一昨日のことである。
12年前歩いたっきり、その後の様子は知らないので、お遍路さんに確かな情報を伝えられるよう偵察に行った。前回よりきちんと整備されていて驚いた。昔の石の道しるべや丁石も多いが、テープや案内の札なんかも結構あり、草刈りもできていて、これなら迷いようがないなと思った。「仙龍寺への山道はどうですか?行けますか?」と聞かれたら、「全く問題ないです」とおススメしたい。
山中、こんなケルンがあった。微妙なバランスで立っている。私はよう乗せないなあ。崩したら不吉ではないか。
峠の六地蔵。4人しかおられまない。右端のかたは頭がない。何百年もここに座って、人々の行き交う姿を見守ってきたんだね。この道と交差して尾根道が左右に続いている。興味あり。
数か所、鎌が置いてあって、「時間のあるかた、草刈りしてください」と書いてある。鎌の刃はピカピカに研がれている。すごい! 遍路道を守ってくれている人がおられる。
峠をすぎて仙龍寺に向かって下っていると、携帯が鳴った。
「今夜、二人泊れますか?」
ウーン、どうしたものか。この日、予約はないのでお休みのつもりでハイキングしている。時刻はもう1時半だ。急いで帰ったとしても、3時に店を開けるのは無理。
「何時ごろお入りになりますか?」
「電車で行くから、多分6時半ごろ着きます」
直ぐ帰れば受け入れ可能だ。仙龍寺は次回にして、仕事に戻ることに決定。
有名な「馬場のサクラ」を見て引き返した。樹齢200年、周囲6メートル、高さ20メートル、立派です。いままで3度くらいはここを通っているのに、全然気に留めてなかった。皆が口にする「馬場のさくら」はこれだったんだね。咲いている時にいつか見に来よう。車が近くまで入れるから、サクラを見にくるのは簡単。
駐車場にある看板。そういえば、うちにも、「載せませんか?」の依頼あったなあ。看板、冊子、インターネットのサイトなど、広告の手段はいろいろあるが、だいたい、年1万円が相場だ。どこに広告出したら効果的か、考えているうちに時はどんどん流れていく。ここの依頼があったとき、乗っていればもっとお客さんが来ただろうか?と、ふと思った。
最近話題のお遍路オリジナルのコーラ、ちょっと高い。250ミリリットル、150円、でも買ってみた。容器がかわいいので、しばらくは水筒として使う。
三角寺で、スズメバチの巣がふたつ。