今年はお遍路さんが少ないと、皆が口をそろえて言っていた。災害のせいだろうと。これまで出してきた年賀状の枚数を見ると、10年くらい前から徐々に減って、去年ガタっと減り、今年は去年よりちょっと減ったくらいである。つまり、うちでは去年と同じくらいの宿泊人数なのだ。私がお遍路さんが少ないなあと感じるのは、気のせいだった。むしろ、去年ガタっと落ちたのはどうしてなのか、それが問題だ。わからない。
仕事で滞在するお客様が少なくなった。ほとんどお遍路さんだ。ひとりでこなせる仕事量には限りがある。忙しすぎると失敗する。体も言うことを聞かなくなった。神様がお休みをくれているのだろうか。
この間、岡田さんから紹介があったフランス人のお遍路さんは、待てども待てどもいらっしゃらなかった。2年くらい前にも、外国人の無断キャンセルはあった。日本人だって、予約しておきながら来ない人は時々いる。外国人の場合、日本語が堪能でなければ、自分で電話でキャンセルできないだろう。岡田さんに頼んで予約してきたくらいだから、きっと日本語が上手ではないと想像する。外国人旅行客が増えると、このようなトラブルも増えるはず、割合的には日本人と同じと思うが、外国人は、良きにつけ悪しきにつけ、目立つ。
あと1時間もすると年が変わる。年々暮れの仕事に手を抜くようになった。若いころは、一生懸命、計画通り、掃除と御節作りをした。真面目に! 今は、掃除は年明けでもいい、御節料理は縁起担ぎで美味しいものではないからやめた、とか、サボる理由をつけている。やらなくてはいけない、と思わないのだ。今年は、なんと、オシメサンを買うの忘れた。お正月でも売ってるかな。
けれども、明日の雲辺寺初参りは絶対行く! いい天気になりそう。