日記

お遍路情報と、日記を綴っております。

骨折り損のくたびれもうけ

2016-02-27 22:09:10 | 日記

 今日は、N響メンバーによるアンサンブルのコンサートが愛媛土居であった。仕事の様子を伺いながら、家族の夕飯の段取りやら、パソコンで会場を確認した。今日もお客様はなし、開演時間にゆとりをもってさあ出発。木管五重奏と金管アンサンブルが聞ける。吹奏楽をやっている学生たちがたくさん聞きにきているんじゃないかな。私も学生時代クラブ活動でやっていて、毎日音楽室に通ったのである。金管アンサンブルの重厚な響きが懐かしい。木管アンサンブルの美しく優雅な音色が聞ける。ワクワク、ウキウキしながら車を走らせる。今日は久しぶりに感動させてくれそう。

 土居ユーホールにちょうどいい時間についたが、駐車場は満杯。けれど、なぜか、幸運にも近いところに一台分空いていた。停めて、チケット売り場に駆けつける。すると、なんと、「完売しました」

 耳を疑った。呆然としてロビーの椅子にしばらく座りこんでいた。ロビーの長い列がホールに吸い込まれていくのを、恨めしく、ナサケナイ気持ちで見ていた。急用ができてチケットを譲ってくれる人いないかな、とか、事務所に1枚残っていました、とか奇跡が起こらないかな。隅で立ったまま聞かせくれないかな。そもそも、当日券があると思い込んでいたのが間違いだ。N響なんだからすぐ売り切れるよね。自分の能天気さにあきれるやら、腹が立つやら。そういえば、私が聞きに行くコンサートはどれも空席が結構ある。満席なんて経験がない。ジャー先生のだって最近空席が目立つ。私の中の常識が狂っていた。

 行きはハイテンションで高速を飛ばし、帰りはしょんぼり下道を走った。雨も降っていて、泣きたい気分だった。


コンサートのあと、近所で火事が

2016-02-22 22:02:06 | 日記

 たまには音楽的刺激を受けなくては、と昨日はコンサートに行った。同じ二胡教室で習っている渡辺さんが出演すると伺い、彼女の素晴らしい音をたくさん聞いて、全く進歩しない私を発奮させたかったのである。近頃の私は本当に不熱心で、練習に気合が入らない。

 10年も前、高松でジャー先生の教室が始まったころ、みんなそれほどの差はなかったと思うが、渡辺さんと私たちは、今や、天と地、月とスッポン以上の雲泥のレベル差が生じている。彼女のレベルはプロと言って差し支えない。昨日の演奏もなかなか堂々としたものだった。いくつかの教室で講師をしたり、演奏活動も精力的にしているようだ。有閑マダムの趣味の域でのんびりやってるのと、仕事として練習するのとでは意気込みが違う。差が開くのは当然だ。

 天華二胡学院には、ジャー先生を含む3人の中国人の先生がいらっしゃって、交替で東京から高松に教えに来てくださる。先生たちは、中国では、子供の頃から厳しい英才教育を受けられた方だ。才能があって選ばれた子供たちだけが、スポーツ、芸事、勉強など、その道一筋を追求するシステムだったのだろう。大人の趣味の会などあるはずがない。今は中国も変わったろうが。私たちのような、ろくに練習もせず出てきて、お遊びでちゃらちゃらやってるような日本人に教えるの、先生たち、時にイライラするんじゃないかな。まあ、割り切っておられるだろうが。

 コンサートが終わって実家に来てビックリ。直線距離で100メートルくらいしか離れていない、神原さんというお宅の周りに人だかりが・・・。パトカーや消防車が停まっている。聞くと、火事があって今消えたところだそうな。実家は空家も同然、不審火だとしたらぶっそうなことである。火事の原因は、敷地内でゴミ焼きをしていて燃え移ったらしい。これもビックリ。屋敷には母屋と離れがあり、ほとんどスペースなく、庭木をたくさん植えてある。焚き火などもってのほかだ。幸い、燃えたのは壊す予定の古い建物だった。このお宅、田んぼのなかの一軒家なので、近所に迷惑もかけていない。

 私としては、原因がはっきりしているので安心した。ご近所の方に、改めて、「いつも留守にしています、何かおかしいことがあったらどうか知らせてくださいね」とお願いしておいた。なぜなら、40年前、私の家は、昼間留守中、なんと全焼してしまったのである。きれいさっぱり、何もなくなった。私は大学に在籍中だったので、持ち物はこの家にあまりなかった。妹は勉強道具、父母は家財、生活用品すべてなくし、皆さんに助けていただいた。雪のちらつく寒い日だったらしい。3人は黒く焼け落ちた我が家の前で、放心して立ちつくすしかなかったろう。この時の心境、母は何かにつけて話してくれた。人生最大の苦境だったかもしれない。


国見山に雪があった

2016-02-21 21:45:50 | 日記

 母の家の庭は、毎年2月ごろ、剪定が行われる。先週、さっぱりときれいに散髪された。残念ながら、せっかくのこの庭を愛でる人はいないけれど、いかにも空家風にしておくのも母に申し訳なく、また用心も悪いので、結構な出費にはなるが庭師さんにお願いしている。母の通帳から出るので、私の懐は痛まないが、母が逝ってしまった後、維持管理ができるかどうか危ぶまれる。

 椿は、亡くなった姑が好きだった花だ。この、小振りでピンクの可愛らしい椿、30年くらい前、姑の依頼でこの庭に植えたものだ。自宅に植える場所がないからここで預かってくれ、というわけだ。そのような木がいくつかある。預かったものの、この椿も4メーターくらいの大木になって、すっかりここに根付いている。

 椿の種類の多さには驚かされる。不思議な恰好の花にお目にかかることがある。人の情熱と技術で新しい品種が生み出されるのだ。椿は、切って花瓶に挿してもすぐ花が落ちるのが玉にきず。

 台風で太い幹が折れてしまって、三分の一くらいになった梅の木に、たくさん花が咲いた。梅干しをつくるのにこの木だけで間に合ったけれども、今年はちょっと無理かな。

 

 

 三日前のことでるあるが、徳島の国見山の雪景色。アプローチが容易、山自体も初心者向けできつくないので、毎年一回は登る。雪がどのくらい積もっているのか、行ってみなければわからないところはある。祈りながら車をはしらせると・・・、次第に車道に雪が。やったー。今シーズン初めて、私の車が威力を発揮した。気のせいか、車のエンジン音も嬉しそうだった。元気にグングン登って行く。

 平日なので、どなたか先客さんと私の車2台だけ、静かに停まっている。山の中で遇うことはなかった。先客さん、時々登山道をはずして歩いているので、どこかですれ違ったのだ。スノーシューをつけていることもわかっている。雪の上のトレースはいろんなことを教えてくれる。

 山頂では、剣山はもとより、石鎚まできれいに見えた。風なく、快晴、幸せな時間を過ごせた。この日同行の、少し体力が落ちた年上の友人に、雪山を楽しんでもらうのも、国見山は最適である。彼女も、登頂の喜びと自信で、充分満足できたと思う。


三嶺、かろうじて雪が降る

2016-02-12 18:15:36 | 日記

先週末、ちょっと冬らしく、土曜の夜には徳島三嶺に雪も降ったのに、今日は外の温度は14度だ。今夜、明日で雪はまたとけるんだろうなあ。

 徳島県剣山系の三嶺、頂上直下の避難小屋。土曜日は、ほとんど雪のない登山道を歩いて来たが、日曜の朝、小屋から出ると、一面雪景色だった。10センチくらい積もっていたが、歩くとすぐ剥がれて土が露出する、その程度だ。

 

 小屋の傍の池の氷は、ピッケルで叩いても割れず、10センチくらい掘っても氷のままだった。相当厚いので、氷にのっても大丈夫。

 池の斜面で滑落停止や、急斜面の歩行のトレーニングをした。

 会員さんのペット、柴犬のクマも山行に参加。なんとか、雪の急斜面を登ることはできたが、滑るのが怖くて降りられない。私たちが帰ろうとすると悲愴な声で哭く。

 

 イヌの爪はスパイクにならない。可哀そうに、滑りながら急な斜面をおりてきた。

 賢いイヌと一緒に山へ行くのって、お愛想があって楽しい。疲れも癒される。

休憩中、しゃらしゃらとレジ袋の音が聞こえると、分け前をもらおうと、発生源の前にチョコンと座る。飼い主さん、

 「なんでもやっていいよ」

ドッグフードしか与えない人が多いけれど、味が濃い食べ物、大丈夫かなあ? クマさん、食べ物を貰えそうな人を見つけては渡り歩いている。

リードを外してもらって大喜びで駆け回っていたが、やはり何処か遠くへ走って行ってしまって、笛を鳴らしても帰ってこなかった。

 「迷子になったら車のところに帰って待っているだろう」

と、飼い主さんは言ったが、私はシカ捕獲の罠にかかったら大変と、心配になった。このあたりはシカの食害で困っている。罠をしかけていると聞いたことがある。時にカモシカがかかるとも。カモシカは保護されるべき貴重な動物だ。罠で痛めたらどうするのだろう。

 クマは、何度か笛を吹くうちに、聞こえたのか戻ってきた。良かった。本人も迷子になって心細かったか、安堵の目をしていた。

 大昔学生のころ、登山したとき、麓から縦走して下山まで、ガイドのようにずっとイヌが付いてきて楽しませてくれた。ごはんをもらうのが狙いなんだろう。下山したところから、また誰か登山者を見つけて登って行くのだろう。おとなしくて利口なイヌだった。私たちは、教授の名前、菊次郎さんこと「菊ちゃん」と名付けて3日間友達になった。なつかしい事柄を思い出した。 

 

 


 


雪乞いしたい気分

2016-02-01 22:07:18 | 日記

 

 昨日日曜日、雪を期待して土居の二ツ岳に登る。この間の雲辺寺でも、頂上には2,30センチ積もっていたのだから、まあ当然50センチくらいはあるかな。前日、うちの周辺では雨だったから、新雪が積もっているはず・・・。

 なんて、大きな期待をして登ったが、林道ぜんぜんなし、登山口なし、峨蔵越手前10センチ程度、頂上で30センチ足らず、雨で融けたのか、表面は締まって硬め、足を乗せるといきなりズボッと沈み込む。歩きにくいのだ。

 いつもの「鯛の頭」

 ピッケルを刺してこの通り、30センチ埋まらない。風なく小春日和、過ごしやすかった。春の山みたいで、汗びっしょり。これ以上脱ぐものがない、下着シャツ一枚で丁度よかった。

 食堂の一角、ディスプレイをお雛様に替えた。2センチくらいの小さなお雛様は手芸が趣味の友人が作ったものだ。こんな細かい手仕事ができるなんてすごい。

 ウェイさんは、いつもこの窓に座って外を眺めている。この子は外に出たがるネコで、近所のパトロールが終わると、窓の外の室外機にすわって私が開けるのを待っている。この毛の長いネコは若松家のネコである、と路地をとおる人たちには周知のことだ。もし、よその庭でトイレをしようものなら、すぐクレームがくるだろう。おそらく、周辺の空家2軒の庭で用を足しているんじゃないかな。うちの3匹のうち2匹はなんとか家の中で過ごさせている。が、ウェイはどうにも押さえられなく、時々外に出してやる。よそ者が縄張りに入ってくると、飛んで行って追っ払う。人にはおとなしくて優しいが、ライバルの侵入は断固許さない。勇敢に立ち向かっていく。ネコの野性本能を充分に備えている。たまに、大喧嘩して負傷して帰ってくる。毛が長くて見つけにくいので、時に化膿していても気がつかなかったりする。何度か医者通いもした。この子は立派な看板ネコなんだけど、長生きできないかもしれない。