日記

お遍路情報と、日記を綴っております。

観音寺国際音楽祭

2019-10-31 11:30:18 | 日記

 まだ、あるお宅では金木犀が僅かに残っていて、不思議に感じている。9月末、東京から帰ったとき、空港の周辺でこの香りが漂っていた。お?早いな、と思った。母の家の金木犀も咲いていた。5日間の留守の間に、もう季節は進んでいた。確か祭りの時期に咲くはずなのに、早いなあと思っていたら、10月の半ばにも香ってきた。え?二回咲くの? 調べると、二度咲き、四季咲きの品種があるそうだ。なるほど。ひとつ知識が増えました。

 アケビもいつの間にか開いていた。 

 

 2種類、植えてある。外側が白いのと、よく山で見かける赤紫がかったのと。白い方が大きくて甘い

 

 柿も収穫。いくつか鳥にあげた。秋には、至る所ジョロウグモが巣を張り、しょっちゅう頭にクモの巣がくっつく。もっと高いところで巣作りしてくれれば、壊されないですむのに。クモもいつの間にか大きく成長している。

 

 観音寺市のイベント、国際音楽祭が、先週1週間開催された。ロシアから、バイオリン、ピアノ、クラリネット、オーボエ、テノール歌手、サックスの名手が演奏にやってきた。なんとすべて無料である。私も3日間の整理券を早々に貰いに行って、二晩は聴きに行けたが、1枚は用事ができていけなかった。

 久しぶりに、オーボエの懐かしい音に感動し、その夜は余韻で寝付かれなかった。小ホールの中ほどの席でも、演奏者のブレスの音が聞こえた。かぶりつきならば、キーのカチャカチャいう音も聞こえただろうな。コンサートは、バランスより演奏者の息使いや指の動き、顔の表情がよくわかる、前の方の席がいいな。

 青いドレスの娘さんがオーボエ奏者である。ステージでは厳しい顔つきで演奏していたけれど、見送りのとき傍でみると、とても綺麗で初々しく、好感度抜群だった。いつまでも見とれてしまった。隣の黒の方がクラリネット、お父さんだ。アンコールで、親子さんで「美女と野獣」を演奏してくれたのには、また感動だった。私の大好きな曲だから。

 観音寺で活躍するピアニスト、加島千華子さんと加奈子さんの姉妹が伴奏や司会をされていた。ピアノが弾けない私は、見ていてすごいなあと感心しきり。あのようなプロの演奏家の伴奏をするのって、個性豊か過ぎて、とても大変なんじゃないかなと想像する。気持ちが合わないとバラバラになる。お姉さんの千華子さんの司会は、ゆっくりと落ち着いた喋り方で、とても心地よかった。慣れているな、上手だなと思った。

 命の洗濯の日だった。だんだん老いて、身体は思うように動かななくなるけれど、心はまだまだ感動できる。生きていれば楽しいことはあるよね。


祭りのあと

2019-10-22 21:51:11 | 日記

   

 祭りが終わって翌日の朝、当番の人たちがゴミ拾いに集まる。

 前日は、天気が回復し、人が大勢集まったので、ゴミは前々日の比でなかった。屋台の飲み物食べ物から出たゴミ、タバコの吸い殻、辺り一面散乱している。吸い殻のような小さなゴミは、薄手のビニール手袋をはめて、一つ一つつまみとる。屈んだり、立ったり、これって、体の使い方がワラビとりと一緒だなあと、変に感心した。ワラビ狩りも結構疲れるんだよね。

 最近、公園や道端にゴミ箱がなくなった。なんでかな? このようなイベントには、ゴミ箱は必要じゃないかな。屋台で発生するゴミを入れる袋を持参して、祭りに来る人はいないだろう。ゴミは一応まとめました、という感じで、盛り上げた場所もあった。ポイ捨てはいけない、という意識はあるんだ。ゴミ箱を見つけたら、きっと中に捨ててくれると思う。

 サッカーの応援のあと、掃除して帰る日本人、祭りはどうなってるんだろう?


令和元年、琴弾八幡宮大祭

2019-10-20 21:30:31 | 日記

 昨日土曜日は、曇り時々雨という天気だった。けれども、午後のおくだりのときは、降っていなかったので、ちょうさ(太鼓台)はうちの前の通りで練ってくれた。お天気ならば、ギャラリーも多くて、もっとゆっくり八幡さんへ向かうのだろうけれど、今年は少しあっさりしていた。

  

 かき棒の上で、大声を張り上げて音頭を取っている青年、一生懸命な姿に感動する。翌日声はでるだろうかと心配になる。

 小さな子供たちは、ちょうさに乗せてもらってご機嫌。うちの男の孫たちも、かつては、このように乗せてもらって喜んでいた。

 

 今朝、日曜日は、7時から年番の町民がゴミ拾いをした。タバコの吸い殻、屋台の食べ物のゴミ、夜が明けるとそこいら中に捨てられている。日本人、マナーはまだまだだ。ヒトのことは言えない。

 私の町は、今年年番に当たっていて、夫は花火の寄付集めや、神輿の行列の役割のお願いやら準備で、何度も会合に参加していた。役に当たると、仕事を持っている人は時間をやりくりするのが大変だし、年寄は体力不足で動けないし、大変だけど、7年に一度の大仕事である。夫は土曜日、午前10時から夕方6時ごろまで八幡さんにいた。普段動かない人なので、さぞや堪えただろう。

 先週の、私の実家のほうの祭り。ちょうさは田んぼの中を練り歩く。参加する人もまばらで、寂しいかぎり。

 


瀬戸芸を観に来た外国人

2019-10-15 19:01:19 | 日記

 秋の行楽シーズン、海外からのお客様がチラホラいらっしゃる。

 瀬戸内国際芸術祭、今年は伊吹島での開催が秋になっている。3年前は暑い暑い夏だった。夏休み期間中だったからか、それとも初めての、こんな田舎でのアート会場だったからか、船の積み残しが出るほど賑わった。私も、瀬戸芸とはどんなものか、近いことだし、ちょっと見に行くか、暑い中出かけたのである。暑いし、人はいっぱいいるし、早々に帰って涼みたかった。しかし、今年、噂によると、訪問者は少ないらしい。伊吹には、半日くらいの時間があれば遊びに行ける。行って見ようかな。

  

 左、上海からのお客様、王さん。右、タイからのお客様、ファさん。タイからは、珍しい。二人とも、瀬戸芸を観にきた。

 王さんは、写真家。何台かのカメラと、道具を持ってきているので、スーツケースはとても重い。彼女の部屋は3階だった。勿論、築50年以上の旅館にはエレベーターはない。二人で持ち上げようと提案したが、1階に置いておいて、要るものだけ出し入れすると言う。明るく、英語が堪能な可愛い女性だ。英語は、大学で勉強したあと、ドラマなどで自分で習得したらしい。発音はネイティブのようだった。彼女、アメリカへは行ったことがないという。てっきり、留学かワーホリでアメリカで暮らしたのかと思ったので、感心した。日本人は、高校生でさえ、夏休みに海外でホームステイする。恵まれすぎて、勉強しないんじゃないかな。

  

 ファさんはミュージアムで仕事しているらしく、滞在中は美術館めぐりだった。高松駅で、アンパンマン駅弁を買って帰った。その日の彼女の夕食だった。伊吹へ行った日には、私にイリコのおみやげをくれた。ファさんはチェンマイ出身である。チェンマイは確か、染めたり織ったり、手工芸の盛んな場所じゃなかったかな。妹や私が好きな分野であるから、いつか、妹と二人でチェンマイへ旅行できたらいいなあと思った。ファさんの友達は、自身で染めた布で洋服をつくり、自分の店を持っているらしい。タイに行くことがあれば、ファさんを頼ろう。

 

 お帰りの日、大きなスーツケースを押して駅に向かう王さん。「車で送るよ」と申し出たんだけど、「いいよいいよ、ゆっくり行くから」というので、私は見送った。本当は、私の小さな車に、荷物2つと王さん乗れるかなあ、なんて思ったんだ。歩いていると、又何か面白い被写体に遇うかもしれないし・・・、ま、いっか。


雲辺寺で大量の栗、ゲット

2019-10-11 13:58:46 | 日記

 一昨日、トレーニングを兼ね、雲辺寺へ行った。暫く山歩きしていない。

  大興寺に向かう遍路道を登り、ロープウェイ経由萩原寺への道を下った。そして、車まで、1時間以上林道を歩いた。運動不足の体には、少しオーバーワークだった。二日後の今日、太ももの傷みがマックスだ。

 山道では、大興寺へ向かうお遍路さん4人とハイカー2人に遭ったのみ、境内ではロープウェイできた方がパラパラ。シーズンのはずなのに、こんなに少ないの?  期待していなかった栗は、何と、4・5キロもゲット。栗拾いに1時間以上は費やしたかな。なかなかお寺に近づかなかった。

 お寺でゆっくり休憩されてた、神戸からのお遍路さんと、少しおしゃべりした。「今日はどちらまで?」と聞くと、「観音寺グランドホテルに泊まる」と言っていた。私が名乗ったので、昨日昼過ぎ、訪ねてきてくれた。興味を持ってくれたのかな、とうれしかった。ご縁があったらいいのに、と思ったけれど、「もうお遍路は終わり、お遍路病にはならない」と言った。歩き遍路はきつかったのかな?交通機関を利用したり、お接待を受けたりして、気楽におまいりしたらいいのに。歩き遍路の醍醐味は、人または景色との出会いだと思う。

   

 こぼれ落ちそうな栗、竿でもあれば枝を叩くんだけど。栗は家に帰って量ってみると、なんと4・5キロもあった。袋いっぱいになったので、繁みにデポしようかなとおもったが、荷をしょってあるくのもトレーニングと思い、担いで上がった。地面に落ちた栗、イノシシくんの秋のご馳走だ。ヒトも動物も、自然の恵みが嬉しい。

 見上げるとアケビも・・。これは、私には採れない。おサルにまかせるしかない。

 ツルニンジンも綺麗に咲いて。

 途中で追い越していった、恐ろしく健脚な人。大柄で立派な体格。よし、付いていくぞ、と必死で歩く。一人なら、のらりくらり歩くところ、お蔭で心拍数が上がり、久しぶりの、いいトレーニングになった。だが、付けは酷い筋肉痛だ。

   

 いつものお地蔵さんにあいさつして、境内に。

  

 トイレの裏手に通夜堂があると、お遍路さんからきいていた。ドアがあるのは知っていたが、物置かなと思っていた。どうやらここが通夜堂らしい。引っ張ると、戸が開いた。中は狭いけれど、綺麗だ。女性でも、善根宿や通夜堂で、一人で泊る人がいるらしいけれど、男の人と一緒になったら、怖いよなあ。一人でお寺の夜を過ごすのも、お化けが出そうで怖い。しかし、昔々のお遍路さんは、過酷な巡礼だったんだろうなあ。それを思うと、ここは、素晴らしい寝床かもしれない。