去年今頃は、仕事仕事で泊りがけで遊びに行くということはなかった。今年は、私の所属する山の会の山行に参加させてもらうことにした。行き先は御嶽山である。パーティは8人、2台の車に分乗して、交替で運転していく。マイカーで行くと経済的である。宿代9500円と交通費、合わせて26000円で行けた。
1月11日夜8時観音寺を出発、12日午前3時半、御岳スキー場の手前1時間の道の駅で仮眠をとる。一人が運転一人がナビ、2人ずつで交替なので、睡眠時間はなかなか取れない。スキー場のゴンドラの始発は8時20分である。
スキー場到着
ゴンドラ終点駅、ここからゲレンデの端を通らせてもらって登山口へ行く。
行く手に見えるは御嶽山。何日か前の天気予報は、連休に今年一番の寒波がやってきて、日本海側では大雪なんていってたけど、ここは快晴、おひさんが応援してくれてる。道はしっかりとトレースがあり、スノーシューは要らなかった。私は使い慣れないのでたすかった。
ここでアイゼンをつける。
大滝神社に漸くついた。睡眠不足の疲労と容赦なく吹き付ける強風でピッチはにぶる。写真を撮ろうと、オーバー手袋を脱ぐと、1分もしないうちに指先が痛くなる。慌てて手袋をはめる。しばらくすると血が流れる感じがして、ほっとする。先にみえる剣が峰へは誰も行こうといわない。マイナス20度くらいだろうか、風が強いので体感温度はもっと低い気がする。一刻も早くここを離れたかった。なんらかの理由で歩けなくなり、このような所で留まらなくてはならなくなったとする。持っている衣服を全て着込んで、ツエルトを被って救助を待つ間に凍死するような気がする。
宿のご主人が言ってた、今年はまだ雪が少ないようだと。風がきつくて雪が飛ばされるのだろう、頂上近くでは岩肌が見えている。
宿は日観連登録の旅館、たかの湯である。
夕食、これに豚肉の味噌仕立ての鍋がつく。
朝食です。
13日は、道の駅で買い物をして、妻籠宿を観光。民芸品など、興味深い店が軒を連ねている。快晴はまだ続いている。そぞろ歩きに最適。
柿を藁に包んでぶら下げてある。柿は皮がついたままなんだけど、これどうするのかなあ。
私は、山登りに中部地方まで出てきても、観光することは殆どないので、旅行気分も味わえて楽しい山行であった。