五日前、お兄ちゃんのほうの孫にインフルエンザの診断が下った。翌日、弟孫にもうつった。今週は、孫たちはずっと家で安静である。家のなかにはウィルスがウジャウジャいるはずであるから、私は感染しないように、ウガイとマスク着用を必須としている。子供たちの母親が、医者でもらってきたタミフルをわけてもらって、予防として毎日飲んでいる。こういう薬を飲むのはちょっと心配なんだけど。
そしてなんと、今日は夫まで風邪に倒れた。医者にみてもらったら、インフルエンザではないということであった。インフルと普通の風邪、我が家はウィルスとばい菌が蔓延している。
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去年11月のある日、ドイツの家族が、子供たちの七五三の儀式を平安神宮で行った。衣冠束帯姿の男性はおじいちゃんである。彼は、日本と中国の文化にとても興味をもっている。この衣装が欲しかったらしい。どうせ作るなら着せてもらったら?ということで、孫たちの七五三にあわせて着ることにしたのである。子供の衣装も借り物ではなく、誂えである。お値段は聞かなかったが、相当の物だと思う。
七五三の行事は、うちのほうの田舎ではあまり盛んでない。秋はなんといっても祭りだ。子供の頃、女の子はみな着物を着せてもらってお宮さんにお参りした。11月15日に晴れ着を着て参拝するなんて知らなかった。七五三は子供の成長を祝う儀式であるが、もともとは宮中でしかおこなわれてなかったらしい。江戸時代の終わはりごろから武家や庶民にひろまった。とはいえ、宮中の装束を着て参拝する人は珍しかろう。儀式が終わって、神殿から出て、玉砂利を歩いて戻るとき、やはり観光客の注目の的となった。子供の出で立ち、連れ添っている人たちが外国人であること、日本の家族も着物で正装、振り返って見ない人はいない。仮装行列の雰囲気である。
「ワァー、かわいい! 日本人でもこんなにしないよね!」
と見物人。確かに二人の子供たちはとても可愛かった。特に女の子、凪子は着物を着せてもらって大喜び、「可愛い」の言葉を浴びて得意そう。
装束屋さん、黒田さんとかおっしゃった。このような衣装の専門家だそうだ。二人で着付けしてくださった。
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本物の檜扇、すごい!初めて見た。凪子はおもちゃと思っている。
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ホテルは京都博物館の前、外国人がよく泊まる、「ハイアットリージェンシー京都」をとってくれていた。
ちょうど鳥獣戯画を展示している。式の翌日、せっかく目の前にあるんだから行かなくっちゃね、と思ったが、開館1時間前既に300メートルの行列ができている。
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すぐ近くに三十三間堂がある。先にそちらを見学して後で博物館にこよう。
2時間後、戻ってみると、行列はないものの、「200分待ち」と張り紙がしてある。諦めた、ゆっくり四国に帰ろう。夫と私は、荷物がたくさんあったので車できていた。風邪で不調の三女を関空まで送り届けて帰途についたが、やはりナビのない私の車は、神戸の町中で車線を間違えてロスする。
自宅に帰りついてほっと安堵の息をつく。その年最大のイベントが終わった。私たちは呼ばれていくだけだが、コンセルジュがいるとはいえ、娘は一年以上も前から調査や準備にたいへんだったろう。お疲れ様。