この極寒の時期にご予約のフランス人のお遍路さん、どんなにして山を越えてくるのだろうと思ったら、日本に着いたばかりということだった。昨日は少し気温も上がり、雨が降っていたので、私も気持ちがラクだった。先週の、あのさむ~い時期でなくてよかった。うちの玄関は広々として、とても暖房が追いつかないからだ。部屋はもちろんエアコンがよく利く。
昨日夕方、そのお客様ピエールさんのお忘れ物を、三野町の民宿の方がとどけてくださった。去年8月から始めたようだ。「無双地図」というお名前だ。いただいたお名刺には、びっくりするような素晴らしい経歴、肩書が書かれてある。農学博士だったり、ホテル業界でお仕事されていたり、通訳の資格もおもちのようだ。ピエールさんのお仕事がパイロットで、ピョンチャンオリンピックにお客様を運んできた後、終わるまでの間遍路をするという話も、無双地図の横山さんから聞いた。私にはこのような込み入った話は無理である。日本語が全くできないお客様には緊張するけれど、片言英語で何とかなっている。相手側がスマホで翻訳することもある。私はスマホはまだ持っていないので、電子辞書必携だ。「無双地図カフェ」もあるらしいので、近々ランチにいってみようかな。
3年前、アメリカ人の娘婿からAirbnbに登録したらどうかという提案をうけ、助けてもらいながらも、年々増えていく外国人のお客様にもなんとか対応できている。とはいえ、英語もパソコンも得意でないので、彼らの助けなしでは続けられないだろう。
観音寺、三豊市も空き家が多く、移住者を募っている。堺に住む私の友人、旦那さんの実家はやはり三野町で、住む人がいない。以前、リフォームして宿泊所にしませんかという業者からの話もあったらしい。私はそれはやめた方がいいんじゃない、といった。お金をかけてリフォームしたところで、ひとを雇って民泊して採算合うわけない。家主さんが将来住む予定もないのだから、綺麗にしても無駄だ。というわけで、彼らは今この家の行く末を悩んでいる。
ところで、この間のムクドリ、案の定ネコに襲われて死んでしまった。一昨日、母の家の台所にムクドリの死体があった。羽が飛び散っていないので、抵抗することなく死んだようだ。梅の木の根本に埋めた。小さな生き物が食べて、あと土にかえるだろう。