日記

お遍路情報と、日記を綴っております。

母は老健施設に

2012-01-28 00:20:03 | インポート

 今週の寒さはこの冬一番だ。

 ここ、海辺の町観音寺でも風花が舞っていた。積もりはしなかった。遠くに見える伊予の山々が白く輝くと、そわそわうずうずしてくる。真っ白な頂に立ちたいなあ。

 晴天が一日しかもたないこのごろ、チャンスを逃すまいと雪見に行った。

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植林帯を歩くも、青い空が嬉しくて、樹林の隙間の空を撮る。

P1040288 頂上に近づくにしたがって雑木林に

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本日は晴天なり。樹氷をみるとカメラに収めたくなる。

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頂上は国見山でした。

 さて、本題に。

 母は、12月半ばから老健施設に落ち着いている。

 大腿骨骨折で手術を受けて、その後リハビリという名目で某病院に転院した。認知症は進んで、食物を食べさせようにも口を断固として開けようとしないし、リハビリの意欲はもとよりなく、当然寝たきりになって、私は焦っていた。看護を目的とする病院では、レクレーションのようなものはもちろんない。リハビリもあまりやってくれているようにはなかった。ベッドに寝かされたままでは、体が硬直してしまうだろうし、認知症もすすむ。早急に介護施設に移りたかった。

 入院には期限があるらしく、3ヶ月を過ぎると、この病院に設けられた介護病棟に移った。そこで、私はショックをうけた。入った4人部屋は、シーンと物音ひとつせず、生のいとなみがかんじられなかった。時折タンがからんでゴロゴロいう音が聞こえる。誰も何も話さない。皆、鼻に栄養を流すチューブをはめ込まれている。横たわって、ただ息をしているだけのように思える。人は、このような姿でもなお生き続けなければいけないのか。ガンで死ぬ方が余程ましである。

 介護病棟といっても、ここはレクレーションもなく、どの部屋も静かで、明るい空気が感じられない。一刻も早くここから母を出してやりたいと思いながら、関節の曲げ伸ばしやマッサージを我流でしてやった。すると、案外早く、老健施設から案内がきた。私は、1ヶ月前に3箇所、申し込んでいた。こんなにスムーズに運ぶとは、周りの人たちも驚いていた。申し込むときに、どこでも 「何十人待っています、順番がきたらはいれます」といわれた。介護度5であること、独居老人であることが幸いしたかな。で、12月半ばに、母は老健施設に入所できたのである。ここは、母が元気だったころ、デイサービスやショートステイでよくきていた懐かしい場所である。スタッフの何人かは、以前の母を知っていて、今の姿に驚いている。

 そして、1月初めに、申し込みをしていた別の施設からも入所案内がきて、更に驚いた。この施設は、大きな総合病院が運営しているので、とても人気がある。なかなか入れないという噂である。ちょっとタイミングがずれた。また引越しするわけにもいかないので、残念だがお断りした。

 今お世話になっているところは、まあよくしてくれている。母の目に生気がみえてきた。


親子で自転車遍路

2012-01-04 23:49:36 | インポート

 今日はとても寒かった。雪が舞っていた。海辺のこの町で、雪が降ることはめったにない。山はきっと積もっただろうなあ。

 ところで、昨日の朝出発した自転車の親子お遍路さん、今日あたり雲辺寺へお参りすると言ってた気がするが、どうなっただろう。自転車は置いていって、ロープウェイを使ったかもしれないなあ。

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 大阪から折りたたみ式自転車をもってきて廻っている親子遍路さん。

 元気な小学4年生の男の子と、ママと同じくらいの背丈の中一の女の子と、明るく優しそうなママの3人で、冬休みにはいってすぐ四国に来たらしい。日本の道路は自転車乗りに不親切だ。狭くて段差があって、とても危ない。元気をもてあます男の子をセーブするの大変だろうと想像する。お母さんが一番元気で頑張り屋さんなのだ。普通、「宿題しなさい、塾にいきなさい」といって、何日も旅にでることなんて決意しないだろう。ママの行動力、すごいと思う。そして、この親子さん、とても仲良しである。うちの、家庭風呂よりやや大きい風呂に3人一緒に入ってしまった。なんと微笑ましいこと。2人ともきっといい子に育つだろう。学校のお勉強よりずっと貴重な体験をしている。

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 今我が家に遊びに来ている孫達に、ウェイはとても迷惑を被っている。ネコは、突然大声を発したり、走り出したりする子供達が嫌いである。追い廻されて、冷蔵庫の上で高みの見物をする。

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子供達が、仮面ライダーの映画を見に行って、ウェイのつかの間の寛ぎ。


元旦の雲辺寺

2012-01-02 22:15:02 | インポート

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雲辺寺に真新しい建造物が出現。

 何度か訪れた時、なにか建設中とは分かったが、新年にあわせてか、どっしりとした山門ができていた。寺の裏の方に、元からの古くて小さな山門がある。ロープウェイで来る人は、離れたところにあるこの山門を、わざわざ見に行くことはない。新しい山門はロープウェイで参拝する人のためのものだろう。

 

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 境内から大興寺に向かう道端にもずらりと羅漢さんが並んでいる。あれ?こんなんあったっけ?

 本堂が2年くらい前だったか、建て替えられ、大師堂も新しいし、この山門といい、雲辺寺の変貌ぶりはすごい。お金持ってるんだなあと、驚かされる。

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お参りを終えたら、いつものようにお餅を焚き火で焼いてたべる。

今年はここも参拝客が少ないように思える。去年は、孫がひとり増えるという最高にハッピーな出来事があったのに、落ち込むことばかり記憶に残って沈みがちだった。元日には、仏様に念入りにお参りしたので、今年はきっといいことがたくさん起こるだろう。