得かな。

 そして翌日は、驚いたことに、7人のお遍路さんのうち、女性6人男性一人という構成だった。皆さん一人で歩いておられる。近年、女性が元気で強くなったということか。この女性のなかに、韓国人が一人おいでた。韓国からのお遍路さんは初めてだった。若い女性で、スペインの巡礼もやったそうである。日本語は少しわかる、という程度だった。四国の人は皆、お遍路さんにやさしいのだが、万が一悪意のある人に出会ったら、外国人女性一人、対処できるだろうか。勇気あるなあ。

 アメリカから始まって、このごろはヨーロッパの各地から巡礼にくるようになった。アジア人はこないなあと思っていたら、韓国人もちらほらいるようだ。韓国語のガイド本もある。日韓は旅行者が行き来してるから、歩き遍路も当然いるだろう。オランダからの遍路ツアーが来たとテレビでいってたから、韓国、台湾あたりからもそのうちツアーがくるかも。外国人、女性が増えてきている傾向、その対策をとらなくては。私としては、女性のお客様には、トイレとお風呂に気を遣う。それと、英会話をなんとかしなくては、と思う。

 

101_0306  例年の五色台クリーンハイキング、今年うちの会は、国分寺からのコースをゴミ拾いする。お客様を送ってでてきたら、国分寺も近いところで、道に迷って車でウロウロ、11時から登る。

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桜の紅葉が、やさしい色合いできれいだった。

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一本松手前のお堂

 ゴミ拾いを終えて皆が集合しているはずのビジターハウスをめざして車道を歩いた。ところが着いた建物は少年自然の家、とんでもない間違いをした。もう時間はない、帰るしかないなあと、空き缶やボトル、きれいな落ち葉をひらいながらテクテク引き返す。ゴミはスーパーのポリ袋いっぱいにたまった。ゴミ集積場において、帰路につく。誰かこの行事の関係者、私を拾って車まで連れて行ってくれないかなあ。

 往きに、近所な方がなにやらお接待していたお堂も、もうおひらきしていた。残念。

 目の前をマットを背負った若いお遍路さんが歩いていた。やっとのことで追いついて「この車道、一本松に行きますか」とみちを確かめた。もう迷っている時間はない。仕事が待っている。お遍路さんも国分寺に行くそうなので、一緒に歩くことにした。このかた、歩くの、メッチャ速い。一日40キロ歩くそうだ。おかげで私は早く家に帰れた。

 京都から遍路に来ていて、全部野宿している。野宿してる人はこの頃多いが、時に宿屋で風呂にはいったり洗濯する。ザックもきれい、衣服もきれい、それになんといっても目がきれいな青年だった。真摯で清清しい、本当のお遍路さんだった。少しだけれど一緒にあるかせてもらってよかった。別れ際、なにかお接待を、と思ったが、生憎車にみかんが数個あるだけ。お金をあげるのには抵抗がある。「重いけれど、よかったら喉がかわいたときに食べてください」 こころよくうけとってくれた。


コンサートに行く

2008-11-15 11:22:23 | インポート

101_0300  今年は柿がまあまあの出来だった。そして、不思議なのは、夏野菜のピーマンが、秋もかなり深まった今頃になって、ちいさいけれども、次々と実っている。

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サツマイモが、私としては、結構たくさん穫れた。「アレは肥料もいらんし、放っておいてもできるから、植えたらいい」とのアドバイスで、私にもってこい、はじめて植えた。たくさんできたのはいいが、甘みがもひとつ・・・。スイートポテト向きか。

 今月の二胡のレッスンは、ジャー先生だった。8人のグループレッスンである。先生は厳しくてこわい。一人一人弾かされると、緊張も最高峰。クラスメイトの緊張も手に取るようにわかる。音程をチェックされる時間がながかった。正しい音程で弾くなんてのは、最低限のことである。普段からきちんと音階練習をしなくてはいけない。ちゃらちゃらと曲を弾き流して、誤魔化してはいけない。初心にかえった気がした。

 ジャー先生が弾く「島唄」、音譜に飾りがいっぱいくっつくのだけど、あれを盗みたいと思って目を皿のようにして観察したけれど、家でやってみても、やっぱりわかりませ~ん。私には10年はやいか。

 翌10日の夜は先生のコンサートに行った。2日も続けて、仕事をお休みしてしまった。お遍路さんごめんなさい。

 いつものことながら、先生の弓さばきに見とれてしまう。唄い方のポイントは、弓さばきとヴィブラートにあると思う。はじめて「二泉映月」のナマをきいた。私の大好きな曲である。池に映る美しい月と、盲目の作曲者の人生の苦悩、情感豊かな先生の演奏に感動した。先生の演奏を忘れないように、いつも心の中にイメージして、練習したいものだ。


捻挫した

2008-11-07 09:39:30 | インポート

   週一の割合で、母をグループホームから外出させている。家で眠らなくなってから、外泊はさせていない。

 母はドライブと外食が大好きだ。昨日は、新宮の霧の森まで、紅葉狩りを楽しむことにした。私はここのレストランが好きだ。大きなガラス張りで、外に目を遣ると、森の中に浮かんでいるような気がする。まだ紅葉は始まったばかりで、ただ一本の楓の木の、赤と緑のグラデーションを愛でるだけだった。それにしても、ガラス磨きたいへんだろうなあ。

 レストランとカフェの建物との間に池がある。水辺に近寄ると、20センチくらいの鯉がバシャバシャとすごい勢いで寄ってくる。ほんとに何百匹といった感じで、仲間の体の上に乗り上げて、水上に、口をおおきくあけて餌をねだっている。指でも差し出そうものなら、ピラニアみたいに食いつかれそうだ。

 帰りは国道192号線沿いの民宿岡田さんのところを通ることにして、霧の森のヒット商品 ‘抹茶大福‘を携えて、おとうさんのお顔をお伺いにいくことにした。冷凍で売ってるくせに、このお菓子、ひとり3箱しか買えない。

 駐車場から、低めの階段をカッコつけてピョンピョンピョンと降りていった。最後のところで「アイタタッー!」なんと捻挫してしまった。何十年振りだろう、捻挫なんて。ときどき、「オット、危ない!」なんてことはあったが、足の裏が地面と平行にならないまま重心をかける前に、体制を整えられた。

 年をとるってこういうことだ。何事にも用心してかからなければいけない。少々お荷物かもしれないが、山歩きのときはストックを携帯することにしよう。捻挫が山中のことでなくてよかった。

 この間2週間ほど娘と孫が来ていて、またいつものように風邪がうつってしまった。鼻かぜだから医者にはいかず、クスリものまず、自然治癒でいこうと思っていたら、快復までなんと2週間もかかった。年だなあ、と感じることの、なんと多いことよ。

101_0267_2 遍路道沿いのコスモス畑

春は菜の花畑になる

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田舎のおまつりは長閑だ