この間から、家の周りにいる野良猫たちが発情期をむかえているので、毎晩やかましいこと。今朝は、うちのウェイと野良が、ガラス越しに喧嘩している。ウー、フゥーッ、シャーッ、とかなり激しく遣り合っていた。ガラスがなければとっくみあいの大喧嘩だ。ガラスの向こうからネコパンチをやってくるから、おかしくて笑ってしまった。ウェイは、脱走しないようにしっかり見張ってなくてはいけないな。
私はテレビドラマを殆ど見ないけれど、朝の連続ドラマと大河ドラマは欠かさないよう見ている。この間から、ヒロインが尾野まちこから夏木マリに変わった。初めはなじめなかったけれど、今では、尾野まちこの小原糸子をすっかり忘れている。夏木マリという女優さん、ベテランだなあと感心しながら見ている。彼女のつぶやきがまたとてもいい。老いてゆく不安、寂しさ、培ってきた自信、誇り、それらをゆっくりとした老婆の口調でかたる。うんうん、そうなんだよねえ、とすんなり共感している自分がいる。私も老いていくんだねえ。
今週から糸子がいちだんと年取って、88歳である。夏木の首のメイクがすごい。皺くちゃのお婆さんだ。デジタル放送で細部まで映ると、メイクさんもたいへんだろう。
大河ドラマ「平清盛」を汚いと言ったどこかの知事さんがいたようだが、へエーと驚いた。あの時代、あれくらい汚いのが当たり前と思っていた。貴族さんは、風呂もシャンプーもそうは頻繁にできなかったろうし、武士の身分は低く、身なりも良くなかったとおもう。前のドラマ、「江」は、衣装、女優さんがきれい過ぎて、あんなの嘘だよねと思った。草木染では鮮やかな色はでないだろうし、建物だって埃っぽくて汚いはずだ。私はリアルな映像のほうは好きだ。