膝は、そう簡単に治りはしない。様子をみながらいつもの生活をする。
蒜山山行の後、悪化したが、思いのほか快復が早く、石鎚でトレーニングしてみた。成就社では、ほら貝と太鼓の音が合奏のように聞こえてきた。夏は行事が多いのかな。
石鎚の鎖場は、40年50年登っていない。新潟の八海山へ行ってみようかなという案があって、慣れるために久しぶりの挑戦である。岩のある山行は、沢を含めて2年くらいやっていない。
先ず、試しの鎖。上り48メートル、下り19メートル、下りは難しい、自信のない人は迂回路へ、と看板。上を見上げて、緊張で少し迷う。道々、後になり先になってここまで来た、親子さんやカップルが登って行った。よし、行くぞ。
岩が湿っていて滑りそうで怖い。足がかりの不安なところは、鎖の輪っかにつま先を入れる。こうすればどんなところでも登れるのだ。頂には祠があった。家族連れが楽しんでいたので、私はすぐに下りにかかる。こちらは岩がよく乾いていて、気持ちよく下ることができた。直下の茶店で休憩、名物の冷やしあめをいただく。500円なり。おじさんの売り上げに協力した。
さて、「力あめゆ」でチカラを補充できたので次に進むことにした。始めの目標は、試しの鎖をやっておしまい、無理はしない、だった。大阪から来た若いカップルに元気をもらった。彼らとはずっとほぼ同じテンポで歩いている。
そして、なんと、一の鎖、二の鎖、三の鎖、全部登って頂上の神様のところへ行ってしまった。二の鎖上部で樹林に移動して登ったので、ヤバイ、出られるかな、と少し不安を覚えつつ、藪漕ぎをした。
天狗岳はガスの中、ここまでで充分、あちらへは行かない。軽くランチしていると、だんだん晴れてきた。下りは膝にこたえる。ストック頼りに、ゆっくり歩かなければいけない。
石鎚にくると、一人くらいは知り合いに会えるけれど、だれも知ってる人いないなあ。と思いきや、帰り路成就社手前で、黄色と赤の派手な服の男性が元気よく抜いていく。その後ろから、やはり黄色のシャツの男性が追いかけていく。二人で来ていた。前の人が、あの有名な石鎚のレジェンドだ。あと3回で600回登頂だそうだ。私とほぼ同じ年齢だけど、足がすごく速い。
ところで、ロープウェイのシニア割引がなくなった。愛媛在住の人だけ適応される。2,3回使わせてもらったが残念だ。少しでも倹約したい。西条まで、もちろん下道で来る。
膝は、細心の注意を払って歩いたせいか、ほぼ異常なし。ゆっくり歩いたので、筋肉痛もない。蒜山山行はグループだったので、気を遣ったからかな。何回か滑って転んで、瞬間的に膝に負担がかかった。今回はマイペースで歩けて良かった。未練がましいが、本当なら会津に行ってた。