やはり梅雨だ。家の中はジトジト、湿度計は80パーセントを超えている。この間まで、取水制限が発令されるほどの晴天、50パーセント以下という日が続いていた。そんな時、雨でも降ってくれたなら、しっとり落ち着いた気分になれるのにと思ったものだが、こう湿度が高いと家中ベタついている。
この間の日曜は、雨が上がって、変わりに高温注意報が出た。山の麓の蒸し暑いこと。ムンムンした水蒸気が体にまとわりつく谷合の平行道を、1時間半も歩く。草叢を歩くのはマムシが居そうでいやだ。厚手の靴下とスパッツを着けて、決して休憩中のマムシを踏んづけることのないように、足元には細心の注意を払って進む。
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これは、以前、沢登りのときに出くわしたマムシさん。普通の蛇と違って、逃げない。ヒトがそばを通ってもそ知らぬ顔。
さて、またもや、黒森山目掛けてマニアックな登山である。新居浜在住の相棒は、笹ヶ峰信者コースにえらく興味を持っていて、誘われるうちに私もだんだん面白くなってきたのだった。新居浜大生院(おおじょういん)の正法寺(しょうぼうじ)の信者さんたちは、7月に笹ヶ峰お山開きとして参拝する。昭和の初めまで、大野山、傾山、黒森山、沓掛山を経て、宿で泊り、笹ヶ峰へ登ったらしい。一般道で登るようになってからは、この参道を歩く人もなく、廃道になっているようだ。誰か物好きな人がレポートしてくれていないかネットで探したけれど、愛媛労災病院の山岳同好会のホームページで、17年前の報告が見つかっただけだ。傾山経由ではなく、鉄塔整備道を利用してのまあ行き易いコースと思う。報告書には、GPSの軌跡もなく、文章を頼りに、想像力とカンで登って行った。文章内のいくつかの事物、愛媛鉱山跡、住友林業小屋、「権現さんへの道」の古い木札が3つ、見つかり、整備道を示す杭もあり、そこまではよかった。整備道をはずれると、道は消えたり又現れたり、崩れたガレ場も3,4か所あり、崖も登ったり、なんとか吉居から登った時の見覚えのある稜線に這いあがったのが12時。ここで、相棒が、「スマホが出てこないんです。どうしてかなー?」なんていうので大慌て。
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バッテリー切れとか、何らかのアクシデントを想定して、念のため、少しは赤テープを巻いてきた。しかし、数が少なすぎる。下りは迷いやすい。無事帰ることだけを願って、食事も早々に下り始めた。すると幸い、スマホはうまく作動してくれ、何度か迷いかけたピンチを救ってくれた。
7月のお山開きには私も登って、是非山道に詳しい信者さんに情報を教えてもらいたい。久しぶりの長丁場、10時間の行動時間で、下りで腿内側の筋肉がつった。足がつりかけたことは以前にもあったけれど、ここまで辛い症状ではなかった。ストックはもってないし、薬もない、適当にテーピングしてサポーターで締め付けて凌いでみた。なんとか治まってゆっくり歩けた。滝のように汗を流し、水は補給したものの、ミネラルが不足したかな。これからは皆が持ってる例の漢方薬、名前は忘れたけれど、アレ持っていこう。