日記

お遍路情報と、日記を綴っております。

マドの天狗

2020-06-17 21:36:41 | 日記

 去年偵察していた剣山系、マドへ行った。昨日、爽やかな梅雨の晴れ間だった。

 竜ヶ岳の山の水はとても人気だ。去年、香川から汲みに来た人に遭ったが、昨日も軽トラで来られた方、二組がいた。荷台にポリタン敷き詰めて、たくさん汲んで帰った。いずれも香川の方だ。わざわざ遠いところから来るのだから、余程美味しい水なんだね。私には、違いがわからない。こだわらない性格は生き易い。とりあえず、手持ちのペットボトル3本に入れた。

  

 日比原というところに車を停めて、植林の作業道を延々歩く。目の前にシカが現れたり、生まれて間もない小鹿の死骸が真っ黒なハエにたかられていたり、むらくもさんのブログにあるように、この山域のシカの多さがわかる。剣山系にきて、シカに出遇わないことは少ない。

 山の形からして、烏帽子かな。ときたま、樹林がひらけて、展望がきく。

 峠直前、足元に山シャクのこどもがいくつも。茎の色が赤い。視線を上に向けると種をつけた芍薬が一本、スッと立っている。立ち姿が、ベニバナシャクヤクっぽい。

  

マドという峠。お地蔵さんが鎮座しておられる。昔から、山を越えて集落から集落を移動する人達を見てこられたんだんね。ここで重い荷をおろし、一休みして、無事を祈願して、先を歩いて行ったのだろう。私は峠のお地蔵さんが好きだ。

  

 お地蔵さんの後ろ、尾根をぐんぐん登ると、マドの天狗。下りは稜線からお地蔵さん方面に道がありそうなので、それをつかう。この稜線、寒峰台地というそうだ。いつかもっと先まであるき、寒峰に登りたいと思っている。平らで見晴らし抜群。正面は寒峰、右手は天狗塚と牛の背。

   

 左斜面にきれいなピンクが。やはり、峠手前でみた芍薬はベニバナだった。この山域、ベニバナシャクヤクの自生地なのだ。稜線ではテンニンソウの群落のなかで、ポツポツ咲いていた。なにやら、山野草にしてはド派手な花が。イングリッシュガーデンにありそうな花だ。

 下りは、地図には載っているけれど、わかりにくい。道らしきものを辿っていくと、消える。難しいヤブ漕ぎでもないので、GPSで適当に確認しながら下る。峠に続く水平動にでたので左に歩いていくと、植林のなかで、またベニバナのカタマリをみつけた。

 マドの天狗、あまり聞いたことがなかった山だけど、頂上にはちゃんと名前をかいた棒が立っていたり、テープもところどころつけてあったり、この花たちお目当てに来る人が、結構いるのかもしれない。

 マドから山風呂コース、斜面が急、沢までくだるとテープはあるけれど、危なくて動けなくなった。山風呂は沢の向こう側のはずだが、沢におりるのは危険、なんとか水平に移動して、細い杣道がみつかり、日比原にもどれた。行動時間は5時間15分、長くはないが、最後で緊張したせいか、疲れた。

 

 


おうちでふるさとの色

2020-06-15 21:56:08 | 日記

 コロナ感染予防のため、二胡のレッスン(天華二胡学院)も、4月5月の2か月、おやすみだった。先週土曜、高松でレッスンがあった。揃って合わせるのは久しぶり。

 休講の間、流行りの、テレワークをやってみた。グループのなかに、デジタル機器の扱いが得意な人が何人かいる。私などチンプンカンプンで、参加できるかしらん、と心配だったが、年寄にもできるように教えて下さって、まとまったものが出来上がった。スマホで、動画さえ撮ったことがなかったのだから。

 グループ7人とジャー先生、伴奏のピアニスト、9人で、アンジェラアキ作曲の「ふるさとの色」を演奏した。NHK が「おうちでふるさとの色」という企画に参加募集していて、これに応募したら採用され、10分版と5分版が四国内で数回流れた。放送時間が短いうえに、5団体が出るので、二胡を弾いている映像はあっという間に終わる。私の場所はテレビの画面の9分の1、事前に、放送される時間を知らせといた友人以外、誰も私と気が付かないと思う。「ふるさとの色」を演奏したのは、合唱団、ウクレレ奏者、二胡、九十何歳のお婆さん、尺八の家族、である。

 テレビに出よう、なんて言われたときには、「えーッ、テレビはちょっと、、」気乗りがしなかったが、何人も一緒にでるから目立たないし、こんな経験は最初で最後、テレビの前で、夫と食い入るように見たのであった。

 久しぶりのレッスン、たくさんプレゼントをもらえた。

 NHKから、クッキーとチコチャンのボールペン、愛媛から来ている方から、母恵夢のアマビエ生菓子、手芸の得意な方から花柄マスク、鼻の部分にワイヤーがはいっている。皆さん、ありがとう。


山椒、今年はたくさん採れた

2020-06-10 16:06:55 | 日記

 

 よそのお宅の庭で見つけたフェイジョア。花泥棒した。秋に果実が実り、食べられる。ぷくっとした花びらも、ほんのり甘く、エディブルフラワーである。この木、どこかに売っていたら庭に植えたいなあ。

 

 七宝山の山椒は、去年の倍ほども取れた。私は、超簡単、醬油漬けにする。ただ、小さな実から柄を取るのが手間なのである。

   

 何度も通っていながら、気がつかなかった。尾根には、ヤマボウシの小道がある。何本もある木は皆大きく、下から上を見上げても、上を向いて咲く花、苞は見つけにくい。大体、私の目線は、身の丈より下方である。

 大きな餅が包めそうな、サルトリイバラの巨大な葉。この葉をみると、取って帰って、かしわ餅を作りたいなあと思う。でも、今取っても、冷蔵庫でダメにするだけ。作るぞ!と確信したら取りに行く。里山のすそには、どこにでもある。何時でも間に合う。


笹倉湿原から筒上山

2020-06-08 10:39:04 | 日記

  笹倉湿原から筒上山コースは、マイナーな登山道だ。トンネルをくぐるような笹漕ぎをしなければいけない箇所もある。2012年7月に登っているので、今回2度目。何度も歩きたくない道であるが、行ってみたいという方からのお誘いがあったのと、8年前にここでなくしたストックを拾うため、再度登ることに。歩きながら、このヤブで見つかるわけないなと、諦めた。誰か拾った方が、木の枝にでもぶら下げてくれたらいいな、なんてラッキーなこと、思っていた。厳しい山歩きだったけど、頂上付近では、まだシロヤシオが綺麗に残っていて、癒された。

  

 湿原は、このところ、少雨のせか、乾いた感じできれいではない。山葵があった。齧るとピリッと辛い。

 

 見晴らしの良い素晴らしい尾根なんだけど、笹が腰まである。背丈ほども伸びた箇所は、埃でゲホゲホいいながら、漕ぐ。素敵な尾根道なので、登山道として整備すれば喜ばれるだろうなあ。

 3年くらい前、笹の花が咲いて、愛媛の笹は殆ど枯れた状態なのに、ここではサイクルが違うのだろうか、元気がよい。一部、花が咲いた箇所もある。

   

 ここは、花の山であるらしい。うまくタイミングが合えば、素晴らしい山歩きになるだろう。

 

 土小屋の茶店は、モンベルのおしゃれなお店に変わっていた。テラスで、3人でお茶した。車は2台で来て、1台は金山谷にデポしておいた。前回はひとりで来たので、駐車場まで、車道を1時間半歩いた。いやになった記憶がある。


五郷から、昔の遍路道をいく

2020-06-02 15:08:36 | 日記

 昔からある、雲辺寺登山道を登った。私が持っている、2007年版遍路道保存協会の地図に載っていない。けれども、昔は、(50年くらい前だが)こちらがポピュラーだったように思う。お正月に、この道を登って初参りしていた。

   

 10代の頃、今は廃校になった五郷小学校に自転車を置いて、登った記憶がある。初めは、羊歯のトンネルだが、抜けて、高度が上がると、植林の、感じのいい道になる。

   

 丁石や石仏がある。文政やら天保と彫ってある。昔は、これが、萩原寺へ行く遍路道だったんじゃないかな。今の、萩原への道には、歴史の痕跡がない。

     

鯖大師様の札が5,6枚掛かっている。沙門明善と書かれている。これは人のお名前なんだろうか。

 

尾根まで登ると、スキー場がある。夏は、斜面にスカシユリを植えて観光客を楽しませてくれるが、今年は多分、ない。4月初めの嵐で倒れたか、倒木が。

     

 下りは、遍路地図に載っている、萩原寺への道を歩く。この道にも、少ないけれど、鯖大師様の札が掛かっている。

 ゴンドラの鉄塔まで下りた。向かいに見える尾根が上りの尾根だ。

   

 雰囲気のいい小径。オレンジ色のツツジが綺麗だったはず。今は終わっている。

 ロープウエイの山麓駅に到着、見上げると山頂の駅が。

 登山の褒美に、カフェ、botanに寄る。4時を回っていたけれど、ケーキはいくつか残っていた。良かった。

 尾根付近には、コシアブラの子供が何本も。先の、柔らかそうなのを折って天婦羅に。オトナの木があるはずだけど、わからない。多分、大き過ぎて。

 上りにつかった、西のはしの道は、遍路道として整備していない。案内本に載っている二つよりは悪い。歴史ある道なのだから、紹介すればいいのに、と思う。ハイキングコースとして利用され、冬登った時、ハイカーに遇ったことはある。夏は、麓の羊歯が鬱陶しい。羊歯を越えると、とてもいい道だ。