日記

お遍路情報と、日記を綴っております。

眩暈におそわれる

2014-11-29 22:24:09 | 日記

 数日前の早朝のこと、いつものように、目覚ましに起こされながらも布団からでられなくて、ぐずぐずとギリギリまで未練がましく、暖かい布団にもぐっていた。さて、そろそろ起きて仕事にかからなくっちゃと、上半身起こしたところで頭がフワッとした。アレッ、ちょっとおかしいぞ。その辺のものに掴まりながら、手をついて壁に寄りかかりながら、トイレに行く。胸がムカムカするけれど、お客様の食事の支度はしなくてはいけない。なんとかこなしてお遍路さんを見送ったあと、また横になってやすんだ。2時間くらい経つと少しずつ落ち着いてきて、そのあとはいつもと変わりはなかった。あれはなんだったのだろう。食中毒の一種だろうか。

 ところが、翌日も同じ状態になった。これはおかしい、何か病気かも。頭の血管が、詰まったり破裂したりなんてことになったら大変だ。病院で診てもらうことにした。CTと血液検査をしてもらった。結果は、異状なし。眩暈を抑える薬を出してもらって、

 「これで治らなかったら耳鼻科へいくように」

と言われた。お薬はよく効いてか、さほど眩暈を感じることなく仕事はできている。インターネットで調べると、メニエールほど症状はきつくなく、多分耳石がはがれて三半規管にはいったのではないかと自分で診断する。体が不調になると「70歳まではしっかり働く」と豪語していた自分の呑気さにあきれる。60を過ぎると体のあちこちにガタがくる。体調を悪くすると、将来への不安で気持ちがおちこんでしまう。

 11月20日の朝日新聞を見てビックリ! この間泊まられた、ブラジルからのお遍路さんが取材されていた。年賀状に

 「新聞に載りましたね、見ましたよー」

と付け加えよう。


新築祝い

2014-11-19 11:06:38 | 日記

新築部を使い始めて半年になり、漸く親類の方々に披露の場を設けた。おひとりが癌の治療中であるので、予定がなかなかとれなかったのである。披露などという立派な物件でもないが、集まるということに意義があるのだ。

四夫婦、計八人で昼食をとった。還暦もとうに過ぎた人たちの話題は、病気、健康分野で盛り上がる。集まった八人中四人が癌経験者だった。日本人の二人に一人は癌で死ぬという統計に適っている。

メニューは、活魚りと中華である。魚は、隣の魚屋さんに、日曜日でお休みのところ、無理を言って料理してもらった。中華は、友人がやっているお店で、お持ち帰りメニューを注文する。ご飯ものは巻きずしなど、買ってくる。私が作ったのは、サラダ、デザートのおはぎ、和風のおかずが二品、そんなところで楽させてもらった。

年を取ると、アルコールも食べる量もぐっと減る。結婚式、法事など、冠婚葬祭でもなければ親類が一堂に集まることなどない。たまにはこうした食事会も大事だと思う。ただし、体力的に楽なように、お取り寄せがいい。

今週末、孫の七五三の行事で京都に行く。お祓いと記念写真は、宮中式の衣装を着るらしい。そのあとの食事会で一つ身を着るというので、娘が着た着物を、インターネットで肩揚げ腰揚げの仕方を調べて、どうにか縫いあげた。私の娘たちのは、全部母がやってくれたので、今になって苦労している。さて、ぴったり孫娘のからだに合うかどうか。


箸蔵寺へ行く

2014-11-14 13:13:32 | 日記

11月初め、箸蔵寺にお参りにいく。讃岐財田から山を越えて阿波箸蔵へいく。

峠にはたいていお地蔵さんがまつられている。阿波と讃岐を山越えで行き来した時代、旅の無事を祈願したり、不幸にして亡くなった人や牛を供養したのかもしれない。江戸時代から昭和中期、主として米をつくる讃岐の農家は阿波の畜産家から農作業用の牛を繁忙期に借りていたらしい。借耕牛(かりこうし)という。

峠のお地蔵さん、そう古くない。表情がおもしろい。

4時間かかってお寺の本坊に到着。途中、阿波から讃岐に歩いてくる二人の女性に遇ったっきり。このハイキングコースは人気があるんだけどなあ。紅葉のころにはもっと人が増えるのかもしれない。

石段を下って行く。さすが、もみじの名所、楓の木の多いこと。これは是非とも紅葉狩りに来たい、次は車で。

あれれ、どうしてお寺に鳥居が? 金毘羅さんの奥ノ院があるらしい。

立派な彫刻がほどこされた山門

さてここから下る山道が見つからない。しかたなく車道を歩き始める。あまりに緩やかで、延々と続いていそうなので、走る。途中、ショートカットの遍路道を見つけてやれやれ。そうだよね、歩き遍路さんの道があるはずなのだ。歩き遍路用の地図を持ってきていれば回り道せずに済んだものを。

暖かいものでも食べてから駅に行きたいな、と思っていたのに、なんだかお店からはずれてしまったみたいで、諦めて箸蔵駅を探す。なんと!ぎりぎり1時40分の電車に間に合った。2時3時だいの電車はない。次は4時だ。なんてラッキーな。

秘境の駅として有名なのだそうだ。地元の人というより、よそから来たカメラマンやハイカーが乗っている。坪尻駅で、運転手さんが最後尾に移動して、電車が反対方向に動き出した時はちょっとびっくりした。そうだった、スイッチバックだった。

あっという間に財田駅、往路は4時間復路は20分、なんと便利な時代になったことか。

この秋、再び箸蔵寺に、紅葉狩りに行くチャンスが訪れるだろうか。


今年は出遅れた

2014-11-08 22:39:30 | インポート

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 母の家に植えてあるアケビが、きれいにパックリと開いた。ほんのり甘い、ゼリー状の果肉を味わった。可食の部分より種の方が多いんじゃないの? 外がわのところも天麩羅にして食べるそうだが、まだやったことはない。

 

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 3年ぶりにクサギの実を採りに行った。10月も終わりごろになって出かけたので、収穫は少なかった。実は大部分が落ちてしまっていた。

 今年は行動がワンテンポ遅いなあ。去年見つけたオオイチョウダケを今年もいただいて、佃煮をこしらえようと、楽しみにして山にはいったのに、なんと、もう時季は過ぎていて、胞子を落として腐りかけたキノコがあちこちにあった。

 クサギの実は、染め織りを趣味とする妹が、草木染の材料に使う。きれいな水色に染まる。クサギという名の通り、枝や葉っぱから変な臭いがする。山の麓などの日当たりのいい道端によく生えている。民家の傍にも見かけるが、どちらかというとやっかいものであるので、実をつけるころには伐採されている。狙っていたのに。背の高い木なので、高枝切りを車に積んでいく。見つけたらいつでも採れるように、常時搭載である。カメムシがこの木を好きみたいで、採りに行った日などは車の中を虫が這いまわっている。春は、山菜についてきた蟻や毛虫がうろうろしている。時に、クモが巣を張ったりする。きたない車である。

 お花見や紅葉狩りもしかり、絶好のタイミングというのはなかなか巡り会わない。今年、箸蔵寺へもみじ狩りに行きたいものだ。この間、緑青々とした相当数の楓の木を、しっかりと確認してきたのだ。