娘が20日午後11時頃からお腹が痛いと言い出した。陣痛だとすると、明日の朝くらいにできるのかなと暢気に考えていた。夜中2時頃コウちゃんが泣き出した。かあさんは傍にいない。入浴をすませて病院の準備をしていたらしい。
娘は痛そうで、どうやら朝までもちそうにない。私は早朝5時から仕事にとりかからなければいけないので、夫に付き添ってもらうことにした。かあさんがお出かけの準備をしているので、自分もついていくつもりだったコウちゃんは、40分くらい泣き叫んでいた。疲れてやっと眠ってくれたので、夫に電話すると「できた」という。病院に着いて1時間も経っていないはず、一刻の猶予もなかったのだ。夫は160キロ以上のスピードで飛ばしたらしいが、私がとろとろはしっていたのではあわや車の中で出産となっていたかもしれない。おりしも4月21日は私が娘を産んだ日、次男はかあさんと誕生日がいっしょになってしまった。めでたしめでたし。
予定日は28日、19日の定期健診ではまだ1センチしか開いていないといわれたそうだ。ゴールデンウィークにかかると私が忙しくて困るから、いいかげんで出てきてもらいたいと思っていた。慌てたものの、ちょうどよかったともいえる。急に出てきたのは、コウちゃんのちょっとした怪我のせいだ。20日の夕方、大好きなブッブーに乗って斜面を走り降りる遊びをしていた。勢い余って前につんのめって、鼻と、鼻の下、唇を怪我した。傷は深くはなさそうだが、血がたくさん出たので医者にみてもらうかどうか考えてたが、行かずに様子をみることにした。このことで娘も赤ちゃんも動転し、慌てて出てきたんじゃないかな。コウちゃんの世話で下腹に力もかかったろうし。
2週間前も、母の家の庭の泉水(水は抜いてある)にブッブーごと落ちて、岩で頭を打っている。大事はなかったものの、怪我なしにおおきくなることは不可能かと、この先不安を感じる。2度ともかあさんと一緒の時の事故である。正直なところ、私でなくて良かったと胸を撫で下ろしている。
生まれたと聞いて、さてこれからどうやって仕事と子守を両立させていくか、と考えると、なかなか寝付かれなかった。託児所で9時から5時半までみてもらえるが、夕方は私が一番忙しい時間帯、じいじに早く帰ってもらって子守してもらうか、少々不安だが認知症の母にでもたのむか、かあさんの入院中なんとか切り抜けなければ。