今日はさすが梅雨空、朝から降りっぱなしだ。仕方ない、これがなければ日本の夏じゃない。
このところ、キャンセルについて考えさせられた。今日は本当は大忙しのはずだった。30名の団体がお向かいの藤川旅館さんとうちに泊まることになっていたが、前日の昨日になってキャンセル、と連絡があった。外の競技が目的の団体らしかったが、前日とは、あまりといえばあまり・・・。急遽、こちらも、魚屋に注文していた材料と、団体にときにお願いする助っ人をキャンセルした。梅雨なんだから雨の可能性は充分にある。雨では外のイベントはできないから中止、宿泊のキャンセルは仕方ない、ですまされるのだろうか。実は、この度の予約を受けてお世話してくれていたのは藤川さんなんだけど、今度からは、受けた時点で、キャンセル料について相手方と相談しなくてはいけないと思った。ツアーとか、ホテルの予約をインターネットでする時、キャンセル料について書いてある。今までは、私のところはそこまで説明をしていなかったが、団体の場合はこれではいけない。お客様だって、できればキャンセル料は払いたくないから、毎日お天気とにらめっこするだろう。今回のお客様、大学生かなにか知らないが、こんなことがまかり通ると思ったらいけない。常識を疑う。
キャンセルについてもうひとつお話がある。1週間ほど前、ある若いお遍路さんがこんなことを言った。
「ずっと回ってきて、一度だけ前日にキャンセルの電話をしました。すると、キャンセル料を払ってくれといわれました。歩き遍路の場合、どこまでいけるか分からなかったりして、キャンセルということもあるとおもうけれど、キャンセル料払わなくてはいけないんだろうか?」
このあたりの旅館で、お遍路さんにキャンセル料をもらっているところはないと思う。うちも当日にキャンセルされることはたまにあるがもちろんいただかない。まあ、一人や二人、どうということはないのである。
去年夏、水泳大会に出るつもりで、四万十で泊まる予定で宿をとっていたが、体調不良で前日にキャンセルの電話をいれた。すると女将さんらしき人から、規定で50パーセントのキャンセル料が要るといわれた。食事はたのんでいなかった。部屋はキープしておいたので他のお客様を断っているといわれた。うちではもらわないんだけど、払えといわれれば仕方ないか。後に、言われた料金を振り込んだ。
ところが・・・、さきほどのお遍路さんにこのことを話すと
「それは払わなくてもいいんですよ。双方でキャンセル料の契約がなかったのですから」
なるほど、そうかあ。いわれてみればそうだよなあ。私ってバカ正直?