8月も明日で終わる。今年は特に忙しく、私の夏休みはなかった。今年こそ、アルプスへ行きたいという願望はあった。3年ぶりの行動制限のない夏休み、この機会に旅行をしようという若者たちは当然多く、うちでも7月終わり8月前半は、私の仕事は忙しかった。加えて母の49日の法要があった。家で行うというので、片付けと掃除、外回りの草の処理にクタクタだった。
若者たちが旅行に出かけ、イベントなども3年ぶりに再開され、盆明けには予想通り感染者が急増した。四国では香川と愛媛を抜いて、徳島と高知がものすごい増加だった。やっぱりね、阿波踊りとよさこい祭りのお返しだ。でも、祭りが大好きで楽しそうに踊っている人たちを見ると、これもありかな、とおもう。ただ、連日わんさか押し寄せる患者に対応しきれない医療関係者が気の毒でならない。
8月に泊った日本在住の中国人蘇さん。尺八奏者である。彼は金属の尺八を持っていた。二胡にもヘビ皮の代替品として合成の皮があるけれど、竹の替わりの金属とは!
実を言うと、うちでも夫が、7月の連休、コロナに罹った。ワクチンを打っていたからか、症状は微熱だけで咳もほとんどなく、入院はさせてもらえず、自宅療養だった。幸い、うちにはいくつか空き部屋がある。一番端のトイレ付の部屋に隔離して、食事と飲み物を運び、出てこないようにしてもらった。夫が陽性とわかったとき、直ぐに私もPCR検査を受け、陰性だったので、私が感染しないように細心の注意をして過ごした。連休に遊びに来ていたお客さんには内緒にした。ほかのホテルを探すのは難しい時期だった。お遍路さんおひとりの、かわりの宿はなんとかとれて、ほっとしたのだった。
夫だけで済んで本当によかった。人が集まるところに行かない、マスク着用し、手指の消毒と換気をまめにする、これを守っていれば感染は防げると確信した。夫が感染した理由は、行きつけのカフェでコロナウィルスを持った友人と会ったからである。私達年寄りは静かに暮らして居れば防げるし、感染経路もわかる。満員電車で通勤しなくてないけない人、学校に通う学生は防ぎきれないのかなと思う。
総理がコロナに罹ったときいて、なんで?とびっくりした。休暇中、基本的感染防止対策ができていなかったんじゃない? 模範行動をするべき公務員が、飲食の場で感染した話はよく耳にする。彼らはどうしてこんなにに甘いんだろうと腹が立つ。