6日前だったかなー、この子がきたのは。この子の寝床の大きなダンボールと、臭いの染み付いたタオルといっしょに・・・。藤川旅館さんのところで、最後まで残っていたそうだ。でもまあ全部うれてよかった。
まだ足元がゆらゆらして頼りないんだけど、大丈夫かなあ、育てられるかなあ。ほとんど母乳らしく、カリカリのキャットフードを食べないし、牛乳も飲まない。ニャーニャー泣く。でも、2日目くらいからはお腹が空いたのか、カリカリと食べていた。ミルクも、鼻をグシュグシュさせながら飲んだ。まだ完全には離乳できてなかったんだ。
今ではすっかり慣れたようだ。お遍路さんに愛嬌ふりまいてお接待している。本当に、そのしぐさがなんとも愛くるしい。勢いよく走ってはつんのめってみたり、何でもおもちゃにして一人でころころ遊んだり。時間を忘れて眺めては、「いけない、こんなことしていられないんだっだ」と、我に返る。
こんな小さな子の世話をするのも何十年振りだろう。ネコは絶やさず飼ってきたけれど、たいていは子供が世話をした。あまりに小さくて、目を離すと何処にいるかわからなくなるし、足もとにいることに気がつかず、蹴飛ばしたり、ふんずけたりしないようにしなくては。
ところが、今週木曜から2泊3日で、婚礼のため京都へ行く。ネコちゃんどうする? 藤川さんが面倒みてくれると言ってくれた。でも、せっかく慣れて、ごはんも食べるようになったのに、里心ついて後戻りしたらちょっと困る。