日記

お遍路情報と、日記を綴っております。

佐々連尾山

2006-10-30 11:38:49 | インポート

 観音寺の登山愛好家2人が、危うく遭難しかけた佐々連尾山に行ってみることにした。この頃の私の好みの傾向は、ちょっとややこしい山歩きである。

 山と渓谷社の「愛媛の山」を参考にさせていただいて、愛媛側から登る。高知側からは、何年か前、大森山から佐々連尾山へと、縦走したことがある。国土地理院の地図を部分的にコピーしたものを持っていく。

 佐々連尾山といえば、猿田地区から白髪トンネルを抜けて・・・というイメージから、金砂湖の赤い橋を渡って右に向かってしまった。持参の部分的な地図では、中ノ川集落への入り口がわからなかった。この道路の左に沢があってその谷を行くはずと思い込んでいる。いつしか猿田方面の分岐まできていた。運よく地元も人が立っていて、中ノ川集落はどこか聞いてみると、なんと赤橋を渡って左へいくのだそうな。引き返して金砂湖の畔のくねくね道をかなり走った。途中、左の谷へ「佐々連尾鉱山跡」の標識があって、これかな?とチラッと思ったが、さっきの人の話から、ここはまだまっすぐ行く。随分はしって、湖に流れ込む川に沿って道が谷の奥に続いている地点にきた。何も案内板はないけれど、どうもにおうな。間違っていたら今日はドライブでお仕舞いになるだけだ。行ってみよう。1キロばかりはしると、「中ノ川温泉郷」と掘ってあるおおきな岩が置いてある。当たりー、そこから9.5キロ行くと、石川道夫氏が書いてあるとおり、桃源郷のような集落があらわれた。こんな山深くに集落がある。畑を耕している人がいる。道沿いの斜面にはシキビがたくさん栽培されている。これがこの集落の主な現金収入源かな。ところで温泉はどこに・・・?

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 集落を過ぎると道路は未舗装となる。轍がほれこんで、ぬかるんでいる。久々に愛車ラブ・フォーが本領を発揮する。未舗装の林道を走ることはよくあるが、四輪駆動が必要な悪路は、私が山へアプローチするくらいのところでは、そうはない。

 林道の終点で林業の人たちが仕事をしている。ひとりが仕事の手をとめて、駐車スペースをあけてくれた。作業員が

 「この間、香川の人が迷ったよ」

 「そのひと、私の知り合いの知り合いです。今からだと頂上へはいけないから、迷わないように早めに降りてきます」

 いつものように誰にも言ってこなかったから、彼の記憶にアッピールしておく。ここに人がいてよかった。もし何かおこれば捜してくれるだろう。

 登山口はすぐ見つかった。道ははっきりしているし、テープもしっかりついていて、何ら問題はなかった。上等の道だ。

100_1143 登山口

 傾斜が緩やかになってきて、やたらとテープがつけられている箇所で、私は作業道に入り込んでしまった。おかしいと思って、引き返す。明らかな登山道、テープがっぱいあった場所まで戻らなければいけない。傾斜の緩やかな植林の中、どこも同じに見える。自分が歩いてきた道がよくわからない。テープはあちこちにあってあてにならない。遭難か~?少々パニクった。こころを落ち着かせて歩いていくと、間違って入り込んだ場所に出た。やれやれ。

100_1154 間違った、十字路

 ここで地図を見るべきだった。自分専用のテープを持って、道がはっきりしないところでは印をつけて、帰りに回収するというやりかたが安全だろう。

 作業道と登山道の交差点で、地図で確認して方向を確かめ、進んだ。往くてが明るくなり、尾根に近づいているのを感じた。順調に中川l峠に到着。ブナの良い森だった。ここからは笹の中、気持ちの良い尾根歩きだ。本には、わかりにくいコースとは書いてない。雨がポツポツ、時間も気になる。きょうはここまで、下山にかかる。

100_1151 朽木にキノコでもくっついてないかな、

なにも収穫なし

100_1150 峠付近の景色

 迷った2人は何処で道をはずしたのだろう。本にもあるように、間違えやすいのはあの交差点だ。それにしても、私も何度テープにまどわされ、痛い目にあったことか。決してテープを頼りにしてはいけない。地図を持っていかなくてはいけない。教訓!

 帰途、曼荼峠からの下りでクサギをたくさん採った。「臭木」といって、とても臭い。若葉は山菜として食べるらしい。次の春、挑戦してみよう。今は濃紺色の実と赤紫色のガクをとって草木染に用いる。染織が趣味の妹のために採っておく。この木は日向を好むから道のやや高い位置に生えている。どこの道端でもみかけるから、すぐ間に合うように車に高枝きりを積んでいる。

 今日は大収穫だった。おかげで、車の中は虫が這い回っているし、実をはずす作業で指先が真っ黒。実は冷凍保存する。きれいな水色のストールを手に入れるために頑張ります。100_1142

クサギの実


続、仙龍寺へ

2006-10-16 09:35:39 | インポート

100_1099_1 三角寺裏の里道から、山道に入るところの道標

100_1102 峠の手前、5分のところで車道を横切る

100_1104 やっと峠に出た

草に埋もれて六地蔵さんが鎮座している

旅の無事を祈願しよう

ここの草も刈ってあげればよかったかなあ

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100_1107 峠からはどんどん寺に向かって下っていく

上り返しを思うと、うんざり

崩れた崖の上を通る

100_1108 仙龍寺についた

本当にいつきても静かだ 沢の流れが谷あいに響く

この寺の冬のくらしはどんなだろう、私など耐えられないだろうなあ

少ない日照時間、今はお日さん頭の上から強い日差しを投げかけているけれど、日向の暖かさと日陰の冷たさの対照が、もうすぐやってくる冬の厳しさを想像させる。

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いつも思う、これほど古くて大きな建物、どうやって維持するんだろう。痛みが激しいようだ。88ヶ所のように参拝客は多くないし、山奥では檀家もすくないだろう。

昔は宿泊施設が整っていて、林間学校も行われたらしい。建物の奥の方に名残がある。

私がお昼をしたり、写真を撮ったりしている間、女性2人の参拝があった。

さあ、帰りを急がなくては。歩きのお遍路さんの予約がはいっている。


三角寺から、お山を越えて仙龍寺へ

2006-10-15 23:52:11 | インポート

 2,3年前、このコースを歩いたことがあるが、その後道は崩れてないか、迷うようなところはないか、確かめるため、・・・ それと秋を楽しむため、ちょっと行ってきた。

 お遍路さんが三角寺で「仙龍寺へは山道は行けますか」と聞いたならば、「車道を行ってください」と教えられる。山歩きの好きな人ならば何の問題もない道だが、立派な登山道のついた有名な山しか登らない人から見ると、ワルイらしい。お寺の住職さんはお遍路さんの安全の為にアドバイスしてくれているのだけど。

 これから番外をまわろうという方の参考になれば、と思う。車道より山道をお勧めしたい。

 まず、コースタイムであるが、三角寺から仙龍寺までは2時間20分、仙龍寺から三角寺も大体同じ。山にはいると道しるべが結構あって、迷わない。ただ、峠から仙龍寺への道は、植生の関係か、笹やら草で歩きにくい。こんなことだろうと思って鎌を持ってきていたので、ちょこっと刈ってみた。なんと言っても終始閉口したのは蜘蛛の巣だ。彼ら、通路を飛びぬける獲物を捕らえようと待ち構えている。油断すると頭から蜘蛛の巣ネットだ。棒をみつけて、前方で振り回しながら歩くことにした。ご苦労だけどまた張りなおしてね。

 山道にはいるまでの里の道は、ちょっと分かりにくいかもしれないが、初め「市民の森奥の院経由」という標識にしたがって歩く。三角寺の駐車場左手に建っている。坂道を5分ほど登ると三角寺の裏手にでる。「市民の森」の標識がまた建っている。その後は遍路道の札が分かれ道に吊り下げられているので、見落とさないように歩く。10分くらいで山道にはいるともう安心。

100_1092 三角寺取り付きの石段

ここの駐車場のおばちゃんが売っている一皿100円のおいもを買った

          おいしかった 

100_1093 駐車場、左手のたてふだ

100_1096 鳥かごじゃなく、原っぱで飼われている鶏


熱がでた!

2006-10-09 11:53:12 | インポート

 10月8日の日記です

 夜も更けて書き始めたものだから、日付が変わりました。

 ゆうべ、寒気がして調子が悪かったので熱を測ってみると・・・ なんと、38度もあるではないか!急にだるさが増してきた。連休で大忙しのときにやすむわけにはいかない。バファリンをのんで9時半に床に着いた。寝汗をかいて、おかげさまで今日は治っている。今朝は4時半起床で仕事もできた。やれやれ・・・。午後からは畑の整理にも行ってきた。天気がいいと畑仕事がしたくなる。今はまっている。

 しかし、この原因不明の発熱はいったいナンなのだ。子供じゃあるまいし。

昨日夕方ごろ、近頃になく忙しく、数人の食事の用意をしていたら、鈍感な私だが、なんだか体調が悪いと感じた。寒気がして足がだるい。でもそんなこと気にしている暇はない。不安を振り払ってがんばるしかない。私の代わりはいないのだ。どうにも、この忙しさをひとりで乗り越える自信がなくなって、夫に急遽早めに帰ってくれるようたのんだ。めったに応援を要請したりしないので、心配してくれてか、夫は6時ごろ帰った。助かった。2階3階の客室までお茶を運ぶ元気はとても出ない。風呂の案内やら、洗濯の案内やら、配膳など、雑用いっさいやってくれた。お客様は全部で8人だった。いつもならひとりでこなせる仕事量だ。

 ごはんをつくりながら、発熱の原因について思い巡らせてみる。普通、風邪と素人診断するだろう。でも喉は痛くないので、私には風邪とは思えない。前の日、母の家でお泊りした。仕事は暇な日はとまってあげることにしている。その日はトイレに近い日本間で寝た。母が夜中にトイレに行くたび、つまり3回目がさめた。枕が高くて眠れなかった。寝違えて、翌日、斜め前方に頭を向けるとピリッと痛みがはしった。でもこんなことで熱がでるわけない。母の家の新しい居候の2匹のネコ、私の布団の上で重しをしてくれたが、ネコが何か病気でも・・・?まさか! 

で、一番もっともらしいのが、何か悪いモノ食べて発熱。と納得させている。認めたくはないが、年かなあとも思う。なにはともあれ、お客様にご迷惑をかけることなくおわってよかった。過去にはご迷惑かけてしまった大ピンチが2度あったが。

 はなしは変わって、10月7日8日は実家の地域の秋祭りだった。この辺は農村だから秋祭りが昔から一大イベントだ。10月は毎週どこかで祭りがみられる。子供の頃、女の子は着物を着てお宮さんに御参りに行った。お正月には着る習慣はなかったから、お祭りは一年に一度だけ晴れ着を着せてもらうたのしみな日だった。賑やかな琴弾八幡宮では振袖姿の娘さんもよくみかけた。今は着物姿はほとんどない。お稚児さんかそのお母さんくらいである。日本人は着物を着なくなった。

 イベントとしてのお祭りに近年ちからをいれている。どこのちょうさ(太鼓台)も金ぴかでとてもきれい、数も増えた、祭りを土、日曜にあわせる、など皆が参加しやすくなった。ずっと受け継いでいかなければいけない大切な文化だと思う。ちょうさを持っている町はその費用はたいへんなものらしい。せめて、労せず楽しませていただけるお礼に、僅かだがお花をさしあげている。

 実家の近くに豊田小学校があって、グラウンドにちょうさが集まって皆を楽しませてくれる。母のところに行く途中ちょうどでくわしたので写真をとった。ここは遍路道、7日におとまりくださったお遍路さんが「珍しかった。堪能しました。」とおっしゃった。お遍路とお祭りと両方たのしんでいただけて私も嬉しい。

 100_1088_1 グラウンドにあつまった ちょうさ

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100_1091 この辺ではこれをダンジリとよぶ

子供が引く


私の畑

2006-10-07 12:30:45 | インポート

 私の畑といっても、私の土地ではない。ほんの何日か前からではあるが、実家の畑の世話をせっせとやっている。母のやる気がここ2,3年前から出てこないので、畑は荒れ放題だった。認知症というのは、何もしたくない、やる気が起こらない、以前のことを思い出そうという気力もない、したがって、テレビの前でぼんやり一日を過ごす、また病気がすすむ、ということらしい。傍にいてあれこれと用事をさせれば進行を遅らせることはできそうだが、そんな理想的な生活環境はそうあるまい。母はまだひとりで暮らしている。私の家とは車で10分くらいだから、おかずを持って行ったり、雑用を仰せつかったり、ほぼ毎日訪問する。なるべく社会との接点をもってもらうように、週2回デイサービスにいかせている。始めの頃、母は休もう休もうとするので、施設のスタッフも私も言いくるめるのにたいへんだった。今は行くことが習慣になった。

 せっかくの畑、草をはやしておくのはもったいない。で、実用主義だから野菜と仏さん用の花をうえることにした。写真は春に蒔いたバジル、今とても元気がいい。ドンドン採ってソースをつくって友人におすそ分けしている。最近蒔いたのは、ターツアイ、春菊、ほうれん草で2センチくらい芽がでた。順調に育って私達の口にはいりますように。昨日はブロッコリーとサンチユの苗を3つずつ植えた。たのしみ・・・。 

100_1084_1 バジル畑

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 ターツアイの芽がたくさん出た

 すかしユリの球根も買ったけれど、植える場所がない。ここは空席と思って鍬で掘り返すと、春に咲いたアイリスやら水仙の球根がでてくる。春まで静かに眠らせておかなければ。レモンバームの勢力が強くてはびこってしまったので、少し整理して此処に花を植えることにした。根っこを掘り起こして耕すと汗をかいてしまった。朝から重かった頭もすっきりした。からだを動かすことって気持ちがいいなあ。

 結構敷地が広いので、草木を植えて快適な庭にしたいなあと、チラッと思ったりするが、性格的にどうだろう。庭仕事が好きでマメに動く人でないと続かないだろうなあ。

 イングリッシュガーデンが流行ったが、今日のテレビで偶然見かけたガーデンの展示会では、和の草木を植えた庭、自然のなかにいるような庭が主になっているようだ。母の庭は、毎年庭師さんが剪定しなくてはいけないようなお金のかかる日本庭園である。本当をいえば私の好みとちょっと違う。自然な庭が好きだが、自然に美しく保つ為には、おそらくかなりの労力が要るだろう。ほっといたらヤブになる。

 きょうもちょっと畑仕事してくるかな、お天気もいいし。