日記

お遍路情報と、日記を綴っております。

オーストラリアからのお客様

2009-06-24 16:07:52 | インポート

 昨日今日はいくぶん爽やかな気候だが、一昨日は不快指数100とおもわれるほど蒸し暑かった。このうだるような暑さの中、ギャレスとエリーゼの兄妹は、20キロの荷物をしょって人だらけの大阪を歩いているだろうか。

 17日夕方、二人は観音寺にやってきた。ギャレスはオーストラリアにいる娘が以前借りていた家のハウスメイトだ。彼はコンピューターの仕事をしていて、とても真面目ないい人だそうだ。うんうん、確かに人柄の良さがうかがえる。妹は写真を撮る仕事らしい。明るい灰色の瞳をした美人だ。その夜は私の手料理をたべていただいた。

 翌18日、午前中、彼らは琴弾公園へ散歩、砂絵を見て、海辺を歩いたらしい。暑い暑いと言って、昼過ぎ帰ってきた。さて、午後からは私が車で近辺の名所を案内することになっている。

 先ず、名物うどんを食べに行く。ランチタイムはとっくに過ぎていて、セカンドメニューの品はない。かけうどん、おでん、おにぎりを食べた。彼らは静かにゆっくりとうどんを食べていた。汁をとばすのがいやだし、音をたてて食べるのはマナー違反である。食器を持ち上げることもしない。

 ドイツ旅行で、私も娘たちも夫の食事のマナーについて、とても心配、ハラハラしたのである。夫がうどんを啜る勢いといったら凄い。汁を啜る時も同じく、一緒に大量の空気を吸い込む。したがって大きなゲップを吐き出す。気持ちよさそうに。言葉は通じないし、楽しい食事にも注意されたのでは、可哀想に、夫は気苦労が絶えなかっただろう。あの旅行が気づかれしたのは私も同じだが。

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 豊稔池ダムを見学した。何年かぶりにおとずれたのだが、周りはきれいに手入れされているし、石積はヨーロッパのお城みたいですばらしい。エリーゼは何を熱心に撮っているのかとおもえば、イネ科の草。彼らには、日本の緑溢れる自然が興味深いのかもしれない。オーストラリアでは、南のメルボルンではたしかに森林もあったけれど、砂漠も大きな面積をしめる。

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 雲辺寺に案内する。シーズンオフだからか、ロープウェイの中は数人の客しかいない。五百羅漢の顔がおもしろいのか、しばらく写真を撮っていた。

 19日昼前、高松に出発した。後ろに75リットルのザック、前にデイパック、手には袋を提げている。一旦身体にセットしたら解除するのもタイへン。バックパッカーのスタイルである。今日から直島で二泊、大阪で三泊して奈良を観光、そしてバンコク、カンボジア、ベトナム、ラオス、中国を回ってオーストラリアへ帰る。彼らは4月末に日本に入っている。北海道と甲府の農場で仕事をしたり、日光、富士山、京都、広島、博多を観光している。徳島の祖谷の「古民家ちいおり」で二泊して観音寺に来た。これはなにかおもしろそうな施設だ。通算半年くらいの長い旅だ。費用も半端ではない。直島は今人気だけれども、ホテルはみな高そう。どこに泊まるのか聞いてみると、モンゴリアンテントにとまるのだそうだ。それなら安そう。ギャレスはパソコンで情報を得ている。便利だと驚くと同時に、もしなんらかの理由で使えなくなったら、言葉が通じないところでは困ったことになるだろう。何かにつけ、機械に依存しすぎてもよくない。チープに快適に旅を続けてほしい。

 互いに精一杯の日本語と英語でコミュニケーションしようとするけれど、すぐ詰まる。そして沈黙。英語必須、と再確認した今日この頃である。


オオヤマレンゲ

2009-06-22 08:44:20 | インポート

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 6月20日、東赤石の、あの有名なオオヤマレンゲはどんなかな、山と御無沙汰気味の今日このごろ、時間がとれそうなので出掛けた。梅雨というのにずっと雨はない。軽装でやってきたのに、登山口間近でポツリポツリ、フロントグラスに雨がかかる。なんだこれは! 今日も晴れるツモリで天気予報は見てこなかった。私らしい、このいいかげんさ。どうしようかなあ、どこかかるい山に変えようか。思案のすえ、濡れても日帰り、小屋まで行こう。

 麓には他県ナンバーの車が数台停まっている。雨というのに皆元気だ。瀬場谷は、水がやや勢いをまして、音をたてて流れている。下流の金砂湖ダムはカラカラだった。

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 途中、カメラの男性一人、ハイキングの男女一組、トレールランをしているかと思われる縦走の若い男性二人に出遭った。やっと小屋に着いても誰も見当たらず、閑散としている。ま、当然か。全く一文無しで来ているし、ずぶ濡れでは戸をたたく気にもなれず、雨の中では昼ごはんもできないので、オオヤマレンゲの写真を撮って早々に帰る。終わった花がいくつかあったが、殆どはこれからだ。この木、一本だけってことないよね。北側に何本かあるという話を聞いて、この時期に捜したかったのだ。南から登って北に乗り越そうという計画だったが、雨だからやめ。今度、新居浜側から登ってみよう。

 下り、3回も滑った。1回目は、半回転して斜面を1メートル転がった。顔前面を小枝に打ち付けたけれどたいしたことなかった。商売道具である? 雨の日は注意。

 


フランクフルト

2009-06-14 00:44:32 | インポート

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 待ち合わせの時間まで、ホテルの前でおしゃべりしていると、スポーツカーが滑り込んできた。笑いながら手を振っているのはK氏だった。車はなんと、ジャガーである。私達は、せめて、運転席にかわるがわる座らせてもらった。K氏の粋なはからいをうれしく感じた。車が好きな夫は、さぞや運転したかったろう。だれも国際免許をもってはいない。

 一日はやく日本に帰る次女夫婦を送っていくため、タクシー2台とジャガーで出発した。渋滞で車の流れがとまってしまった。ふと隣の車線を見ると、なんと娘婿が運転席にいるではないか。後ろのタクシーの、娘の怒った顔が目に浮かぶ。

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 先ず、シュテーデル美術館へいく。本当をいうと、私は絵が大好きというほどでもない。モネやルノワール、レンブラントなど見たことあるようなものもいくつかあり、2時間ほどここで過ごした。お昼は館内のしゃれたレストランで摂った。

 美術館を出て、マイン川に沿って歩く。日曜なので人がたくさん出ている。こちらでは帽子を被ったり、日傘をさした人はいない。皆、肌を露出している。5月の日差しはきつく、白人にはお日さんはよくないはずなんだけど、私達日本人には理解できない。

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101_0946 レーマーとよばれる旧市庁舎だ。

101_0949 大聖堂

101_0950開演を待つ人々

 皆と別れて、夫、私、三女の3人で日本食レストランへ行く。オーストラリアで暮らす三女のたっての希望である。私は高くてまずい日本食など、わざわざドイツで食べなくてもいいのだけど、ずっと海外にいると日本食が恋しいらしい。久しぶりに会ったのだから、食べさせてやらねばなるまい。どこの日本食レストランでもスタッフは中国人だ。日本人のふりしておかしな日本語をしゃべるので吹き出してしまった。

 食事を終えてオペラを見に行く。開演まで、外でワインを飲みながら待つ。さすがEU。オペラは現代劇で、衣装も今のもの。夫と私は、もったいなくも居眠りしてしまった。せめてオーケストラピットの上の人たちに注目しようと、思ってはみたんだけど。


ハイデルベルク城

2009-06-08 09:29:53 | インポート

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ハイデルベルク城の門

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フリードリヒ館

14世紀から16世紀まで増改築が繰り返されたため、ゴシック、ルネッサンス、バロックなどの建築様式が混在している。

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一緒に写真をとってくれるおねえさん

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ワインの大樽、直径7メートル、容積22万リットル。

領民から集めたワインを貯蔵していた。

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城のテラスからネッカー川を望む。向こうの小さな山は哲学者の道、ハイキングコースになっている。

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城内のレストラン

案内されるまでワインやジュースを飲みながらすごす。自由に英語があやつれたら、どんなに楽しく会話できたろう。

K氏とご家族との最後の夕食なので、観光に参加していない方も駆けつけてきてくださり、賑やかな会食となった。こちらでの夕食は、連日午後11時過ぎまで続いた。日が暮れるのが遅いせいもある。ホテルに着いてもシャワーをする気力もなく、すぐにベッドにはいる。朝は5時には目が醒めてしまう。日本に帰ってからも、眠気がとれるのに何日もかかった。


ローテンブルク、ロマンティック街道沿いの街

2009-06-06 09:26:51 | インポート

101_0887_2 バスを降りて、マルクト広場まで歩く。街そのものが中世、ゆっくり鑑賞すればおもしろいものがいっぱいありそう。

101_0889 観光客を乗せた馬車、力仕事をするスタイルをしている

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市庁舎、16世紀に火災に遭い、半分が建て直された為、新しい部分はルネッサンス様式、火災から逃れた塔の部分はゴシック様式という構造。塔へ登りたかったが、時間の関係で断念、残念・・・。

101_0898 聖ヤコブ教会、内部

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彫刻家リーメンシュナイダーによる「聖血の祭壇」、最後の晩餐を表現したもの

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大きなパイプオルガンがあった。ここで聞けたらどんなにすばらしかったろう。