日記

お遍路情報と、日記を綴っております。

藤目城跡

2020-03-25 22:04:57 | 日記

 雲辺寺山から下りて、大興寺へ行く途中、左手に岩鍋池という大きな池がある。向こう岸に八尾の立派な邸宅がある。個人的に、私は姿の良いこの屋敷と池、周囲の緑が好きである。その傍に、粟井神社という、アジサイのころ賑わう神社がある。これらは、標高の低い里山の麓に位置している。その里山の中腹に、家屋の瓦屋根が遠くから確認できる。車で走る度、あの建物はなんだろう、どこから登るのだろう、と気になっていた。

 国土地理院の地図ではお寺のマークが書いてある。道も書かれてあるのでスマホを見ながら登ってみた。

 

 先ず、荒れた竹林に入っていく。すごく太い大きな竹が密集している。こんなところで筍採れるのかな。京都の、高価な筍が生える、手入れされた竹林とは全然違う。

 道とは言えないような尾根を登って行くと、建物があった。

 木は伐りはらわれて、見晴らし良し。前方は天空の神社のある稲積山。

 

 ここは、藤目城跡だった。室町時代、長宗我部元親に滅ぼされるまで、齋藤下総守が城を築いていた。今は、藤目稲荷、剣山神社、藤目不動尊がある。

    

 城跡台地にはミニ八十八か所がある。八重咲きの椿が満開。

  

 帰りは、広い道を歩く。道しるべもある。粟井神社から伸びているこの道が、正規のルートだった。もうすぐ咲くだろう桜をめで乍ら、散策するのに持ってこいの山道だ。

 気になっていた宿題がひとつ解決できた。

 

 


アニメファンは心身共に元気だ

2020-03-21 16:00:07 | 日記

 大阪では、連休中、兵庫大阪区間の移動を自粛するよういわれた。厳しい。

 昨日から、アニメイベントのため、二人のお客様が滞在している。今日は、6人増える。当初、ハイスタッフホール(観音寺の市民会館)で行う予定だったが、やはりこのご時世、貸してもらえなかったらしい。そして、グランドホテルで規模を縮小して催行するのだそう。グランドホテルさん、思い切ったことをするなあと感心。今日のニュースでは、リスクの低い事柄から、自粛を解いていくみたいに言ってたな。施設や店舗の利用者が、一旦コロナ感染者と確認されると、そこは営業休止して消毒作業していたではないか。そんなリスクを抱えつつ、アニメイベントに開放したわけだ。町のホテルや旅館、その関係者で満員しているはず。どうか、ひとりの感染者も出ないことを祈る。

 このところ、好天気なので、「天空の神社」は賑わっている。うちのお客様は、二人とも、まだ暗いうちから神社に登られた。通りには、一目でそれとわかる若い男の子たちがグループで歩いている。アニメグッズをたくさん買って帰るのだろう。彼らの情熱はすごい。楽しいことを持っているってしあわせなことである。

 私は山に入ると楽しくなる。この間、はじめて鶯の声を聞いた。もう遅いかなと思いつつ、蕗の薹をめざして出かけた。開いてはいたけれど、刻んで蕗味噌にするには問題ない。蕾んでいるより嵩はある。たくさん蕗味噌ができた。

  

 なんと、私にとってこの冬一番の雪だった。こんな時に限って、アイゼンピッケルを持っていない。間抜け加減に笑ってしまう。

 


遍路でコロナぶっとばそう

2020-03-17 19:56:11 | 日記

 今日、香川県でも、コロナウイルス感染者が出た。毎日感染者が発表されているのだから、いずれ近くでも出るだろうと思っていた。患者は丸亀在住の男性らしい。観音寺では、皆さんのんびりしたもので、買い物に行ってもマスクをつけた人のほうが少ない。さあ、これからはどうかな。マスクをしたからといって安全とはかぎらないので、やはり今までのようにフリーでいこう。手持ちのマスクを大事にしよう、いざというときの為に。

 昨日は冬に後戻りしたが、今日は一変、春の陽気だった。それに誘われたように、お遍路さんが歩き始めた。雨の日も風の日も、歩き続けているはずだけど、お天気のいい日には増えるような気がする。錯覚だろうか。春の空気を胸いっぱい吸って、花を眺め、鳥の声を聴きながら歩くと、免疫力アップ間違いなし。

 インバウンド対象の業者は大打撃を受けているが、うちでのキャンセルはそれほどでもない。来週は観音寺で、アニメの大きなイベントが開催される。大勢の人が入ってくるはずだ。中止になるのかしらと心配したけれど、それはないらしい。

 一部の地域では、学校再開したようだ。小学生と中学生の孫は、毎日ゲーム三昧だ。小学生のほうは、やはり外で友達と駆け回るのが好きらしく、公園へ遊びに行っている。しかし、遊具で鬼ごっこしているようで、「危ないなあ」と、どこかのおじさんに注意されたようだ。小さい子もいっぱい遊んでるはずだ。大きな小学生が遊具の周りで走っては危険だ。観音寺小学校は運動場を開放してくれないのだろうか。

  

 先日来られた、北海道のお遍路さん。

 「北海道札幌から来ました」と言ったら、皆が一歩引くと笑っておいでた。そうだよね、北海道が一番感染者が多いのだから。けれども、コロナのまえから四国に来ているのでご安心を。Oさん、去年3月、足を痛めて、民宿岡田で3泊、うちで2泊された。病院で治療を受けながら、最後までお参りを続けたのだった。「また来ます」と言った通り、1年後、銘菓バターサンドとともに来てくださった。札幌を発ってから、Oさんとともに遍路をしたバターサンドは、賞味期限切れになってしまったけれど、1グラムでも軽くしたいザックなのに香川まで運んでくださって、ラムレーズンとバターの香りが感謝と交ざり、幸せな気持ちにさせてくれた。

  

 


西赤石、リベンジ

2020-03-04 21:20:53 | 日記

 今日は朝から雨。夕方には止んだ。雨になることはわかっていたので、昨日、又、西赤石へ行った。

 東平への車道は3月から開放されていて、前回の鹿森ダムより、1時間得した。マイントピア東平から1時間登り、角石原の分岐、そこから上部鉄道跡という水平道を歩いた。歴史的建造物跡が至る所にある。いくつか沢に鉄の橋が架かっているが、錆びて危い橋は渡らず巻いた。小一時間、たらたら歩いて道しるべに到達、ようやく急登にはいる。アケボノツツジと思われる裸の木々を掴みながら、頂上直下の兜岩に登る。梯子、ロープが取り付けられた急な斜面を攀じ登ると、西赤石頂上。春の暖かい風が顔を撫でていく。今年、とうとう、アイゼンもピッケルも使わずじまいだった。

 眼下に、エントツ山に下る、巨大な尾根。右に西谷川に下る尾根。秋に、魔戸の滝から沢沿いに歩き、この尾根に登ってきて、尾根道を下った。

 下りは銅山峰に向かって尾根歩き。峠手前で、角石原分岐に下る近道を歩く。ヒュッテには行かず、どんどん下る。東平直前で登りの男性ひとりに出遇う。3時半という遅い時間なので、小屋泊りかなと思った。彼は、ヒュッテに用事があって登るらしかった。今度西赤石に来るときは、財布を持ってくることにしよう。何か飲み物でも飲みながら、オーナーとおしゃべりを楽しみたいなあと思う。銅山峰ヒュッテの女主人はとてもきれいな人であると、昔聞いたことがある。まだその方がお元気で、やっておられるのだろうか。一度会ってみたいと思いつつ、私の山登りはせかせかと忙しいので、小屋に寄れずにいた。

 以前は山でお金を遣うなんて考えもしなかった。財布を持って登山するという概念がないので、雲辺寺初詣登山も、仏様の前に立って、お賽銭を持ってくるの忘れたと気が付き、カラ参りするのだった。山の上で飲み食いすると高くつくのではあるが、僅かなお金だけど落としてあげたらいいかなと、最近思う。いつか機会があれば泊まりたいなあと思う。雲辺寺はお金沢山持っているから、カラ参りでもいいけど。

 12時半、急な山道を喘ぎながら歩いている頃、携帯が鳴った。

「今日、一人泊れますか?」

「あー、すみません。今日は休んでます」

 近くの山を登っているのだったら下山するだろうが、ここは新居浜、仕事の時間には間に合わない。前日にお電話いただけたならば、山行は延期しただろう。ご縁がなかった。お名前はおっしゃらなかった。リピーターだろうか。 

 上部鉄道跡に昔の墓地が。お参りに来るのだろう、新しい卒塔婆がある。

  

 兜岩から頂上を仰ぎ見る。

 左手、八巻山方面。手前はアケボノツツジかな。

 右手、遠く石鎚も見える。

 頂上から石鎚方面。