土曜日の昼前、御嶽山が噴火したと聞いてからというもの、テレビとラジオのニュースにつきっきりである。私は今年1月に登っている。私が今こうして居るのは運がよかっただけなのか。災害に遭われた方を思うと、他人事のような気がしない。噴火が深夜だったら犠牲者はいなかったろう。選りによって、行楽日和のお昼時とは、御嶽山の神様もなんと意地の悪い。一日も早くご遺体が収容されることを願うばかりである。
今年8月は雨の日が多く、たくさんの人が登山を断念しただろう。私も本来ならば8月に終わらせているはずのアルプス登山を、9月の敬老の日の連休にもってきた。所属する山の会の計画に便乗させてもらった。漸くお天気も安定し、「待ってました」とばかりに、日本中で行楽にわいていたのではないだろうか。北アルプスでは5人だったか、滑落死している。家に帰ってこのニュースにびっくりしたのである。
南アルプス、聖岳である。小聖岳から聖岳を望む。北アルプスのような岩山ではないけれど、ザレ場の滑りそうで歩きにくい道だった。