昨夜は久しぶりに雨が降った。お山のキノコたちも生き返る。実家の藤棚にキジバトのヒナがいる。夕べは寒かっただろうなあ。去年12月にハトが巣立ったとき、こんな寒い時期にも繁殖は成功するんだと驚いた。今年も寒さに耐えなければいけない日には、ヒナが持ちこたえられるか、私は心配するだろう。
先ほど、昨日稲積山で採ってきたキノコと、この間別子で採ったショウゲンジを、キノコ汁で食べた。仕事が混んでいて、今年はろくろく山に行けていない。時間が取れそうなときは、キノコを探しにちょこっと里山に行く程度だ。
昨日、3時ころから、近くの、「天空の鳥居」で有名な稲積山へキノコを採りにいった。ずっと雨は降らないし、寒くなっているしで、もう時期は過ぎたかなと期待せずに行くと、アミタケが沢山あって、私は帰れない。1時間半くらいで1.5キロくらい採った。乾燥しているので嵩はあって、袋はいっぱいになった。
キノコの好きなOさんにすぐ持って行った。私はイグチと思っていたが、これはアミタケと教えてくれた。イグチの仲間なのでイグチといってもいいようだ。ネットによると、チチアワタケという毒タケがこれと似ているらしいが、茹でると紫色に変わるのがアミタケなので、私が採ったものは可食である。
平日なのに、県外ナンバーの車がひっきりなしにやってくる。稲積神社も全国的に名が売れた。
10月半ば、二度目、別子にショウゲンジを採りに行った。日浦駐車場には、軽トラなど作業者らしい車が何台か停まっていた。登山者風は少ない。歩きだしてすぐ、下りてくる二人の男性に遭った。一般的登山者ではない。私は、山で何か作業してるのかなと興味津々で聞いてみた。
「今日は何をしてるのですか?」
「探し物、けれども無かった」
ああ、マツタケかと気が付いた。この山はキノコ採りには入山料が要ると、友人から聞いたことがあった。マツタケを採るには、住友にお金を払わなければいけないのだ。時々パトロールに来るらしい。駐車してある軽トラのフロントグラスには、入山許可証が見えるように置いてあった。
雑談するうちに男性はザックを下ろして、中身を見せてくれた。
マツタケはあるんだねえ! 初めは、「ない」と言っていたのに、話をするうちに見せたくなったのかな。
私にはマツタケを見つける能力はない。せいぜいショウゲンジを採って楽しもう。この日は大収穫、6キロくらい採った。時期が良かったのか、他にも美味しそうなキノコがいろいろあったけれど、怖いから食べない。