日記

お遍路情報と、日記を綴っております。

好天の三嶺

2017-02-28 15:23:54 | 日記

 昨日昼過ぎ、いつものようにラジオを聴きながら運転していたら、「今日の旅ラジは香川県観音寺市からの放送です」なんてしゃべっている。場所は「はれはれ広場」といったので、広場のある通りを走ってみた。ワゴン車の前で、アナウンサーと町の商工課の関係者が何かやっていた。見学者は数十人いたようだ。商店街や観光課の関係者が主だろう。観音寺名物の銭形や商店街の紹介をしていた。歩いて2分で行ける距離だから、車を置いて見に行こうかなんて思いつつ、結局面倒くさくなって家から出なかった。今週は香川県の特集で、今日は丸亀といってた。

   

 週末からいい天気が続いている。剣山系、三嶺に登った。登山口は「いやしの湯」という温泉のあるところ、ここから登るのは初めてなので、登山口がすんなり見つかるか心配だったが、駐車場にはすでに10人くらいの徳島からの団体さんがいて「あっちが登山口だよ」と教えてくれた。

 モノレールの下を潜り、植林地を抜け、尾根に出ると、絶景が広がる。この景色を見るために人は汗を流して登ってくるんだよね。漸く上り詰めたピークから向こうの尾根を見ると非難小屋がある。

  

 右のほうに見えるピークが三嶺

 向こうの尾根には、いったん下って登っていかなくてはいけない。ここに立って、遥か彼方の小屋を眺めて、皆溜息をもらすようだ。「あそこまで行くのか~」

  

 一歩一歩、歩けば必ず着く。山を歩く時よく思う、人間の一歩は小さいけれど、黙って辛抱強く歩き続ければ必ず頂上に着く。振り返って眺めて、こんなに歩けるんだ、と感動する。

 頂上には、名頃登山口から来た先客さんが4人、景色を堪能している。風なく、寒くなく、天気よく、長時間座ってお昼を食べることができる。こんなに何もかもが最高、なんて滅多にない。

 時々一緒に登る相棒は、すこぶる足が速くタフだ。トレーニングといって、石鎚もロープウェイを使わず、下から登ってしまう。冬でさえも。最初彼女に先に歩いてもらったら息が上がりそうだったので、いつものように私が前を歩いた。ペースは私が制御していたのだけれど、少し速めだったので、翌日まで結構疲れが残っていた。年だねえ。決まりきったことだが、山はゆっくり歩くほうが疲れないし、あとの筋肉痛も少ない。わかってはいるけれど、たまに、タイムを縮めようと頑張ってしまう。 


鳥もブロッコリーが好物だ

2017-02-25 22:44:19 | 日記

 今日は、素晴らしくいいお天気だった。一か月に一度の二胡のレッスン日だったので、高松まで短い電車の旅を楽しんだ。大抵眠くなって舟をこぎだすのだけど、車窓からの景色が長閑で春らしく、つい他所から来た旅人みたいに見入ってしまった。

 子供たちは、プレミアムフライデー、早めに下校し、東京に発った。絶好の行楽日和、いとこたちと楽しく遊んでいるだろう。託された洗濯物は、屋上に干したら半日で乾いた。4階までたくさんの洗濯物を抱えて上がると息も上がったけれど、トレーニングと思って頑張る。階段の昇り降りは足の鍛錬になるそうだ。

   

 ブロッコリーの苗を数本買ってきて秋に植えたのだけれど、一本だけ収穫できた。小鳥もブロッコリーが好きと見えて、葉っぱはこのありさま。こんな葉っぱで蕾はできるだろうか。初めて種を蒔いた大根は、肥し不足か、直径5センチにも満たない小ぶりのモノしかできない。

 母の家は普段人気がないので、小鳥の遊び場になっているようだ。裏庭のスモモの木に、毎日午後、スズメが100羽以上も集まってくる。集合場所になっているらしい。ピーチクパーチクと、まあ賑やかなこと。家にはネコが3匹いるけれど、番猫にはならないようだ。

 一番年長のネコは、お年寄りの部類にはいる。日向ぼっこをして、遠出などせず、ゆったり過ごしている。新米ネコはまだ1歳にならず、狩りは練習中。2番目の姐さんは、すばしこく聡明で、狩りの達人である。写真のキジネコだ。新米が「遊ぼうよー」とちょっかいを出すと、「うるさいねッ、あっちへおいき!」と𠮟りつける。秋口には、バッタ、ヤモリ、カエル、ネズミの死骸がが毎日のように私の部屋に置かれていた。ときに、鳥の羽が散乱していたりする。この子は、しばらく家出をしても食いっぱぐれがないだろう。

 


心弾む春

2017-02-18 21:52:20 | 日記

  春の訪れを感じさせるような暖かい風に誘われて、確定申告のための書類作りは中断して、気分転換に外出した。家にいるのがもったいない。娘や孫は高松に用事でお出かけ、夫は仕事場、私はひとりきりの静かで自由な時間を楽しんでいる。

 春の気分にウキウキする。雪が溶けてなくなるのは寂しいけれど、春を待ちわびる心は人の本能だろうか。山裾の景色を楽しみながら車をはしらせると、このそよ風にのって、たくさんの花粉が運ばれているんだよね、と思った。私の周りにも、花粉症に悩まされている人がたくさんいる。きっと、数年のうちに、頭のいい人が花粉症の薬を開発するだろう。

 お天気は、午後から風がきつくなった。昨日、関東で、春一番が吹き荒れたとのことだったが、四国の春一番は今日のこの風かな。

  

 冬の初めに買ったシクラメンは、うちが寒いからか、まだまだ咲き続けている。暖かい窓辺に置いておくと、たぶん、寿命は短くなるんじゃないかな。

 

 花のフリルといい、明るい色合いの葉っぱといい、可愛くてとても気に入っていたのに、うかつにも、客室の窓辺に飾りっぱなしにして水遣りを忘れてしまい、小さな花芽や葉っぱがダメになってしまった。辛うじて残った僅かの花も、最後の一つとなった。また来年、このようなシクラメンに出会えたらいいなあ。

   

 これも、名前は忘れたけれど、お手頃の花だ。いろんな色があって、どれにしようかな、迷ってしまう。鮮やかな紫のものと、ほんのりピンクの縁取りのはいった、白に近い、優しい淡い色合いのもの、二鉢買い求めた。鉢物を増やすと、水遣りや場所の移動がたいへんなので、たくさんは買わない。

 テレビのニュースによると、栗林公園で梅見の茶会を催しているということである。母の家の梅も満開である。四国の梅の産地、徳島の神山町(焼山寺のあるところ)とか、愛媛の松山も見ごろだろうなあ。 


YOUは何しに観音寺へ?

2017-02-05 21:21:13 | 日記

 昨日、香港からお出でた若い男性は、余さんといって、日本語がとても上手だった。自分で勉強したらしい。彼は早口で、少し聞き取りにくいところもあるけれど、簡単な言葉でゆっくり話してあげると充分会話ができる。なんと、一か月に一度、遊びで東京に来るという。香川には3回、うち、観音寺に2回来たという。ビックリ! どうりで日本語がうまいはずだ。日本人男性と二人で、うちにお昼頃やってきたのだが、その方とはイギリスで知り合って友達になったという。旅行が好きなんだねえ。彼の仕事はIT関係なので、パソコンさえ持っていればどこでも仕事ができるのかもしれない。

 昼頃チェックインして、荷物を置いて、彼らは夕方まで外出した。翌日はイベントに参加するから、荷物を置かせてほしいという。「それは全くかまいませんよ。ところで何があるの?」彼が持っているチラシ、アニメのイベントだという。ヘぇー、そんなものが観音寺であるの? またビックリ。日曜日は、観音寺中学校の体育館で何か開催されるらしい。この町に住んでいながら全然知らなかった。やけに、スーツケースを引っ張って、スマホを見ながら歩いている若者が多いなと思ったら、そういうことだったのか。

 詳しく知りたいので、今日、駅前のインフォメーションに行ってチラシをもらってきた。それによると、TVアニメ「結城友奈は勇者である」の舞台が観音寺で、市の観光協会がスタンプラリーをして集客しようとしていることがわかった。初めてそんなアニメがあること、観音寺で大きなイベントがあることを知った。まったく、世の中の情報に疎いのに呆れる。観光協会も、何かお知らせしてくれてもよさそうなものを。観光協会費払っているし、商工会議所にも入っている。先日「YOUは何しに日本へ」というテレビを見ていて、外国から、アニメのロケ地を探して、写真を撮りに東京に来た人が出ていた。それと同じだ。日本のアニメはすごい人気だね。昔とは、旅行の目的、形態は、まったく変わってしまったのだ。私たちの世代の旅行は、名所旧跡巡りだったり、美術館や博物館見学が目的だった。今の若い人達は、普通の、どこにでもあるような物を見にやってくる。

 今朝は、夜明け前から雨が降っていた。余さんの友人の男性は、豊浜町という少し離れたところで民泊していたが、朝早く誘いにきて、二人でカラオケに行った。カラオケ? 不思議に思ったが、チラシで確認したところ、アニメで「カラオケまねきねこ」というお店が出てくるのである。観音寺にアニメファンが集まってあちこち歩き回っているようだ。舞台になったお店は、お客さんで満員状態だろうな。うまくやったね。裏工作でもあったかなと思ってしまう。

 なにはともあれ、余さんを初め、大勢の人に観音寺にきていただけて、楽しんで帰ってくれたなら、私もうれしい。余さん、本当に楽しそうで、ニコニコして話してくれた。また来てくれたらいいね!

   

 余さんには、リフォームしたばかりの部屋に入っていただいた。一番初めのお泊りさんである。まだ少し、クロスの糊の臭いがするのが気にはなった。

 6帖の日本間も、クロスに張り替えた。鉄のサッシの内側に、アルミサッシ窓を取り付け、二重になったので、防音、保温効果はよくなったと思う。

 


台湾で、汽車に乗る

2017-02-04 21:27:44 | 日記

 高雄の空港についてMRT(地下鉄)に乗り、ホテルに向かった。先ずチェックインを済ませ、荷物を部屋に置いてブラブラしよう。歩いて行ける範囲で観光スポットを探そう。愛河という名の河口付近が紹介されていたので、散歩がてら見学することにした。川岸を歩いていたら、丁度出発するところの遊覧船が呼び込みをしていた。

   

 せっかくだから、一般的観光をしよう。切符を買って飛び乗った。客は皆中国人のように見えた。ガイドによる中国語の説明はほとんどわからず、ただ景色を眺めていた。彼らからは、私はなに人に見えるだろう。韓国人だろうか? 川岸に、どこかで見たような龍の像もある。飛行機を降りたとき、「うわー、あつーッ!」暑がりの私は我慢できず、一枚一枚脱いでいく。しかし、ここの、やや年の若い人たちは、ダウンの上着を着ていたり、ブーツを履いていたり、暑くはないのか。ファッションで、暑いけれども冬の恰好をしているのだろうか。

 河べりのカフェで、小腹がすいたので、おやつにする。スイカ、パパイヤ、マンゴー、バナナなどの果物と、ミルクと氷をミキサーで混ぜた飲み物である。大きなカップなので、これでお腹いっぱいになりそうだ。チーズケーキもいただく。チーズの部分は美味しかったが、台のタルト生地のお味はちょっと違う気がした。アジアの国々が、欧米の食べ物を研究する場合、本来なかったお味なので、近づくにはかなりの努力が必要と思う。もしかすると、私たちが日本のケーキが一番と思うのは、単に味覚の国民性だったり、舌の慣れということに所以しているだけかもしれない。ドイツのバームクーヘンをいただいたとき、日本のそれとの違いに軽いカルチャーショックを覚えた。ドイツ人からすると「なんだ?この菓子は?」ということになるのだろう。

 

 この旅行、時間がない。二日目は、まる一日遊べる。

 「台湾?何するの?何があるの?」

と聞かれても、返事に困る。買い物をするでもないし、グルメ旅行でもない。目的は汽車に乗ることである。ある雑誌に、台湾南部でのんびり汽車に乗る、そんな旅が紹介されていた。私は、旅の面白みは、現地の人が普通に食べるものを食べて、日常の暮らしを垣間見て、異文化を体感することと思っている。

 ほぼ、雑誌にレポートされている通りに行動した。すると、その方が撮って載せている写真と同じ風景が見られたし、文章で描写されている景色も私自身が看たものと同じだった。

 

 高雄駅は、植民地時代、日本人がつくったそうだ。現在、この後ろに新しい駅舎を建設中だ。この古い建物は残して、玄関とするらしい。日本が関わった、貴重な文化財を残してくれるのはうれしいことだ。

 高雄では、空港でも駅でも、人があまり沢山いないので、緊張することなく、落ち着いて行動できる。東京や大阪ではこうはいかない。ホームに降りたとたん、人ごみに流されてとんでもないところに連れていかれる。田舎者よろしく、人にぶつかりながら、きょろきょろ行く手を探すのだ。東京は世界一人が多いところだ。多くの外国人が東京を好きなようだが、言葉も充分でない人がよくまあ目的地へ行けることよ。

 高雄駅で指南のとおり、駅弁を買う。豚のスペアリブを甘辛く煮てご飯の上に乗せている。あと、茹で玉子や漬物、青菜の炒め物がのっている。日本人好みの味だ。けれどやはり脂っこい。

 

 台中へ旅したときも見たが、檳榔樹が一面植えられている。そんなに需要があるようには思えない。たまに、街で、少しいかがわしい、汚い店でよく売られているのを見かける。不思議なことである。

 檳榔樹の隙間にバナナの木が植えてある。時期でないのか、どちらも実は成っていない。

 

 各駅停車の汽車で終点「潮州駅」まで行く。線路下の広いスペースで何か催しの準備をしていた。

 汽車を乗り継いで、「枋寮駅」に行く。これも鈍行。海が近くに見えたので、散歩することにした。

  

   

 ネコもイヌも自由である。放し飼いの犬は皆黒い。血縁だろうか。

 枋寮駅に温泉行きの無料バスのチラシが置いてあった。私は、台湾でまだ温泉に入っていない。次回はどこかの温泉に行きたいなあ。枋寮から南廻線で台東へいくのが目標であったが、夕方までには帰りたいので、ここから急行で高雄へ引き返す。南廻線は海岸沿いの景色のいいところを走るらしい。次回が楽しみだ。まだまだ、面白いところがありそうだ。屋台で海老も食べそこなった。胃袋の許容量がしれている。これも次回にまわす。

 次の日、7時発の飛行機に乗る。ホテルは4時半に出る。安い旅行につきものの厳しい旅程だ。関空へは10時半に着くので、ゆっくりバスで帰れるのがいい。