日記

お遍路情報と、日記を綴っております。

オランダ人の単独歩き遍路

2009-07-24 20:56:47 | インポート

7月も終わろうとしているのに、未だ梅雨前線はぐずぐずととどまっている。21日は、ここ瀬戸内でも、バケツを引っくり返したような大雨だった。

 2日間、うちで泊まったお遍路さんが出発した日だった。出るときはそれほどでもなかったけれど、雨足はだんだん酷くなった。何処かで雨宿りしているだろうかとか、予約の門先屋さんまでいけたのだろうかとか、とても気になった。なぜなら、その方は日本語があまりできない外国人だったからだ。日本語が出来ないにもかかわらず、一人でお遍路するなんて、なかなか勇気がある。それも、結構年配の女性である。言葉がわからないうえに、身体はびしょ濡れ、心細い思いをされたのではないかしらと思う。

 うちへの予約は、民宿岡田さんからいただいた。善通寺の門先屋さんへは、私が電話で予約してさしあげた。対面してボディーランゲジを交えると、なんとか意思は通じるが、電話で話が理解できれば一人前だ。

 そのような方だから、この雨をどんなにして回避しただろうと気がかりだった。外国人は傘をさす習慣があまりないらしい。日本のお遍路さんは、ゴアテックスの山用レインウェアをほとんどの人が着ている。彼女は大きめのナイロン袋に穴を開けた、手作り簡易型レインウェアを着て出て行った。腕の殆どと、足全部が、すぐびしょ濡れになったことだろう。日本人だったら、スーパー、バス停、公共機関、コンビ二、などといったところで雨宿りするだろう。田舎道では民家の軒先を借りるしかない。明るく勇気ある彼女だから、きっと誰かに助けてもらったに違いない。

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意外といけるラフティング

2009-07-21 00:32:13 | インポート

 きょうは吉野川のラフティングを紹介しよう。

 6月半ば、娘息子ほど年の違う面々とラフティングをやってきた。今までに、カヌーは3回やったことがある。ラフティングはボートを操るガイドがいて、私達は乗ってるだけだから面白くない、能動的じゃない、と思って、これまで何となくのらなかった。けれども、やってみると、また違った面白さがあった。

 ボートには、6,7人のお客とガイドがひとりのる。お客が楽しいかどうかはガイド次第である。ゆったり流れていくときのトーク、急流をすべるときのちょっとしたスリル、小滝の滝つぼに入ってのサーフィン、これが最高に面白かった。危険一歩手前のところでたのしませてくれる。うちのボートのメンバー、結構、いこいこって感じで、スリル大好きのようだった。そのようなお客の要求を感じ取って、合わせてくれるのが素晴らしいガイドである。うちのガイドはネパール人、ダンさんという名前のちょっと小太りの男性だった。気さくでおしゃべりも上手、ボートを操るのがうまい。ガイドの仕事、すごい肉体労働だと思った。わりとこの日は川が混んでいなかったので、ダンさんは何度もサーフィンをやってくれた。うまく滝壺に入って、ボートを転覆寸前まで垂直に立てらして、なるべく長時間スリルを味わう、これがポイントだ。

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急流をすべる。まだまだ緊張はいらない。

Kenmi_186 滝壺に入ってサーフィンを楽しむ。

手をふるのは私。まだ余裕がある。

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川に放りだされると、白い泡の中で6秒間我慢しなくてはいけない。パニックになってはいけない。でもこれが結構きつい。いきなり水の中に沈むから、たった6秒の息がもたないのだ。焦らず我慢しさえすれば、ライフジャケットをつけているから絶対に浮いてくる。

Kenmi_306緩やかな淵で遊ぶ。

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3段階の高さの岩から飛び込む。もちろん私は一番低いところから。それでも大きな勇気が要った。

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ボートは下流へと流れていく。

ランチタイムをふくめて5時間くらいの遊び。否応なく水泳もはいるので、結構疲れた。


遭難

2009-07-17 23:13:23 | インポート

 昨日から大雪山の遭難事故のニュースが大きくとりあげられている。スイッチをいれると先ずトップにながれる。一日で10人も亡くなったんだから、さもありなん。

 この冬の西穂での事件以来、山の遭難については非常に敏感に反応している。あのとき、私も低体温症になりかかっていたかもしれない。専門家の話によると、初期の症状は手足の震え、次に意識障害、そして死に至るそうだ。救助隊のお蔭で小屋まで戻れたとき、装備を外してストーブの傍にいても、暫くのあいだ手がガタガタ震えていたのを思い出した。

 カメラがトムラウシ山を空から写していたが、なるほど、広々としていて樹木はなく、岩がゴロゴロしている。雨風をよける適当な岩はなかったのだろうか。下山が無理と判断したところで、ビバークの準備はできなかったのだろうか。

 年とともに体力が衰えるということを肝にいれておかねば・・・。非常事態がおこったとき、持ちこたえられないのだから。


落石は怖いけれど

2009-07-15 00:11:54 | インポート

 「富士山5合目で落石あり、一人死亡」 というニュースが流れた。稀に、林道を車ではしっていて、岩が落ちてきて亡くなるはなしがある。本当に不運としかいいようがない。

 私も山道をはしる回数は多いので、雨がたくさん降った後は、少し気にして、上の方に目を遣りながら通り過ぎる。心配しすぎては何もできない。落石より交通事故の方が多い。

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 7月初め、東赤石へ北側から登ろうと林道を走っていたら、噂どおり不通。道の全部を落石が塞いでいる。この場所の数キロ手前から通行止めのコーンがおいてあった。それを動かせて、奥に進んできている。車の上に岩が落ちてきたとしても全くの自己責任である。危険箇所は他にもあるのかもしれない。

 

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 車を停めて歩くこと1時間あまり、登山口に着いた。あの落石を処理してくれたなら、もう少し体力と時間を節約できるのに。

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 この頃は、北から登る人は少ない。道を整備してくれる人もいないようである。テープのお蔭で迷わなかったけれども、ややこしい箇所はいくつかある。この先ますます荒れてゆくのだのう。もったいないなあ、いい雰囲気の森もあるのに。

 尾根から少しさがったところに、オオヤマレンゲが2,3本あるという話を聞いて、やってきた。フムフム、あそこかな、予想はついた。なるほど白い花をたくさん咲かせていた。木は道から10メートルくらい離れたところにあるので、ブッシュを掻き分けて進まなくてはいけない。

 この夏は東赤石に集中しそう。次はまた違ったコースでいこう。


マムシに遇った

2009-07-13 22:51:50 | インポート

102_0094  なんとなく梅雨が明けたっぽい。12日は雨の予想だったのに、だんだん晴れてきて、日焼け止めの必要なしと油断していたら、夜になって顔や首スジがヒリヒリする。遊んでいるときは夢中で、日差しの強さに気がつかなかった。

 愛媛県土居町の赤星山で沢登りをした。カッパを着て沢のぼり、と覚悟していたのに、絶好の沢日和になった。この沢はすぐ傍に登山道があるため、やぶこぎをしないですんだ。滝を巻くのも簡単、帰り道にのるのも簡単。

 山を歩いていると、蛇に出くわすことはよくあるけれど、マムシと思われるそれに遇った事は、今までに2度ある。あちらさんの方から何処かへ行ってくれた。沢で日向ぼっこをしているマムシに遇ったのはこれが初めてだ。太くて短くて頭が三角、図鑑に出てくるそれと全く同じ。2メートルくらいまでは近づいて写真を撮った。人間達があたりでさわいでいようと何処吹く風、ビクともしない。威風堂々としている。さすがマムシどの。お蔭でじっくり観察させてもらった。

 昼寝の邪魔をしないように、私達はそっと離れた。

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