日記

お遍路情報と、日記を綴っております。

砂絵も化粧直し

2017-04-29 18:16:07 | 日記

 

砂ざらえ、ビフォーアフター

 毎年恒例の、銭形砂ざらえが行われた。春は4月29日、秋は何日か私は知らないが、年2回ボランティアで市民が参加する。やはり、風や雨で自然と崩れるからである。

 春の砂ざらえは、私はお茶の接待に参加する。茶道を勉強している人たちが協力して茶会を催す。茶会と言っても堅苦しいものではなく、作業の合間の休憩として気軽に飲みに来てくださったらいいのである。

  

 市からお弁当が出るので、爽やかな風が時折撫でていく五月晴れの一日、満開のツツジを愛でながらお昼をいただく。最高のお花見だ。

 ゴールデンウイーク、沢山の観光客が展望台にやってくるだろう。観音寺一番の観光スポット、皆さん、綺麗になった砂絵を楽しんでください。


棟上げ

2017-04-28 17:49:23 | 日記

 車で池の畔を走るとき、「カモはいるかなー」といつも首を長くして覗き込むが、いつの間にやら一羽もいなくなった。北のくにへ帰ったのだろうか。代わりに、ツバメがかっこよく地面すれすれに飛ぶ姿が見られるようになった。何やらわからない小鳥も庭にやってきて、変わった鳴き声でさえずっている。鳥の声を聴きながら山を歩くのも楽しい。

 

 畑ではエンドウが最盛期だ。いつもは前年の種を蒔くのだが、新しい種を買ってみた。エンドウもいろいろな種類があって、何が何だかわからなかったが、適当に蒔いてみると、背丈も葉も大きく、さやも大きい。千切りとる手間が少なくてよいし、量も増える。さやは柔らかく美味しかった。来年もこの種を取って植えよう。

 庭のウドが、漸く、切り取っても大丈夫という大きさに成長した。うちの期間限定のメニュー、山菜の天婦羅として食卓にのぼる。

   

 昨日27日の大安、娘の家が上棟式をした。前日は雨だったが、この日、天気はだんだん快復し、夕方、式は滞りなく行えた。長い間ドロンコの空き地だったのに、一日でこんな大きなものが出来上がった。驚くほど速い。式は夫と孫二人が上がってお祷りに加わった。形式だけということで、見に来てくれていた近所の方にお餅を拾っていただいた。子供のころ、田舎では棟上げの儀式は盛大だった。大勢集まった中に入って、何某か拾った思い出がある。

 棟上げなど一生に一度あるかないか、である。私たち夫婦は「建てるの?どうするの?」と言いつつ、家が借地だったので、ややこしい手続きを避けたいがためにズルズルと、新築もようしないまま今に至った。家を建てる、などという煩雑なことはしたくなかったのである。隣との隙間もないようなところで、どうやって壊して建てるのか、考えたくなかった。ところが、あちこちで大きな地震が起ったり、娘たちが帰ってきて住み始めると状況も変わってきた。折りしも、地主さんが、このあたりの土地を売り始めた。背水の陣、である。重い腰を上げて、解体、新築、となった。

 今日も大工さんがきて、少しずつ家らしく、頑丈になっていく。私の家ではないけれど、わくわく嬉しくなる。施主である娘は、どんなに楽しみなことだろう。

 


ネコがネズミを食べた

2017-04-26 18:12:58 | 日記

 2,3日前からハナミズキの苞が今にもパカッと開きそうなのに、ずっと時間が止まったように、まあるく閉じたままだ。開くときに、ポン、ポン、と音でも聞こえたら面白いのに。

 

アケビは、違う種類のものを植えたら実の成りが良い、ということで、2本買って藤棚に這わせているが、毎年一個か二個しか成らない。白い方の花はたくさん咲くのに。

適度に風が吹く日は、鯉のぼりも上手に泳ぐ。お腹にいっぱい風を孕んで力強く泳ぐ鯉は、関係のない私も、この家の男の子が元気に育ちますようにと願いたくなる。雨が降り出しても、そのままぶら下がっている時がある。私たちは、鯉のぼりと五月晴れの空を眺めて喜んでいるだけでいいのだが、揚げたり降ろしたりのおじいちゃん、おばあちゃんは、ご苦労様である。

   

 母の家には3匹の雌猫がいる。1匹は老齢、この2匹はすばしこくて狩りがうまい。餌をやりに毎日行くのだが、部屋にはいつもなんらかの死体が置いてある。ヤモリ、小鳥、ネズミ。鳥を捕ってきた時には、部屋中羽毛が散乱している。掃除するのも嫌になる。ネズミは5センチくらいの小さなのがよく転がっている。食べるために捕るのではないようだ。しかし、この間、茶トラのネコが、ネズミを捕まえてきて部屋で暫く遊んだあと、ムシャムシャ食べ始めたのには驚いた。あっけらかんとして見ていたら、あっという間に、内蔵のようなものを少し残しただけで、尻尾まできれいに食べた。生肉は美味しかったのか、満足げに舌なめずりをしている。やはりネコだ、再認識した。暫くは、手を舐める好意、遠慮したいなあ。

 


上兜山、初登頂

2017-04-24 07:58:24 | 日記

 昨日、終に上兜山登頂。

 5年前から始まって6回目の挑戦だった。1回目、2回目は、登山口やルートを探した。3回目に串が峰まで行けた。そのときは5月だったので、アケボノツツジがところどころ斜面に見えていた。串が峰の手前斜面では、クマザサが背丈以上に茂っていて、漕いで登った。この日、夜、ダニが私のお尻に食いついているのを発見、この笹こぎでやられたと思った。4回目は今年冬、アイゼン、ピッケルを迂闊にも車に置いてきてしまい、雪は浅かったけれど急斜面が危なくて登れず、撤退。充分すぎるくらい装備を用意しなくてはいけないと反省。5回目は雪が深すぎて時間切れ、撤退。6回目の昨日は、時期は丁度良い。新緑が出始めると前に進みにくくなる。ダニもいる。稜線では笹が刈ってくれていて、とてもよい登山道だ。けれどブッシュで阻まれるところもある。

黄色いヒカゲツツジと山桜が満開。

  

稜線に出る。串が峰からは、気持ちの良い尾根歩きが始まる。尾根歩きから見えた西赤石、右下に兜岩。

あれが上兜山か。意外と小さいな。

 

30分で着いた。上等な道しるべと看板。

 

遠くに三角錐の赤星山、手前に岩の二つ岳と黒岳。右の写真は東赤石と八巻。

草刈りといい素晴らしい標識といい、どなたかこの山をこよなく愛する方がおられる。お蔭で迷うこともなく、登り3時間半、下り2時間半で、スムースに登頂できました。ありがとう。


矢筈山で趣深山さんに出遭った!

2017-04-17 21:59:50 | 日記

  趣深山さんという方のホームぺージは10年くらい前から知ってはいたが、実際にお目にかかることはないと思っていた。彼は体力も技量もすごい人なので、一般的登山道で見かけることはないだろう。昨日は、その一般的でない山中で、バッタリ出遭ったのである。

 4,5年前、この山域に興味があって、何度かウロウロした。気にはなっていたけれど、足が遠のいていた。久しぶりに、地図とコンパスをもって、ネットに出ているある方の記録をたどって矢筈に登ってみようとやってきた。当てにならない山勘で、自分が合わせたコンパスの指す方向を疑いながら歩くのだから、とんでもないところに行ってしまうのは必然だ。間違ってそうだなあと感じたので、頂上へ行かずに撤退の可能性もあり、ということで、無事引き返せるようにマイテープをつけた。尾根は幅広だし、森はずっと同じ景色なので、下りできっと別の尾根を降りるだろう。前もそれをやったことがある。その時は間違えて隣の尾根を降りたけれど、見覚えのあるところにたどり着いた。危険な崖に出なければ、どこを歩いてもいいのだ。

 かなり登ったところで、上から下ってくる人が見えた。朝、登山口に着いたとき、駐車場に香川ナンバーの車が一台停まっていて、「誰かマニアックな登山者が矢筈に登ったな、でも道がないところだから多分会わないだろう」と思った。

 「香川ナンバーの方?」

と聞く。

 「そうです。まさか人に遭うとは思わなかった。偶然ですね。」

と、その男性は言った。その通りだ。お互い広い山の中を自由に歩いているのだから。

 ベテランそうな方だったので、地図を取り出して自分が何処にいるのか聞いてみた。指さしながら

 「沢から登って、この尾根を通って行きたかったんだけど・・・」

と私。

 「全然違いますよ、今この辺ですよ。」

ガクッ、どっからどう間違えたか。まだまだ修行が足りません。彼は100回以上ここに来ているという。

 「もしかして、趣深山さん?」

そう!彼が趣味山さんだった!なんという幸運、なんというラッキーな日だったのだろう。少し立ち話をして別れた。彼は、自分は雪渓をトラバースして矢筈まで行ったけれど、歩きにくいので、黒笠山の縦走路に突き上げたほうがいい、とアドバイスをくれた。腐った雪は、時に太ももまで沈ませた。歩きにくかったけれど、ほどなく稜線に出た。進路を右にとって、矢筈を目指したが、次第にブッシュに阻まれて、止めた。撤退を決める。

 テープを付けておいてよかった。下りは注意深くテープを見つけて回収した。趣深山さんには、私が付けたテープ、外さないでくださいね、とお願いしておいた。なぜなら、彼は赤テープを取る主義なのだ。確かに、訳のわからないところにつけられた赤やピンクのテープに何度惑わされたことか。

奥に黒笠山が見える

登山口から沢沿いに歩くと赤橋がある。初めに二連、次の橋は壊れていた。倒木や土砂、伐採された木などで行く手を塞がれ、思いのほか難儀するときもある。この渡渉、水量が結構多いのでどうやって渡ろうかと思案した。片足が滑って靴の中に水がはいったけれど、歩いているうちに乾く程度である。

 麓には、至る所ミツマタが自生、黄色い丸い花が、若葉萌え出る前の山に彩を添える。

 ここでは、蕗もまだ若い。タラも芽吹いていない。