日記

お遍路情報と、日記を綴っております。

八巻山

2019-07-31 18:04:05 | 日記

  久しぶりに岩登りをしようと、15年くらい行っていないと思うが、八巻山へ。四国のアルプスと言われている。

 平日なので駐車場に他の車はない。誰にも遭わないか、ひょっとすると頂上で、別の登山口から登ってきた人に遭うかも。

 里では、クマゼミのシャアシャアという、騒々しい鳴き声が主流だが、薄暗い湿った森では、ヒグラシが静かに鳴いている。登り三分の一くらいのところで、お爺さん、娘さん、孫娘という3人組に出遭った。人恋しいところ、しばし立ち止まって話をする。お爺さんは川之江の方、山は経験豊富らしかった。孫娘は少しポッチャリ型、小学3,4年生くらい。登山靴にストック、サポート用タイツをはいて、決まっている。「山が好き なんやね?」と聞くと、かぶりを振った。山好きのお爺ちゃんに引っ張られたかな。でも、お爺ちゃんとたくさん登っているらしい。

   

 小屋手前の、やや背丈が低い樹林帯に、ナツツバキの花が沢山落ちている。見ると、まだら模様のツルっとした茶色のはだの木が数本。

 小屋の前に四国電力が充電器を設置している。「ご自由にどうぞ」だって。

 小屋から直に八巻へ行く。立ち入り禁止のロープと、道しるべの目印がずっと付いていて、迷うことなく亀岩鞍部まで来られた。

  とみ

 八巻大権現にお参りして、さっきの鞍部まで降り、東赤石までの縦走路を捜す。道らしき踏み跡があちこちにあって、私もそれについてウロウロする。道らしき踏み跡を歩いては失い、「違う・・・」

 北側の樹林帯に入り込み、やぶこぎになりそうだった。このまま突っ込んだら登山道に出られるかも、でもちょっと危ない。リベンジは次回に。反対方向、東赤石から八巻へ歩こう。正しい道が見つかるだろう。多分Air、間違った思い込みをしている。

 この日は諦めて早々に下ることにした。雨がポツポツきて、やがて雷雨となった。夕立ならすぐ通り過ぎると思ったのに、雨も雷もなかなか止まず、2時間続いた。カッパも靴も水を通し、全身びしょびしょだ。私が八巻へ行ってる間、3人組は多分東赤石へ登っただろうが、足はそう速くないので、どうしているかと気になっていた。沢沿いを歩いたり、渡渉したり、丸太の橋を渡ったり、危険な場所は沢山ある。木の根や岩も滑りやすい。沢は増水して、ゴウゴウと白いしぶきをあげている。落ちたら流され溺れるなあ。あの女の子、雷、怖くないかなあ。お爺さんもバランスが少し悪そうだし、どうか無事下山できますようにと願って下った。

   

 雨降りにはカエルがノソノソ出てくる。大きなヒキガエル、動作が鈍いのだけど、だれかに襲われて食べられてしまうのでは?

 帰り道、やっと雨が止んだ。富郷ダムの放流。

 

 


オーストラリアからのお客様

2019-07-28 19:00:51 | 日記

   

 昨日お泊りのお客様は、オーストラリア、レッドファーンからのカップル。レッドファーンって何処かな、と調べてみると、シドニーから3キロ南に位置する、悪評高い街であった。アボリジニが多く住み、一番の危険個所であるとのこと。Airbnbからの予約なので、写真、自己紹介を見ることができる。サラさんのいう若い女性からの申し込みだった。写真から、アジア系と思った。アジアではなく、アボリジニかもしれない。失礼かもしれないので、本人には聞きづらかった。と考えることが、差別だね。

 サラさんたちはいい人、感じよかった。心配した自分が恥ずかしかった。彼女の出身地を聞いて色眼鏡で見てしまったことを恥じ、また、レッドファーンという街を知ることができ良かったと感じている。

 彼ら、猛暑の中、自転車で高松へ行き、小豆島で宿泊だそうだ。途中、おススメの「父母ヶ浜」へ寄ったと思う。日本人は、この暑さ、誰も外に出ないけれど、欧米人は皆タフだ。去年の夏、記録的猛暑だったが、外国人はバカンスを楽しみに四国へやってきた。今年も、外国人からの8月の予約がぼちぼち入ってきている。

 外国人が集まる観光スポットやお店は、大体決まっているようだ。行ってみて良かったところをインスタグラムで推薦し、どんどん外国人が集まる。外国人がいくところが限定されるわけだ。サラさんたち、近所の居酒屋「萬月」に行ったらしい。昨日は土用の丑、鰻を食べたと言ってた。

 疑問、絶滅危惧種の日本鰻を捕って食べていいのだろうか? 法的には問題ないそうだ。生息数が減ったのが、自然環境の変化なのか、乱獲のせいなのか、不明なので、捕獲禁止とはならない。捕るのを禁止しても、鰻は増えないからだそうだ。うーん、養殖業者や鰻屋、鰻を食べずに辛抱できない輩、これらのしがらみを感じる・・・。全面的に、捕るのを、食べるのを禁止にすればいいのに。

 


竜ヶ岳

2019-07-21 10:55:56 | 日記

 ホントに毎日降っている。雨が上がったとたん、セミが鳴き始める。一週間の命、寸暇を惜しんで生をいとなんでいる。

  

 畑用のゴム長に、ニイニイゼミの抜け殻。頑張っている。

 

 朝になっても飛び立てず、葉っぱに留まっているクマゼミ。この変な気候のせいかな、羽化に失敗したでは?その後、地面の蝉の死体に群がるアリがいた。誰かが誰かの命を支える。

    

 先日、徳島祖谷の竜ヶ岳へ行った。雨続きで、林道がどうなっているか少し不安だった。けれども、吉野川は意外と水量は多くなく、このあたりはそれほど沢山は降っていないのだと思った。対向車2台、土木工事のくるま2台しか遇わなかった。

 細く寂しい道を奥へと進むと、水を汲みに来ている香川ナンバー車を発見。山を走っていると、名水を汲む場所はよく見られる。ここは中津山からしみ出てくる水だ。このご夫婦は善通寺の方で、水は他にもいろいろあるけれど、ここのが一番美味しいのだそうだ。一か月分汲んで帰ると言っていた。

 私は、水、飲み物にはこだわらない。朝、出がけに、急いで空のペットボトルに水道水を入れて持ってきたのを捨てて、せっかくだから、貴重な山奥の名水に入れ替える。

 山は大王製紙が持っているらしい。愛媛の大きな製紙会社である。小さな神棚があって、お賽銭を置いてある。

 目的地は、この水場からそう遠くなかった。山風呂、日比原という昔の集落から山に入り、南方のマドという峠をめざす。自宅をでたのが11時も回っていたので、登山口の偵察である。

 私が山に憑りつかれる理由のひとつは、魅力的な昔の村の地名とか、峠の呼び名に魅かれて、その場所を歩いて見たいという気持ちになる。昔、集落と集落を結んだ、今ははっきりしない道を辿るのが楽しい。山を隔てた集落を結ぶ道には峠があり、必ずお地蔵さんが鎮座している。ここで休憩したり、山道の安全を祈ったのだろう。

 たまたま、「むらくもさん」という方のブログで、山風呂からマド、マドの天狗、寒峰台地というレポートを見て、「いつか歩こう」と思ったのである。地名が魅力的、そして私が好きな、等高線が緩やかな山だから。

 

 登山口はすぐわかった。むらくもさんのレポートは、詳しくてありがたい。林道の水溜まりにオタマジャクシとサンショウウオ?ひっくり返すとお腹が赤い。アカハライモリでした!

 次回は早めに家をでて、もっと先まで歩こう。夏の登山は早朝出発でないと暑くてたまらない。

 


なんとか銭形まつりは開催された

2019-07-14 21:36:54 | 日記

 昨日からの雨は、今日の午後からようやく小降りになった。すると、踊りが始まったのか、空気の振動が伝わってきた。私の家には、音楽としての音は聞こえてこない。外に出て、表通りに出ると、今時のダンスミュージックが少し聞こえる。

    

 昔ながらの、浴衣姿の踊り子さんもいる。私が職場で参加した時代、40年も前、村田英雄が歌う盆踊り風の歌に合わせて、浴衣を着て、皆同じ振付で商店街の通りを練った。時代は変わった。昔の踊りなんか、今の子はおもしろくないよね。

 生憎のお天気で、街に人が集まらず、少し寂しい祭りだったが、涼しくて踊り易かっただろう。

 明日の天気はましかな。山へ行きたいけれど、渡渉のあるところでは、水かさがふえて、順調に登れないだろうなあ。

 

 


アニメファンのお客さま、歓迎いたします

2019-07-12 17:34:05 | 日記

 

 今年の梅雨明けは遅いそうだ。雨が上がると、ニイニイゼミやクマゼミの声が、2,3日前から聞こえるようになった。今日は、久しぶりの晴れ、明日明後日の銭形まつりは、残念ながら雨になりそうだ。

  

 先週末は、アニメ「結城友奈は勇者である」のイベントがあった。表通りを、それらしき若い男性がひっきりなしに歩いていた。日曜日、路地を入ったところの、山地蒲鉾さんの、倉庫のようなイベント会場に行ってみた。コスプレの人が数人いた。屋台も出て、楽しそうだ。

 

 左は、綺麗な写真とアニメのキャラクターで紹介された、観音寺、三豊周辺の観光案内の冊子。パラパラッと見せていただいたが、なかなか綺麗で立派なガイド本だと思った。本屋さんには売っていない。

 右は、うちのお客様が書いた小説。イベント会場で売っているそうだ。「献本します」と、置いて行ってくれたので、私も読んでみよう。

 お遍路さん以外に、県外から何をしに観音寺へ来るのか? アニメ関係と、父母ヶ浜、紫雲出山観光、または、道後、高知、祖谷などへの中継点。

 先日、観音寺の旅館組合で集まったとき、話題になったことだが、アニメブームがずっと続くことはないだろうから、別の魅力としての観音寺を出していかなければいけない。街全体で、若者たちに「また来たい」と思われるような雰囲気を作り上げなければいけない。実際、閑古鳥がないていたような商店街の和菓子屋さんに男性グループが入って、買い物をしてるのを見かける。ショッピングモールに客を奪われ、閑散といていた街の商店街が、少しずつではあるが、変わってきたのを感じる。

 私のような宿も、勿論恩恵を受けている。彼らはネットから情報を得るので、アニメ関係の客で満杯するところと、そうでない宿がある。うちは後者の方。最近は若松家本館から紹介いただき、少し増えたかな。今回から、うちでも、アニメのお客様優待で、少し値引きすることにした。観音寺へ誘致するためのささやかな協力である。それと、やはり、あたたかいもてなしである。彼らは結構いろんなことを話してくれ、こちらも勉強になる。彼らの世界に一歩足を踏み入れ、お話を聞くと、共感する部分も見つかる。

 「年に何回か集まって、情報交換したり、グッズを買い集めたり、一緒に飲んだり食べたりするのが楽しいんだね?」

と、あるお客様に聞いてみると

 「学生の部活が終わって、それぞれの社会に別れていくけど、また集まってくる感じです。観音寺という街は、好きです。お遍路さんを迎えてきた街だから、かもしれませんね。」と言った。

 ずっとここに住んでいるから気が付かないのかもしれないが、観音寺は誇れるいい街なんだね。同窓会の場所として、街全体で、あたたかくむかえてあげられたらいいね。