日曜日、私のホリデーになった。天気もいいことだし、勿論山へ行こう!
冬用タイヤを試したいのと、楽しいシリセードをやりたかったので、笹ヶ峰に決めた。
登山口に近づくにつれて雪は深くなった。カーブのふくれた場所に、チェーン装着のジムニーが駐車していた。うーん、行けるかなあとちょっと不安になる。さきほど、溝に前輪二つ落とし込んで、ブンブンふかした。前に進まないのでバックするとはいあがれた。
進んだところで、もし前進不可能になって、バックしようにもそれもできなくなったりすると、万事休すだ。私も、次のカーブの空き地に、邪魔にならないように停めた。登山口までそう遠くないはずだ。
バックでやわらかい雪の斜面を登らなくてはいけない。スムースに動かず、ブンブン車に負担をかけた。長靴とスコップは必携だな。
丸山壮に到着、ここから頂上に登る。下の駐車場に3台の車があった。彼らは前日からきているそうだ。時刻は1時前、そろそろ下る準備をしていた。
往復1時間半のつもりで、急いで登った。せっかくのお日和だし、ここまできて帰るわけにもいくまい。道々、どう滑るかな、方向を間違えないようにしないと、とか思いながら早足で歩く。先客さんのお蔭で、とても歩きやすかった。ときおり膝上までズボッとはいって、難儀した。
遠く石鎚が見える。今日は友達もあそこにいってる。大勢登ってるだろうなあ。山を満喫しているだろう。
さてこんな時間、誰もいない。早く降りなければ。安全なところで滑ろうとしたけれど、ふかふかの雪で、めりこんでしまって全然滑らない。こんなはずでは・・・。両手をストックがわりに、体を押し出して、ちょっとだけ滑った。雪もぶれで、靴の中も背中も濡れてしまった。シリセードで遊ぶときは、今度は服装をきちんと考えないとね。ボロのカッパを着てくるのだけは忘れなかったけどね。
林道脇、水が滴る崖に氷の壁が。偉大なる自然の造形物。
登山口までおりると、先のパーティが車を発車して帰途につく直前だった。私が頂上に向かっているとき、彼らは下山をはじめたはずだから、麓で追いついたわけだ。一人の女性が私に盛んに手を振る。なんで???。近づいてよくみると、なんと、山好きな友人Iさんだ!前日からはいっていたのはIさんのグループだった。それにしても奇遇だ。ばったり山で遭ったの、3回目である。2年前だったかな、冬の剣山系のおかめの小屋で1回目、2回目は、1年足らず前、愛媛法皇山脈で縦走していてばったり。3回目、あと10分、私が遅く降りていれば、彼女に遭わなかった。なんでIさんばかり遭うんだろう。山はいっぱいあるし、山に登る人もいっぱいいるのに。
さて、車が順調に走ってくれるかが、のこる課題だ。雪に埋もれてふかしたとき、臭いにおいがしたからだ。心配するに及ばなかった。無事帰り着いた。仕事がつまっているなか、私もおもいがけず雪の山を楽しませてもらい、最高の一日だった。雪害で困っている方には申し訳ないけれど、雪山の魅力にとりつかれそうだ。
小屋の前におかれていた面白いもの、テンを捕る仕掛けなのだそうな。