日記

お遍路情報と、日記を綴っております。

母に付き合う

2007-03-05 11:20:54 | インポート

100_1556  母の家のミモザが満開だ。まあるくふんわりして可愛い花だ。枝ごと切ってうちの玄関の瓶に生けた。暖かいのでお花もどんどん咲くのか、お店に安くてきれいな花がたくさん売られている。サイネリアという花が、安価で華やかで長持ちするので、何鉢か買って玄関に並べた。冬の間はお客さんもなく、閑散としていたが、お遍路さんもぼつぼつ来られるようになり、お花たちと一緒に明るくお迎えしたい。

 いよいよ母をひとりにしておけない状態になりそうなので、思い切って母の家を改装することにした。先ず、太陽風呂が壊れたので、今時のエコ・キュートにする。脱衣場の床が腐ってボコボコしているので、ついでにユニットバスに取り替える。物置になってしまった、かつての妹の部屋の内装をきれいにする。全部で2百万は下らないだろうが、母の貯金で何とかなりそうだ。お金を残すより、母や世話をする者、つまり、私や妹、私の娘、が快適に過ごせるほうがよかろうと思って決めた。老人の施設に入るより、できるだけこの家で庭仕事をしたり、身の回りのことを自分でする方が、母の頭と体のために良い。

 終に、母はご近所2軒に、泥棒よばわりするようなことばを発したらしい。母が、長年自分に被害をもたらすと信じて止まないお宅である。母の被害妄想を聞いてやりながら、「こんなこと、よそで言ったらいかんよ」といつも諭したが、とうとう恐れていたことが起こった。そのお宅から、私に苦情の電話がかかってきた。重い気持ちを奮い立たせて、菓子箱を携えてお詫びに伺った。痴呆であること、ヘルパーや私でできるだけサポートし、まだここに住まわせておきたい旨伝えた。2軒とも温和に聞いてくださったのでたすかった。母は近所からも相手にされなくなるだろうなあ・・・。私がここから仕事に通う事態になるのもそう先のことではない。

 はじめは盗難の被害を言っていた。茶菓子を盗られた、食器を盗られた、など。この頃は、夜、自分の部屋に入ってきてコタツに座っているという。あんまりしつこいので、意味ないとわかっていながら私も怒る。すると「私はボケとらへんで。あんたの方がおかしいんと違う?」といわれた。そうなんだ、自分が正しいと信じているんだ。これが痴呆だった。

 介護認定の審査をうけて、3月から介護1にあがった。喜ぶべきか悲しむべきか、1月の高価な布団の事件がきいたんだろうなと思った。あのことを私は強調して訴えたから。近所に多大な迷惑をかけだしたのはその後だけれど、介護1になって本当によかった。ヘルパーが来てくれる日を2日増やしてもらえた。3月半ばからはデイサービスも1日増える。一日を施設で過ごしてくれるとみんなが安心だ。