11月4日、剣山系三嶺に登る。癒しの湯温泉からだ。麓の集落のどこから登っていくんだったっけ。とりつきがよくわかる案内板でもあったらいいのに。記憶を頼りに歩く。畑のような場所にシャクヤクの種が。ベニバナだ。沢山実をつけていたので、少しいただく。発芽はするけれど、育っていくかどうか。
尾根に出ると、剣山系らしいやさしい山容が現れる。白骨林のむこうに三嶺頂上がみえた。ここは手前のピーク、一旦下って登らなくてはいけない。まだあんなに遠くある、とうんざりする場所である。
一歩一歩前に踏み出していけば必ず頂上に着く。樹氷がコメツツジについている。コメツツジの暗赤色の紅葉を見たかったけれど、一部残ってはいるのものの、ほとんど枝のみ。花や紅葉を見るためにはタイミングが肝心、うまく合えば儲けもの。目的は登ること。
下りの森の中は、やや傾いた太陽光が差し込み、素晴らしい秋の景色を見せてくれた。
麓の民家の庭の紅葉、あまりに鮮やかに色づいているので、そばに寄ってよく見る。特徴ある木肌、ニシキギだった。びっしり、まっかな実が付いている。
申し分ない晴天、平日だというのに、遇った人11人。
さて次は11月8日、伊予土居の赤星山
晴れると信じて出かけた日曜日、思いは同じ、狭い駐車場は満杯。奥に縦に停めた。下山したとき、すでに帰った人もいるが、さらに端のほうに3台増えていた。
機滝あたりでは、紅葉はまだ早い。沢沿いに歩くところでは、しっかりと鎖が取り付けられていて、安全に登れる。ありがたいことだ。この山をボランティアで整備しておられる篠原さんらのお陰で、私たちは安心して登山できる。
頂上に着いても晴れない。ランチする気も起らず、歩き通し。帰りのドライブでだんだん日も出てきて明るくなった。振り返って、赤星のてっぺんの雲の状態を見る。未練がましく。
最後に、29日、また、佐々連尾山へ。
誰かのワサビ棚のレポートを見て、これは確認するべしと、前回の2人と再び登る。隣の気持ちの良いススキ野原、ネットできちんと囲ってある。ちょっと入ってみようかと思っても、ネットを地面にしっかりと固定してあるし、高さもあるので上から侵入できない。鹿どころか、タヌキもはいれないよ。鹿から木を守るネットは徳島でよくみられる。これは一体何を保護しているのだろう。ススキの真ん中に水が溜まって湿地になっている。何か大事なものがあるんだろうか。3人で???
この山は、愛媛だけど徳島の山を思い起こさせる。1400メートルの標高ではシャクナゲが繁っているはずだ。緩やかに流れる湿地があったり、背丈の低いササが一面生えていて、美しいブナの森がある。
この日はほぼ曇り、出会った人7人、徳島の労山のパーティーだった。私も少し前まで労山の会員だったので、「お互い、何かの会合で、会ってたはずだね」と共通の思い出に話がはずんだ。