日記

お遍路情報と、日記を綴っております。

三角寺から仙龍寺までの道はどんな具合?

2018-05-31 07:57:55 | 日記

 一昨日のことである。

 12年前歩いたっきり、その後の様子は知らないので、お遍路さんに確かな情報を伝えられるよう偵察に行った。前回よりきちんと整備されていて驚いた。昔の石の道しるべや丁石も多いが、テープや案内の札なんかも結構あり、草刈りもできていて、これなら迷いようがないなと思った。「仙龍寺への山道はどうですか?行けますか?」と聞かれたら、「全く問題ないです」とおススメしたい。

 山中、こんなケルンがあった。微妙なバランスで立っている。私はよう乗せないなあ。崩したら不吉ではないか。

 峠の六地蔵。4人しかおられまない。右端のかたは頭がない。何百年もここに座って、人々の行き交う姿を見守ってきたんだね。この道と交差して尾根道が左右に続いている。興味あり。

 数か所、鎌が置いてあって、「時間のあるかた、草刈りしてください」と書いてある。鎌の刃はピカピカに研がれている。すごい! 遍路道を守ってくれている人がおられる。

 峠をすぎて仙龍寺に向かって下っていると、携帯が鳴った。

 「今夜、二人泊れますか?」

ウーン、どうしたものか。この日、予約はないのでお休みのつもりでハイキングしている。時刻はもう1時半だ。急いで帰ったとしても、3時に店を開けるのは無理。

 「何時ごろお入りになりますか?」

 「電車で行くから、多分6時半ごろ着きます」

直ぐ帰れば受け入れ可能だ。仙龍寺は次回にして、仕事に戻ることに決定。

有名な「馬場のサクラ」を見て引き返した。樹齢200年、周囲6メートル、高さ20メートル、立派です。いままで3度くらいはここを通っているのに、全然気に留めてなかった。皆が口にする「馬場のさくら」はこれだったんだね。咲いている時にいつか見に来よう。車が近くまで入れるから、サクラを見にくるのは簡単。

 

 駐車場にある看板。そういえば、うちにも、「載せませんか?」の依頼あったなあ。看板、冊子、インターネットのサイトなど、広告の手段はいろいろあるが、だいたい、年1万円が相場だ。どこに広告出したら効果的か、考えているうちに時はどんどん流れていく。ここの依頼があったとき、乗っていればもっとお客さんが来ただろうか?と、ふと思った。

 最近話題のお遍路オリジナルのコーラ、ちょっと高い。250ミリリットル、150円、でも買ってみた。容器がかわいいので、しばらくは水筒として使う。 

 三角寺で、スズメバチの巣がふたつ。

 


似顔絵描きの藤岡さん

2018-05-30 22:10:28 | 日記

 昨日、三角寺の境内に登って行くと、ご夫婦が似顔絵のお接待をしていた。朝、テレビに出ていた四国中央市の方だ! 退職後、三角寺でお遍路さんに似顔絵を描いてさしあげている。毎日ここに来ているとは言ってなかったので、まさかこのタイミングでお遇いできるとは思ってもみなかった。   

 さっそくお声をかけてみる。にこやかで感じのいいご夫婦だ。ほぼ同年代の3人は話が弾む。昔、仙龍寺はお参りに行く人も多くて、賑やかだったようだ。教師をしていた母が言ったことだが、生徒たちを連れて仙龍寺で宿泊したこことがあったという。たくさん泊まれる施設だったんだね。学生や若者たちが、主に夏、利用したのかもしれない。藤岡さん(似顔絵のかた)がおっしゃるには、仙龍寺には檀家もないそうで、いったいどうやってあの大きな建物を維持しているのだろうと心配になる。

 「三角寺の大奥様はお元気ですか?」

と藤岡さんにきいてみた。

 「もう亡くなってますよ」

 10年前、山道を調べに何度もここにきていて、大奥様と少し話をしたことがある。その時、奥様は野菜畑の手入れをしながら

 「野菜を孫に食べさせたいけれど、お嫁さんがあげてくれないのよ」

見ず知らずの私に、寂しそうに愚痴を漏らして、ミニトマトを摘んで、持たせてくれたことを思い出す。このお宅でも嫁舅の確執がありそうだと感じた。

 「私たちは、お嫁さんとしか話したことないんですよ」

と、藤岡さんが意味深に笑った。藤岡さんはお嫁さん、私は大奥様の愚痴しか知らない。それぞれ、自分の話を聞いてくれる見方を持っていたんだね。

 そもそも、嫁と姑が、真にうまくいくはずはないと思っている。義理のあいだでは決して本心を言えない。たてまえは笑顔で繕わなければいけない。嫁と姑は相いれないと割り切って、ムキにならず冷静に接するのが理想だ。急に、上品できれいな大奥様を思い出した一日だった。

  

 私も一枚描いてくださった。似てるかな?

 三角寺に来たのは、ここから仙龍寺まで道を確認するため。入梅したからにはいつ雨に遭うかわからない。おしゃべりは楽しいけれど、急がないと。12時のチャイムが鳴った。お天気の日、お昼ごろここに来ればまた会えるかな。

  


愛車、受難

2018-05-19 21:55:37 | 日記

 夕べ、翌日の朝食に付ける果物を買いに、スーパーへ車をはしらせた。なんか、ガタガタするな、と思ってタイヤを見ると、ぺっちゃんこ。パンクしたみたい。

 今朝、仕事が終わって、買い物に行かなきゃ、というとき、車に乗れないことを思い出した。私の大事な足、すぐ使えるようにスペアタイヤと交換しとかなきゃ。久しぶりのタイヤ交換、まず手順を思い浮かべて取り掛かる。とにかくタイヤが重くて、外して取り付ける仕事が大変だった。40分くらいでやり終え、「よし! 山でパンクしても、うろたえることなく処置できる」と自信が持てた。

 原因は、ボルトのようなものが刺さっていた。車やさんで修理してもらって、スペアとして取り付けてもらった。

 午後、買い物に行こうとバックさせたところ、ガリッと衝撃。「え?何があるン?」 振り向くと、駐車場の端に軽自動車があった。私の右後部側面と、向こうさんのうしろバンパーが接触した。軽いけれど傷がある。交換だなあ。

 あーあ、また出費か。金は天下のまわりもの、しんどい思いをして稼いでも、思わぬところに出ていく。私のところに留まってはくれないようだ。誰かが手放して、誰かが受け取る。

 ミスというものは、緊張しているときは起こらない。油断したとき往往にして起こる。以前歩いたことのある道だから大丈夫、鼻歌交じりでも間違わずに行ける、なんて高を括っていると別の方向に行ってたりする。油断大敵だ。今日、私は後ろの確認を怠った。普段、その場所には車は停車していないので、確認しないままバックしてしまった。バックは気を付けなきゃね、といつも思う。過去に、何度も物体にぶつかっている。

 しかしこの程度のミスでよかった。接触したのが人でなくてよかった。お金で解決できるのは、まだましだ。

  

 鉢植えの紅花山シャクが、うちにきて3年目でやっと花が咲いた。どことなく恥ずかし気に、控えめに咲いている。

 キイチゴの、少しピンクがかった花も盛り。


香港のお遍路さん

2018-05-15 20:47:46 | 日記

 先日、夕方、突然お出でたお遍路さん男女は、夫婦でもなんでもなく、30番から旅は道連れでお参りしている。女性は香港人で72歳、なんと一人でお遍路していたらしい。二人は30番あたりで知り合って、それ以来男性が案内する格好だ。香港人の葉さん(名字)は、「私は、付いていきます」と嬉しそうに言った。葉さんは日本語が話せないし、男性も中国語は解らない。けれども、そんなことは問題じゃないんだね。葉さんは、いつもニコニコ、いいお顔してるし、男性は穏やかで優しい感じ。微笑ましいコンビだ。

  

 私が拙い中国語で話しかけると、堰を切ったようにしゃべりだした。異国で、母国語を話す相手がいないのは心細いものだ。15年くらい前、中国でホームステイしたとき、3日間日本語が話せなくてもどかしかったのを思い出す。多分、葉さんも、たくさんの気持ちを伝えたかったのだろう。私は、半分も受け止めてあげられなかった。まだまだ、勉強が足りません。

 男性は石鎚神社の信者さんである。出がけに、玄関でほら貝を吹いてくださった。お寺で吹いて、奉納しているとおっしゃった。余談だが、このかた、トイレに行った隙に掛け軸を盗まれたそうだ。20ヶ寺くらいしか納経していなかったのにとられるんだねぇ、と驚くやら呆れるやら。

 葉さんの勇気に敬服だ。やりたいという気持ちがあれば、いつだってなんでもできるんだ。

 この日、東京からバイクで来た若者も泊ってくださった。彼は写真を撮っている。丸亀で、讃岐富士(飯山)が池に映った景色を撮りに来たという。父母ヶ浜にも行かれた。

 最近、近くの父母ヶ浜(ちちぶがはま)というところが、「インスタ映え」で、ものすごい人気だ。外国人も撮りに来る。1か月くらい前、韓国人男性が来た。7月に、ある女性が、この浜に行くため宿泊を予約してくれている。観光の仕方が、時代とともに大きく変わったなあと驚いている。うまくチャンスを掴んだら、たくさん人が集まってくれて、経済が回る。三豊市は父母ヶ浜、観音寺市はアニメ「ゆゆゆ」である。

 

 


連休が終わって

2018-05-08 08:18:53 | 日記

 昨日は久しぶりにまとまった雨が降った。しかし、3時ごろには日が差したりまた降り出したり、変な天気だった。今朝は雨は上がっていた。歩きのお遍路さん二人、乾いた靴で、足取り軽く出発されたと思う。おひとりはリピートして来てくださった。もうおひとりは、沖縄から来られた若い女性。以前より沖縄のお遍路さんが増えた感じがする。ネコが大好きで、「癒されました~」、ネコの写真をたくさん撮っていた。私も、ネコさんたちに見送りさせるため、彼女の出発まで外に出さず、家で待機させとかなくちゃと、がんばった。

 我が家では、火鉢に布団乾燥機の熱風を取り入れ、靴を乾燥させている。昨日のびしょぬれの靴もバッチリ乾いた。でも今日はまた、午後から雨の予報。

 ゴールデンウイーク、3日、4日は、毎年サッカーの高校生チームが泊まる。毎年のことながら、3日は夕方まで「今日泊れますか」のリクエストがある。何処にも空きはないはずだ。いったいどうするのだろう。車なら車中泊するだろうが。

 総勢23人の食事をどうするか、食堂とロビーで食べてもらった。食器の数はできるだけ減らして、内容は早くから盛り付けても大丈夫、食べ盛りの子を満足させるおかずでなければいけない。二日ともほとんど完食、残飯がないのは本当にうれしい。どうも、全部食べる規則になっているようだ。好き嫌いがあって、どうしても食べられないものもあるだろうに、可哀想に。

 この大仕事が終わって、私も気分転換に。勿論、山に向かって出かける。

  

 山シャクはもう終わってるだろうなあと、期待半分で行くと、待っていてくれました。相当な悪路なんだけど、対向車が1台、登山口に1台、このあたりで車を見ることは滅多にない。いつも、タイヤを切らずにすんだとホッとするのだ。