日記

お遍路情報と、日記を綴っております。

大森越えから征木滝

2009-11-30 23:27:42 | インポート

P1020588 最近、お遍路さん2人から、

「皇帝ダリアがたくさん見られますね」

と不思議そうにいわれた。ひとりの方は、

「インド北部で、皇帝ダリアがたくさん植わっているのを見たことがあるのだけれど、ここでこんなにみられるとは」

と驚かれた様子。この花があちこちで見られるようになったのは、たかが、ここ数年前のことだと思うのだが、私が気がついてなかっただけかなあ。これも、ひとつの流行だとおもう。その名のとおり、威風堂々とした姿は目を引く。

 クリスマスローズも、この頃、庭先に植えられているのをよく見かける。かれこれ20年以上も前のこと、初めて婦人雑誌の写真でその姿をお見かけしたときは、葉っぱに溶け込むような地味な色合いの花がなんとも品がよくて、見入ったのだった。その後何年も、実物にお会いすることはなかった。ところが、数年前から園芸店に苗がずらりとならび、民家の庭でもよく見かけるようになった。やはりあの花に惹かれる人は多いようだ。ちっちゃなポットに植えられた苗でも結構高いが、大きくなって花がさくまでは3,4年はかかりそう。手っ取り早く咲かせたいならば、多少の出費が必要だ。私は2年前、賞味期限切れの、ちょっと元気のないお買い得の鉢植えを2鉢買った。一つは水の遣りすぎで根ぐされ、枯らした。これが、エキゾチックで変わった感じの花だったので、とても残念。もう一つは、元気がよかったので大きな鉢に植え替えてやったら、ますます株が大きくなって・・・、なんと!今、花を咲かせている。私にしては上出来!これが園芸の醍醐味である。

 さて、以前登山口が見つけられなかった征木滝から大森越え、この宿題も今年中にやっとかないと気になる。新居浜から東赤石へ向かって林道をはしる。でこぼこ道はまだ許せるけれど、道路に伸び出た枝や草はいやだ。ボディーが傷だらけになるからだ。

 河又から送電線の巡視路にはいり、大森山を越えて鞍部、ここで左に折れ、征木滝方面に下っていく。道は上々、テープなんか必要なし。ところがこわそうな木の橋、なんとか渡らずに先へいけた。

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 ムムッ、確か、地図によると渡渉しなくてはならない。こわーい丸太の橋だったらどうしよう、登りかえして又敗退か。沢の音が次第に大きくなる。

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 古びた橋のようなものが2本かかっていた。とても渡れるものではない。どこか渡渉できるところは・・・。これなら渡れそうと思われる石が適当に配置されていた。ポチャンと落ちるのは寒いからいや、へっぴり腰でなんとかクリア。

 沢に沿って下る。この道、夏はきっと素晴らしいだろう。上に登って林道行き止まりの地点に出た。ここに目印のテープを付けておいた。

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そこから200メートルほど下ってメインの林道に合流、またすこし下って倉庫、またまた行って進入禁止のゲート、そのすぐそばに征木滝がある。ここまで1時間の行程であった。

地図にはちゃんと載っているコースなのに登山口がわからない。私はテープをつけたからわかるけれど、一般の登山者はちょっとみつけられないよ。愛媛の山愛好家さん、整備してくれたらありがたいなあ。


ついに、天ヶ峠到達

2009-11-29 22:42:08 | インポート

P1020532 寒風山トンネル手前を左にとり、旧寒風山トンネルへの道路をはしる。いくつか、ヘアピンカーブを過ぎてすぐ、天ヶ峠と赤テープを貼ったカーブミラーが左にある。急斜面を見上げると、植林にずらりと青テープがつけられている。ここから入るのだ。

 実は、1週間前のこと、峠まで半分というところで(たぶん)、時間切れで敗退。今回は再挑戦だ。

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今度はピンクのテープが、ずらりと上に向かってはられている。たぶん林業の仕事のためのものだろう。兎に角この森の中、ピンクテープがいっぱいあるのだ。うかつに頼っては道を失う。

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石を積んだしっかりした道。ずっとこんな道だといいんだが。

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ここから先、道はあやしげに・・・

古いけれど、時折みつかる赤いテープは、信用してもよさそう。

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不安を感じながらも、終に見つけた峠のケルン。やった~。

P1020585 谷のむこうに笹ヶ峰が見える。

昔、別子銅山の精錬のため、遠く笹ヶ峰から燃料の木炭を運んだそう。これを「炭の道」という。運んだのは牛か馬か知らないけれど、所々に残る崩れかけた石積の道は、昔の栄華をものがたる。

 沢を横切る道は、何箇所か崩壊していてとても危険だったし、仕事用テープに惑わされて道を失わないよう緊張が続いた。帰り道がわからなくなってはいけないので、持参していたマイ赤テープをいくつか付けてきた。あてにならないヤマカンで、このようなわかりにくい山をウロウロするときは、赤テープ、懐中電灯、カッパ、防災シートは必携だ。

 予め、エントツ山さんのホームページをよーく読ませていただいていたので、お蔭でなんとか炭の道を歩けた。彼らはヤブコギしたみたいだが。彼らはGPSをもっている。ヤブコギの強い味方である。

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お天気最高、冬の山歩きだった。


祖谷渓谷で紅葉狩り

2009-11-23 00:04:16 | インポート

22日、本当に、何十年ぶりかで吹奏楽の演奏会へいった。懐かしい響きだ。私は高校、大学と、吹奏楽部で部活をしていた。今日の演奏は瀬戸フィルの管楽器奏者、尽誠高校のブラスバンド、中学生と高校生のソリストの出演だった。何よりも、指揮者が、我らが恩師村山先生だったので、かつての仲間と聞きにいったのである。

 先生は、昔、40年前と全く変わりなく、少し猫背で、髪も黒く、いっぱいあった。昔っから老けていたということか。先生は芸大を出てすぐ赴任してこられたので、私達とあまり年は違わなかった。時々、集団で下宿に遊びに行ったものだ。誕生日のプレゼントの、私達の刺繍いりのピアノカバーは、いくらなんでも、もうないだろうなあ。

 中学3年生のフルートのソロと、高校3年生のマリンバのソロは、なかなかたいしたものだった。中学生が司会者の質問に答えた内容から、弱冠中3の女の子が、音楽で人を楽しませ、自分もいい気持ちになることを知っているとみてとれ、すごいと思った。彼女らの、初々しい素晴らしい演奏を聞かせてもらってよかった。

 

 ドイツ人の婿殿が、私達にホテル祖谷温泉での宿泊をプレゼントしてくれた。祖谷渓谷沿い、小便小僧の傍の、昔からあるホテルだ。

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P1020463 私達の部屋にはプライベート露天風呂と足湯がついていた。寒いし、湯を張るのが面倒なので、もったいなくも、つかわなかった。

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2面ガラス張りの角の部屋なので、展望抜群

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ケーブルカーで川までおりていくと、露天風呂がある

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その夜の食事は、阿波牛、土瓶蒸し、アマゴの塩焼き、刺身など。

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翌日は、ホテルから出合方面に、紅葉狩りドライブ。途中、カエデの木が群生していて、紅葉もタイミングよく、繊細な日本の秋の景色に感動したようだ。ドイツでも紅葉はするけれど、その葉っぱは人の手のひらほどあるのだそうな。

 彼らは、我が家で1泊、祖谷で1泊というあわただしい帰省だった。私は二胡で沖縄の子守唄「童神」を弾いてあげたかったけれど、どうにも疲れているようで、チャンスがなかった。「童神」はこの間の発表会で合奏した曲である。母が子を思う、やさしく美しい曲だ。あの曲を思い浮かべると、自然と涙が出てくる。遠い国にいる娘と太郎の、健康と幸せを祈ってやまない。


太郎ちゃんと、ハツ対面

2009-11-21 17:02:54 | インポート

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ものほしそうに金魚をみつめる桃太郎。

 水槽の掃除をさぼったら、ガラスや小石に藻が発生して緑の世界になった。葉緑素はきっと栄養価が高いに違いない、藻は金魚に食べさせようと、餌を与えなかった。すると藻が減って、少し透明になった。夜店の出目金なのに意外と元気だ。モモに食べられないように気をつけなきゃあ。

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 私の3番目の孫、太郎。どう見ても日本人だが、実はドイツ人とのハーフである。私と夫のDNAはドイツに飛んでいったのである。

 ふさふさの黒い髪、一重の黒い瞳は東洋人である。しかし、肌の色は白く、目はちょっとだけ大きい。うちの家系は目が小さいので、改良型といえる。彼は弱冠3ヶ月なのに、セーターとコーデュロイのズボンをはいて、大人の縮小版みたいなスタイルでねっころがっている。娘と白人の婿殿とあかちゃんの3人でいると、国内外を問わず、皆が乳母車の中を覗き込むらしい。そして、毛がフサフサとしているのに驚くのだそうな。それと蒙古斑に。

 なぜ、まだ3ヶ月の赤ちゃんを連れて帰ってきたかというと、来年春、京都で行う結婚式の打ち合わせと、夫の還暦と、太郎ちゃんのお食い初めと、娘の30回目の誕生日のお祝いと、ショッピングなど、用事がたくさんあったのだ。

 昼前、高松空港へ迎えに行き、庵治の「山田屋うどん」で昼食、イサム・ノグチの庭園ミュージアムを見学、帰り、高松のイオン・ショッピングモールに寄って、ユニクロでお買い物。婿殿もユニクロがお気に入りのよう。夕食は焼肉をいただき、婿殿は初めて私の家に泊まった。悲しいかな、高級ホテルとは全然違うけれど、在りのままを見ていただかなくてはいけないと思い、一生懸命準備した。

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山田屋うどん

落ち着いた、高級感漂う、うどんやさん。うどんも立派なお食事という感じ。

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ジェラルドさんとヤエコさん

2009-11-09 00:04:33 | インポート

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 ブラジルからジェラルドさんとヤエコさんがみえた。3回目のお遍路である。2年毎にまわっている。おとどし、2回目おいでたときも、「日本から一番遠い国なのにすごい」と思った。アメリカ経由で20時間っていったっけ。もう、すごいを通り越して、尊敬してしまう。

 ヤエコさんは日系3世で、日本語が上手だ。日本中、何処へでも旅できる。前回、遍路が終わって北海道へ旅行したとき、大阪にすむ日本人とお友達になったそうな。サチ子さんというお名前のその方は、ブラジルにたいへん興味をもっていて、ヤエコさんの家に遊びにいったそうだ。ヤエコさんは、私にも、「是非いらっしゃい」と誘ってくださった。それはもちろん行ってみたいのだけど、ちょっとハードルが高いなあ。夢でおわりそうだ。

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 ヤエコさん手作りのザックカバー。ナイロンをかってきて、ジェラルドさんのアイデアに従ってヤエコさんが縫ったらしい。前回、ジェラルドさんは、お寺で修行したいとおっしゃっていたが、どうもだめだったらしい。おふたりはすっかりお遍路さんになりきっている。