今年はとても暖かい。お蔭で野菜が安くて嬉しい。でも・・・、キャベツ、大根など値段の調整の為に廃棄しているとか。なんともったいない。作っておられる方、どんなに悔しく悲しいだろう。
認知症の母がやる気をなくした畑を、季節も涼しくなったし、ちょっと野菜の種でも蒔いてみるか、と気軽く引き受けたものの、いいかげんなことでは食べられるものはできないと痛感した。さあ、どのスペースに種を蒔こうか、と空いてそうなところを鍬で掘るとなにやら球根が出てくる。ま、いいか、隙間に植えてやれ、てな感じで適当にやってしまったので、今、春に咲く水仙やなんか名前を知らない花の伸びた葉の間で、可哀想に遠慮がちに縮こまっている。
バジルは今年もうまくできて、ジェノベーゼソースをいっぱい作った。イタリアンの好きな人にさしげて、まだ冷凍庫にいくつか保存している。最近急に寒くなって葉っぱが茶色く枯れてきたが、それまでは、秋だというのにどんどん収穫できた。
左のほうれん草と右のターツァイは不合格、ほうれん草は石灰を土にまぜるのをサボった。発育不良で硬い。ターツァイは畑の住人に横取りされてレースのように穴だらけ。よほど美味しかったと見える。ほとんど葉脈しか残っていないけれど、意地でも食べる。せっかく育てたんだから。お店で売ってるターツァイは緑濃くて直径30センチはある。見た目より柔らかくて癖がなく、好きな野菜だ。ああいうものが私につくれるんだろうかとあまり期待しないで蒔いたけれど、やはり思ったとおり。売っているのはガンガン消毒するのかもしれない。
他に上出来なものは、チマサンチユ、春菊、右のディル、その手前はルコラ、ルコラはこぼれ種が自然に芽を出した。美味しいんだけれど、小さくてなかなか穫れない。ディルは、サラダ、ピクルス、肉料理、魚料理、なんでもいける。使い切れないほど芽がでたけれど、摘むと日持ちしないので、鉢に植えておすそ分けしている。種物やさんで買った種は本当に発芽率がいいなあと思った。
ブロッコリーも作り易いと聞いたので、3本苗をかって植えた。肥料をやらなかったので発育不良だ。花芽のかけらもない。よその畑の青々とした勢い良い葉を横目でみながら、この次は失敗しないようにやろうと思う。土作りの勉強をしないといけないなあ。
12月の仕事、年賀状の下書きを終えて、印刷屋さんにだすまではこぎつけた。明日あたりできあがってくるだろう。宛名書きにいそがしくなる。300枚以上書かなければいけない。宿帳を見て、どんな方だったかなあと思い出しながら書く。悲しいかな、なかなか名前を見てもお顔が思い浮かばない。
宿帳を書いていただくとき、必ず文字を確認しなくてはいけない。あとで読んだとき、なんとかいてあるのかわからないことが時々ある。棒が突き出ているのか、点があるのか、お名前を書き間違えると失礼なので、気をつける。お客様にしてみるとまさか賀状がくるとおもってもみないのだろう、慣れ合いでささっと文字を書かれるので、私には読めなかったりする。部屋にお忘れ物が残されていることもあるので、住所、名前は楷書ではっきりと書いていただけるとお送りできる。私も人のことはいえない、時間が急いているとつい殴り書きをしてしまうことがあるので、注意したいところだ。
今年はまたいちだんとお客さんが減っていると思っていたが、買ったはがきは少しだけ増えている。どういうことかな、と考えた。団体やグループが減って、一人で歩くお遍路さんが増えたのだろう。で、人数が減っても年賀状は増える。
今年はアメリカ人が2人泊まっている。「年賀状、出しますからね」と言ってある。お年玉つきでだしても意味ないので、写真をプリントしてハガキをつくる。とどくまでの日数を考えると、のんびりしている時期でない。早く出さなくっちゃ。