日記

お遍路情報と、日記を綴っております。

思いがけない暑さに外国人もビックリ

2018-08-28 17:52:03 | 日記

 

 ドイツからのお遍路さん、カトリンさんと、日本人Jさん。昨日のお客様は、女性2人だった。お二人とも寛いでいただけたと思う。6時に朝食をあがり、早々に善通寺に向かって歩いて行かれた。「どうしてこんな暑い季節に歩き遍路をするの?」と聞いてみると、長期の休暇だからということである。でも、こんなに暑いとは思わなかったという。日本人でも経験したことのない暑さだもんね。あまりの暑さに、髪を尼さんのように切ってしまった。尼僧みたいで、よく似合っている。

 外国人には、できるだけ大きな部屋を使ってもらうようにしている。欧米人は、日本の家屋は小さくて窮屈と感じるだろうから。カトリンさんには、3階の10畳の部屋を案内した。ただ、お疲れの方には、「3階まで上がってください」と言いづらいが。

 お盆の前後に外国人観光客が集中したのは、やはりあちらがロングバケーションだからだ。

 可愛らしい赤ちゃんを連れたフランス人ファミリーが、8月半ば、4泊してくれた。

   

 ハイハイの赤ちゃんが来てくれたのは初めてなので、慌てた。ちゃんと床の掃除しなくちゃ。ガイヤちゃんという名の女の子。私と目が合うと、下を向いて固まる。その仕草が、面白くて、最高にかわいかった。

 彼らはレンタカーで移動していた。子供連れは車がなくては大変だろう。京都で車を返して、一泊の後、東京へ行くと言っていた。暑い東京で、ベイビーとおおきな荷物を背負って、充分楽しめたろうか? ベイビーを連れて何時間も飛行機に乗るのも大変だ。パパとママは元気でタフなんだね。

 初めて日本旅行に来た方には本当に気の毒な暑さだった。日本は、空前の観光ブームだが、来年の夏も遊びに来てくれるだろうか。

 


手作り、奥の院資料

2018-08-25 15:52:25 | 日記

 ANA から「ハッピーバースデー」のメールが入っていて、「あ、そうか」てな具合で、自分の誕生日を思い出す。私は夏休みも終盤、ツクツクボウシが啼くころ生れた。母の実家は財田であるが、その庭で浴衣姿で生れたばかりの私を抱っこしている、夏の終わりの暑そうな写真をアルバムに残してくれている。ここ30年くらい前の写真はただ数が多くて大半捨てたけれど、こんな写真は捨てがたい。でも私が死んだら娘たちはどうするのだろう。

   

 一か月も前のこと、或るお方が、88箇所奥の院の写真や地図をコピーした厚いファイルを送ってくださった。手間、費用の相当かかった、詳細な資料である。何冊か作って、宿に送っているのだろうと思う。「四国八十箇か所公開グループ」に入って、時間が取れればお遍路に行くというような、熱心な方々が大勢おられるのを知り、四国遍路はすごいなと感じる。確かに、うちに来られるお遍路さんにも、「お遍路が生きがいなんです」という方は何人もいらっしゃる。四国には人を引き付ける何かがあるんだね。残念ながら私にはまだその境地がわからない。時間を引き出せたなら、どの山行こうかなんて考えている。

 食堂に置いて、お遍路さんにお見せすると、何度か廻られた方は熱心に見ておられる。初めてのお遍路さんは「こんなのがあるんだ!」と驚いている。

 

 8月半ばの猛暑時期にお出でた歩き遍路さん。死にそうな暑さの中、バテもせず、夕食の食べっぷりから判断して、とても元気。「水分ばかり摂るので、食欲がありません」と食事がすすまない時節、毎日酷暑をあるくのだからすごい!

 こちらのお遍路さんは、例のファイルの、表と裏表紙に貼ってあった文言に感心されていた。私も、的を得たいい文句だと思う。 

 


夏季繁忙期を乗り切る

2018-08-21 21:31:44 | 日記

 異常に暑い今年の夏も、どうやらピークは過ぎたようだ。

 今年、8月の2週目3週目、とても忙しかった。例年なら、お盆の時期しかまとまった休みがとれないお遍路さんとか、帰省のために宿をとるとか、そういったお客様が何人か泊られるくらいだが、去年からAirbnbで予約される外国人が増え始め、今年は、マスコミで報道されている通り、いっそう多かった。猛烈な暑さと、外国人を迎える緊張で、心身共に疲れ果てた。英語が上手くしゃべれたら楽しいだろうし、仕事も楽になるだろう。

 日本は毎日、「危険」と言われる暑さだった。こんな暑いときに、何処へ行って何を観光するのだろう。けれども、「暑い暑い」といいながらも、みなさん元気に、それぞれの好奇心を満たしていたようだ。

 外国人でも、レンタカーで観光する人もけっこういる。そういう人は、目的地まで快適に過ごせるし、「秩父が浜」へも簡単に行ける。外国人、日本人を問わず、「秩父が浜」へ行く人は本当に多い。

  

 観音寺の有明浜の「海の家」、僅かに営業している。30年くらい前は、浜に長ーく小屋が伸びていたっけ。端まで行くのが大変だった。夏のレジャーは海水浴と決まっていたのかな、昔は。うちのお客様も、夕方、ビーチへ遊びに行ったみたい。昼間は暑すぎ!

 

 カナダ人のファミリー、6人で来てくださった。彼らはフランス語をしゃべる。右端のお母さん、私と同じくらいのお年と思うが、サンチアゴデコンポステーラを3回したという。キリマンジャロも行ったし、今回富士山も登ってきたらしい。大きなザックを背負って、彼らはタフである。お母さんは、四国巡礼にとても興味をもっている。もしかすると、お遍路さんでまた来てくれるかもしれない。

 


自然

2018-08-07 10:19:08 | 日記

 ノルウェーで、観光クルーズのスタッフがホッキョクグマに襲われ、別の乗組員がクマを射殺したというニュースが、2,3日前NHKで報道されていた。ビックリした。シロクマは絶滅危惧種じゃなかったかしらん。地球温暖化でだんだん氷が少なくなり、棲息地が狭められ数が減っているといわれている。そもそも、ホッキョクグマと衝突するかもしれないところで観光などする方が悪い。アフリカでは、お金のための密猟はまだあるだろうと推測はつくけれど、欧米など先進国に住む人達が、保護すべき自然の中にズカズカと入り込むとは!

 ヒグマに襲われて亡くなった、写真家の星野道雄さんが聞いたらどんなに嘆くことか。私は彼の、アラスカに住む動物たちや自然の写真が大好きだ。いつかアラスカでひと月くらいキャンプしたい。

    

 母の庭にアゲハ蝶がひらひら飛んでいると思ったら、幼虫が三つ葉の中で一生懸命葉っぱを食べている。それもたくさんの数の幼虫なので、競争が激しい。今や三つ葉はほとんど食べつくされている。先に蛹になったのが勝ち。蛹から12日で蝶になるらしいから、毎日「まだかなー」なんて、気にしている。蛹はうまくまわりに溶け込んでいて、見つけにくいけれど、たくさんの幼虫が蛹になれるのは僅かなのだろう。すべての生き物は自然淘汰されるようにしくまれている。