今日は、N響メンバーによるアンサンブルのコンサートが愛媛土居であった。仕事の様子を伺いながら、家族の夕飯の段取りやら、パソコンで会場を確認した。今日もお客様はなし、開演時間にゆとりをもってさあ出発。木管五重奏と金管アンサンブルが聞ける。吹奏楽をやっている学生たちがたくさん聞きにきているんじゃないかな。私も学生時代クラブ活動でやっていて、毎日音楽室に通ったのである。金管アンサンブルの重厚な響きが懐かしい。木管アンサンブルの美しく優雅な音色が聞ける。ワクワク、ウキウキしながら車を走らせる。今日は久しぶりに感動させてくれそう。
土居ユーホールにちょうどいい時間についたが、駐車場は満杯。けれど、なぜか、幸運にも近いところに一台分空いていた。停めて、チケット売り場に駆けつける。すると、なんと、「完売しました」
耳を疑った。呆然としてロビーの椅子にしばらく座りこんでいた。ロビーの長い列がホールに吸い込まれていくのを、恨めしく、ナサケナイ気持ちで見ていた。急用ができてチケットを譲ってくれる人いないかな、とか、事務所に1枚残っていました、とか奇跡が起こらないかな。隅で立ったまま聞かせくれないかな。そもそも、当日券があると思い込んでいたのが間違いだ。N響なんだからすぐ売り切れるよね。自分の能天気さにあきれるやら、腹が立つやら。そういえば、私が聞きに行くコンサートはどれも空席が結構ある。満席なんて経験がない。ジャー先生のだって最近空席が目立つ。私の中の常識が狂っていた。
行きはハイテンションで高速を飛ばし、帰りはしょんぼり下道を走った。雨も降っていて、泣きたい気分だった。