梅雨が明けると猛暑が続く。連日熱中症アラートが発せられている。けれども、僅かではあるが、歩きのお遍路さんはいる。一番過酷な季節である。
久しぶりに雲辺寺でトレーニング。那須岳にいくことになっているからだ。
登山口6時半、真夏は涼しいうちに登り始めたい。セミもウオーミングアップか、ジジーと短く鳴いている。稜線近くではカナカナというヒグラシが、何となくもの悲しく、やさしい声で鳴く。耳鳴りに似たニイニイゼミ、うるさいクマゼミ、暑苦しいアブラゼミ、夏の終わりを告げるツクツクボウシ、私が知っているのはこの程度。
標高900メートルではアジサイはまだきれいだ。
こんなところにキツリフネがあったんだ。
境内で、岐阜から来ていたお遍路さんに出遭った。すらりとした山ガールである。山の話などしながら一緒に下ると、いつもなら飽き飽きするこの道も、いつの間にか登山口に着いていた。大興寺まで車でお送りした。真夏にお遍路する方は、身体も心も強いね。火曜日に遇ったから明日は結願だろうか。