日記

お遍路情報と、日記を綴っております。

取り戻しつつあるインバウンド

2024-03-26 08:47:57 | 日記

 なんと雨が続くことか。昨日10時ごろ、外国人の若い女性が玄関に来て、休みたいという。私は鍵を掛けて掃除に取りかかっていた。チェックインは3時からだ、と言ったり、2時間後なら入れると言ったりして、とりあえず引きとってもらった。けれどもその後、彼らは来なかった。雨の中、どこか入れるところを探しただろうか。私の、かなりおかしい英語が通じなかったんだろうな。大急ぎで掃除が終わるまで、待っていてもらっても良かったのかな、とか、いろいろ反省した。余程疲れていたのかなあ、異国の地で心細いだろうな。気の毒なことをした。

 

 先週金曜日は、台湾高雄からの男性、彼のお母さん、彼の甥の3人のお客様。

 レンタカーを運転してきた。かなり日本旅行に慣れているなと思ったら、なんと20回日本に来ているという。そして、香川の後は、徳島マラソンに出るという。日本だけでなく、欧米など、世界中で走るらしい。スラリと背が高く、ランナーの体型だ。私達は、英語、中国語、日本語を駆使して、何とか意思を伝えることが出来た。


団体お遍路さん

2024-03-20 10:16:20 | 日記

 11人ものお遍路さんを受け入れたのは何年振りだろう。ここ10年、つまり新しい食堂になってから、初めての事じゃないかな。トライアスロンなどスポーツイベントで、20人以上泊まることはあったが、素泊まりだったり、朝食のみだったりである。

 あまり使わない部屋を掃除し、寝具をセットし、献立を考えたり、食器を準備したり、2,3日前から緊張していた。いつもお出しする天婦羅は、冷めてしまうからできない。一人では、温かいうちにとか、冷たいうちに、とかいう料理は出せない。早くから並べて置けるものでないといけない。茶碗蒸しはうちの定番だが、バタバタするのが嫌なので、早めに蒸したら、食事の時間には冷めてしまって、温めなおし、かえって手間がかかった。日が長くなって、お天気も良かったので、お客様のチェックインが少し遅くなり、私の準備の方が先走ってしまったのである。時間切羽詰まってバタバタ焦るよりいいかな。

 翌日の朝も、6時の朝食の20分前には出来上がっていた。若いころのようにはいかないだろうと、余裕をもって3時半に目覚ましをかけた。なので、余裕で準備ができたのである。これは、なるべく早く発ちたいお遍路さんには喜んでいただけた。

 このグループは、東京の新ハイキングクラブという団体である。毎年お遍路を企画し、うちを利用してくれる。いつもなら6,7人であるけれど、今年はうるう年で逆打ちだからか、13人の申し込みだった。人数の多さに驚いたけれど、キャンセルがあるのが普通だ。結局11人になった。このような人数になると、なかなか予定通りに運ばない。リーダーは大変だ。

 大人数は、私の仕事がきついのは言うまでもないが、お客様にも迷惑がかかる。まだ寒い時期なのでゆっくりお風呂に入っていただきたい。朝のトイレも混む。うちは設備が不足している。お断りした方が良かったのかなと思う。メンバーのうちのおひとりは、年に何度もお遍路で泊まってくださり、ザックバランに話ができるので、今度お会いした時に感想やお考えを聞いてみよう。ご不満や気が付いたことを言っていただける関係はいい。気が付かないままより、改善できるほうがいい。

 翌日は昼頃から雨の予報だった。今頃は登山口かなとか、外を気にしながら片付けしていたら、昼前からもう雨になった。お寺では冷たい雨の中お経を唱えなければいけない。気の毒に。この日は白地荘、おおきな暖かいお風呂に浸かれる。

 今日は凄い嵐。この強風の中、雲辺寺を越えてくるお遍路さんがいる。声の調子から比較的若い女性と思われる。こんな日は休憩するよりひたすら歩く。早く到着されるだろう。暖かく迎えてあげたいものだ。


三方山

2024-03-07 18:46:23 | 日記

3月3日、日曜日、久しぶりに山友のH子さんと山登りに。前日、少し寒かったので雪があるかなあ、でもそれまでに殆ど溶けていたはずだから、積もったとしてもほんの少しだろう。荷が重くなるから、アイゼンもピッケルも置いてきた。岩原神社から取り付いてすぐ、ずぼらしたこと、後悔した。急斜面が、落ち葉と薄い雪で滑って、危ないし、とても歩きにくかった。

 目指すは三方山1310メートル、徳島高知の県境、四国山地トレイルである。稜線を歩いていけば到達する。ちょっと甘く見ていた。往復11キロメートル、9時間以上かかった。しなくてもいい藪漕ぎも、してしまった。

  

    

 岩原駅から、細い道を上へ上へと車を走らせる。うっすら雪化粧の棚田が、谷の向かい側に見える。ここは観光地だなと思った。外国人が好きそうな、日本の原風景だ。あの棚田は、幅2メートルくらいあるのだろうか。人力で耕作するのだろうな。お年寄りばかりの山村、ボランティアが手伝ってくれるのだろうか。観光資源として、維持するのかなと思う。

 さて、神社から尾根を登っていくと、いきなり急な細尾根だ。落ち葉で滑りそう。下りは怖いな。

 次は枯れすすきやイバラのヤブ、尾根を歩くのは辛いので植林の中を迂回する。その後は、まあ快適尾根歩き。

 見覚えのある頂上に着いた。京柱峠からここまで、1年前に歩いている。

 帰り、どういうわけか、あの避けたいヤブに突入してしまった。登山アプリに、ヤブ尾根を歩いたログが多かった。それを真似てヤブに入ったのがいけなかった。シカネットとヤブに阻まれ、ぬけだせなくなって、汗だくで下って行った。私が気になるのは、ダニである。この間噛まれたばかりである。

 なぜログがこのヤブの中を通っているのか、ネットを張る前はいい尾根道だったのか、そのあとモジャモジャに繁ったのか。

 誰かがレポートしていた。このヤブは手ごわかった、登岐山橡尾山などかわいいものだと。その通りだと思う。行く前にこの報告書を読むべきだった。