二日目13日は筑波山。何処へ行きたいというあてもなく関東に出てきている。筑波山という決定も前日夜。妹は行ったことがあり、「低いけれど結構きつかったよ」という感想。電車バス乗り換え2回、難しくないのでここに決めた。何しろ百名山である。行ってみる価値あり。
まず、武蔵野線新座駅から南流山まで行く。南浦和駅手前二駅くらいからラッシュに遇う。ギュウギュウ押されて胸が詰まりそうだった。韓国での大量圧死事故ってこのような感じかな。
次につくばエクスプレスに乗る。車内に知的雰囲気が漂う。パソコンを打っている人が二人、先生か学生か?
つくば駅も人が少なく綺麗。おにぎりを買うつもりがコンビニもない。妹宅から持ってきた食料でなんとかなるだろう。筑波山は観光地だから何か売ってるだろう。
地上に出るとビルはいくつも建っているが、静かで知的。駅前に見られる雑踏はない。ミスタードーナツ、その上の階の有名な雑貨屋、別のビルのサザコーヒーが目についた。なんか、だいぶん前、テレビで視たことあるぞ。帰りにここに寄ってコーヒーを飲もう。と楽しみにしていたが、時間が急いていた。残念。
バスは筑波大学の傍をはしったが、林に囲まれてキャンパスは見えない。静かで広々とした、勉強にもってこいの環境だ。このあたりをひたち野、というのだろうか。だだっ広く山のない、私の住むところとは全く違った景色だ。
バスを降りるとおおきな鳥居。登山口の標識を探し、歩いていくと神社に到達。何処の山もそうだけど、山道に入るまでが分かりにくい。
名所旧跡が沢山ありそうだけど、私は先を急ぐ。ケーブルの傍の道、表参道を登っていった。登山者はパラパラとだが、絶えず誰かに遭った。
頂上に近づくにつれ、雪が現れ、ビチャビチャしている。私はスニーカーである。水が入らないように気を付ける。
左 頂上手前の長い丸太の階段
中 御幸ヶ原
右 男体山への道
御幸ヶ原のカフェや土産物店は、殆どが閉まっている。ここまでケーブルで来るなら随分楽だ。結構きつかった。男体山までの標高差は600メートルくらいだ。
左 神社に、帽子まで被ったプードルとおじいさんが。モモちゃんは元気にあちこち歩き回っている。下から歩いてき たそうだ。
中 男体山
右 女体山
左 白雪橋コースで下りる。雪が残っていてシャーベット状で危ない。岩に鎖も設置されている。雪がなくなるまでは慎重に。
中 奇妙な大岩。この山の中には、多くの見るべきポイントがあるようだが、3時のバスに乗らなくてはいけないので、親切な説明も一瞥するだけで、一目散に下る。通勤ラッシュはどうしても避けたい。
右 発車15分前にバス停に到着。トイレをすませ、インフォメーションの建物の、素敵なテラスでホッと一息。テルモスの湯でインスタントコーヒーをいれる。
慌ただしい山行だった。信仰の山は太古からの自然が残っている。表参道は、杉の大木が登山道から沢山見られ、素晴らしかった。珍しい樹木があるんだろうけど、残念ながら分からない。「山カフェ」で筑波山の梅林を紹介していた。広大な梅林らしいが、次の機会があればゆっくり見たい。でも多分、二度来ることはない。まだまだ、行きたいところが山ほどある。