日記

お遍路情報と、日記を綴っております。

キャンセル料

2010-06-26 17:29:48 | インポート

 今日はさすが梅雨空、朝から降りっぱなしだ。仕方ない、これがなければ日本の夏じゃない。

 このところ、キャンセルについて考えさせられた。今日は本当は大忙しのはずだった。30名の団体がお向かいの藤川旅館さんとうちに泊まることになっていたが、前日の昨日になってキャンセル、と連絡があった。外の競技が目的の団体らしかったが、前日とは、あまりといえばあまり・・・。急遽、こちらも、魚屋に注文していた材料と、団体にときにお願いする助っ人をキャンセルした。梅雨なんだから雨の可能性は充分にある。雨では外のイベントはできないから中止、宿泊のキャンセルは仕方ない、ですまされるのだろうか。実は、この度の予約を受けてお世話してくれていたのは藤川さんなんだけど、今度からは、受けた時点で、キャンセル料について相手方と相談しなくてはいけないと思った。ツアーとか、ホテルの予約をインターネットでする時、キャンセル料について書いてある。今までは、私のところはそこまで説明をしていなかったが、団体の場合はこれではいけない。お客様だって、できればキャンセル料は払いたくないから、毎日お天気とにらめっこするだろう。今回のお客様、大学生かなにか知らないが、こんなことがまかり通ると思ったらいけない。常識を疑う。

 キャンセルについてもうひとつお話がある。1週間ほど前、ある若いお遍路さんがこんなことを言った。

 「ずっと回ってきて、一度だけ前日にキャンセルの電話をしました。すると、キャンセル料を払ってくれといわれました。歩き遍路の場合、どこまでいけるか分からなかったりして、キャンセルということもあるとおもうけれど、キャンセル料払わなくてはいけないんだろうか?」

 このあたりの旅館で、お遍路さんにキャンセル料をもらっているところはないと思う。うちも当日にキャンセルされることはたまにあるがもちろんいただかない。まあ、一人や二人、どうということはないのである。

 去年夏、水泳大会に出るつもりで、四万十で泊まる予定で宿をとっていたが、体調不良で前日にキャンセルの電話をいれた。すると女将さんらしき人から、規定で50パーセントのキャンセル料が要るといわれた。食事はたのんでいなかった。部屋はキープしておいたので他のお客様を断っているといわれた。うちではもらわないんだけど、払えといわれれば仕方ないか。後に、言われた料金を振り込んだ。

 ところが・・・、さきほどのお遍路さんにこのことを話すと

 「それは払わなくてもいいんですよ。双方でキャンセル料の契約がなかったのですから」

なるほど、そうかあ。いわれてみればそうだよなあ。私ってバカ正直?


芦屋釜

2010-06-21 22:47:44 | インポート

 こないだの土曜日、NHKの西日本なんやらって番組を見ていたら、福岡の遠賀郡、芦屋町が出ていた。ここは、茶の湯で使う釜、芦屋釜で有名なのだ。国の重要文化財の9個のうちの8個が芦屋釜だそうだ。茶道をやっている者として、恥ずかしながら、芦屋釜のことをしらなかった。

 実は一ヶ月も前、芦屋からお遍路さんに来ていた方からこのことを教わった。それで、偶然にもテレビで芦屋釜をみて、釘付けになったのである。室町時代の厚さ2ミリの釜を再現するべく、職人さんが努力されていた。その道については全くしらないのではあるが、昔の職人の技ってすごいんだと感じ入った。その技が途絶えてしまったことが不思議で残念に思う。テレビの職人さんがいつか完成されることを祈る。

 芦屋のお遍路さん、34歳でなくなった吉田直さんという作家のお父さんである。またまた、恥ずかしながら、このかたを私はしらなかった。お遍路をしていたわけは知らないが、ひとかどの人のお父さん、ふたかどもありそうな方で、お話も興味深く、何か違った感じの人物だった。お父さんがいっておられた。おおやけが、息子さんの記念館を芦屋につくってくれるらしい。

 遠賀郡芦屋町にまたいってみたいなあ。この町に懐かしさを感じるのは、大学時代、ひとつ上の先輩がここに住んでいて、夏のある日、お宅に泊めて貰って、近くの海水浴場に遊びにいった思い出があるからだ。35年も前のことだが、家のなかの様子、田舎の小路、思いうかぶ。この町は米軍の基地だったので、先輩の家は、かつてはその宿舎だった。日本の家屋とは違った趣があった。なにか、好きだった。以前の景色があろうはずもない。タイムマシーンに乗ってみにいくしかない。

 


盛大な結婚式

2010-06-13 00:03:32 | インポート

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 コジロウは、看板ネコとして活躍してくれそうである。特に、おにいさん、おねえさんのお客様から、「カワイイ~」と感嘆の声をあげられている。本人のほうが、驚いて、毛をそばだてて後ずさりしている。しかし、この子もどうやら人間が好きらしく、みんなに遊んでもらって大喜びだ。

 花の命も、仔猫が愛くるしい間も短い。この子が15年生きたとして、私が70過ぎ、もう動物を飼うには遅すぎる。とすると、可愛い仔猫を育てるのも最後かもしれない。自分の残りの寿命を考えて物事をすすめていかなくてはいけない、そんな年になった。

 

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 5月末、平安神宮で長女が結婚式を挙げた。お婿さんはドイツ人である。1年前に既に戸籍役場で入籍はしている。私達家族はドイツまで行った。今回は、日本流の挙式と披露宴をおこなうため、総勢120人集まった。

 披露宴では、新婦の母親である私にまでスピーチがわりあてられていた。お尻に火がつかないととりかかれない私は、当日まで娘に訳を直してもらっていた。内容をまず日本語で書き、英語に訳し、オーストラリア人の先生になおしてもらった。そして海外で暮らす三女にみせたところ、何いってるのかわからないという。日本語を英語になおすのって難しいなあ。日本語から中国語もそうだ。日本語って繊細で複雑だなあと思う。

 日本語をしゃべって娘に通訳してもらってもよかったけれど、相手方に誠意をくんでもらいたかったのと、私の勉強のために、自分で話すことにした。結果・・・、大成功。稚拙なスピーチではあるけれど、気持ちは通じたかなと思う。

 しかし、やはりほとんどの日本人、英語が苦手だ。外国人と交流ができない。せっかく世界中から素晴らしい人たちが集まってきたのに、話ができなくて本当に残念に思った。一番大事なことは、英語ができることではなく、知りたい伝えたいという気持ちである。うちの家族は皆シャイであった。