日記

お遍路情報と、日記を綴っております。

2012-12-31 20:06:27

2012-12-31 20:06:27 | インポート

 今年の年末年始は、夫が不在だし、娘と孫達は大阪へ行くので静かである。明日のお遍路さんの予約がはいっているだけで、仕事もお休みになりそうだ。ところがどっこい、そうはいかないのである。ずっと滞在していたお客様が、年末年始の休暇で自宅に帰られている間に、大掃除まではいかなくても、お掃除くらいはやっとかないと私の気持ちがゆるせない。家族の食事の仕度をしなくてよいので、正直たすかった。5日からお客様達の仕事も始まるのだが、お掃除、間に合うかな。

 孫が、玄関のガラス戸にべチャッとつけた手のあとをふき取りながら、ふと思った。年末ってどうしてこんなにせわしいのだろう。あらゆることを年内に片付けようと思うからいけないんだ。正月に掃除したっていいのに。お正月なんてなくてもいいのに。しかしながら、こうしてお客様がみえる玄関を掃除しなくてはいけない状況は、本当は幸せなことなのだ。掃除をしなくてもいい年末って、想像するとゾッとするではないか。「ああ忙しい、忙しい」と元気で動き回っている方が幸せである。こうして今年もバタバタと暮れていく。

 また寒くなって、この辺でも雪が舞っていた。孫は大喜びだ。犬も嬉しいのかな。私も積もったらいいなと思っている。真っ白な山の景色を見たい。

 


住めば都

2012-12-26 14:03:43 | インポート

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雪山用の靴のソールを張り替えてもらったので、この間の日曜、運動不足解消の為にも軽く登ってみることにした。私の靴は手に持つとズシリと重たい。でも履いてみると、さほど気にならず上々だった。残念だったのは、この間の寒波で積もっているだろうと期待してやってきたのに、すっかり溶けて、普通の山だったことだ。今シーズン初めての雪山トレーニングのつもりだったのに。樹氷がたくさんついていてきれいだったのがせめてもの慰めだった。この日は小春日和みたいに暖かかったが、夕方からグングン冷えて、翌月曜日は四国でもどうやら随分積もったらしい。これで3日後くらいに山へいけたら最高だろうなあ。

 寒くなって小部屋に引っ越した。6畳の部屋に洋服ダンス、飾りだな、1メートル30センチくらいありそうな大きな飾りだな、パソコン用のテーブル、使わない大きな金庫、周りにこれらのものが置いてあるので正味3畳くらいしかスペースはない。狭い空間は小さな電気ストーブでも結構暖かい。「こんな寒いところでよく寝られるね」と娘はいうけれど、私達の世代は暑さ寒さに結構強い。子供のころから厳しい環境で育っている。倹約を美徳とおもっている。

 ウェイ(ねこ)は、たいていの時間、このストーブの前で爆睡している。お客さまの出入りする時間帯、ここに閉じ込められるのである。退屈凌ぎにちょっと弄ってやると、「ムニャー」と寝言みたいな声を発する。「ウーン、うるさいなー、ほっといてよー、ムニャ、ムニャー」人間だったらこんな感じかな。

 この狭さ、案外快適なのだ。50センチも体を移動すれば、立たずともたいていのものは手に取れる。メモ、切り抜き、本、衣類、あらゆるものが周りに煩雑に置かれている。たまには掃除しなくてはいけないのだけど、掃除機さえ入りにくいところである。ものをあっちに置いたり、こっちによけたり、空いたスペースに吸い口をもっていって、コチョコチョ使う。

 今、仕事が詰んでいるのと、ローンの申し込みがうまくいかないのとで、家の取り壊しも客室の修繕も、計画の段階で滞っている。取り壊しで放りだされる私の荷物が新しい家に収まるはずがないので、片付け、廃棄を進めていかなければいけない。私の部屋が小さすぎて物があふれているのも無理はないのである。


頑張る若松家別館

2012-12-17 16:56:32 | インポート

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2週間も前、寒波がやってきたのだけど、1400メートルくらいの地点で、この程度雪があった。今はもう真っ白の雪景色だろう。この日、まだタイヤはノーマルで、それも、交換しなくちゃねというくらい磨り減っていた。路面は水でビチャビチャしていたけれど、雪はなかったので、心配はなかろうと普通に運転していた。上り左カーブでややアクセルを踏みながら走らせると、急にハンドルがきかなくなり、行きたい方向と裏腹に、左路肩に突っ込んだ。路肩に転がっていた70センチくらいの丸太にゴツンと当たって停まった。一瞬、車が壊れたのかと思ったが、ああ、これがスリップというものか、と納得した。滑ったところが谷側でなくてよかったと胸をなでおろした。広場に車をとめて歩き始めると、後ろから日産マーチがスーッと追い抜いていった。なんだ、私の運転が下手くそだっただけなのだ。ゆっくり慎重に走らせたら問題はなかったのだ。しかし、聞くところによると、シャーベット状の路面は雪道より危ないのだそうだ。身をもって貴重な体験をした。

 もう12月も半分すぎてしまった。気になるは年賀状である。今年のお遍路さんの数は?「お遍路、少ないね」と、何人かのお客様から聞いていた。ノートを繰って数えてみると、確かにそうだ。去年は震災の影響でがくっと減っていた。しかし今年は更に少ない。原因は、「不況」かなぁ。この頃は、日本の未来を憂う討論ばかり放送されている。昨日政権が交代したが希望を持ってもいいのだろうか。過去に、任期途中で総理大臣の職を投げ出した人はどうも気に入らないのだけど。

 景気がこんなであるから、うちの改修工事も滞っている。借金の申し込みがスムースにいかないのだ。利益を見込めない事業所にはお金も貸してくれない。弱いものは消えていくしかないのか。数年前まで、道路をはさんで、うちの向かいに銭湯があった。お客さまが大勢いらっしゃったときは、料金はうちもちで、銭湯に行ってもらって、重宝した。近くのガソリンスタンドも廃業した。こういうところは特に、消防から厳しく指導されるらしい。新しく決まりができるたび、廃業か否か岐路に立たされる。ここでお年寄りの経営者は隠居するのだろうが、私は年齢的にも経済的にもまだ止める訳にはいかない。

 うちが存続しているかどうか心配してくださるお客様、まだまだ若松家別館は止めませんので、泊まりに来てください。


たまにはミスる

2012-12-10 10:26:21 | インポート

 先週末の嵐は凄かった。雲辺寺の山さえ雪化粧していた。冬タイヤに交換して準備しておかないと、いざというときにさっさと行動できない。これは金曜日に完了した。昨日日曜日、滞在のお客様に夕食のお休みをいただいて山へ行こうと思っていた。が、嵐はまだ止みそうにないし、お遍路さんの予約もはいったので、仕事に専念することにした。

 大阪大学微生物研究所、という法人が観音寺にあって、インフルエンザのワクチンをつくっている。この研究所、次々とおおきな施設を建設している。お蔭で私達宿泊所も大忙しである。この秋から、うちはほぼフルの状態だ。彼らは、3週間くらい前から、土日も休まず仕事をしている。つまり、私もずっと気が抜けないのである。毎日元気に仕事に行ってもらうために、「今日のおかず、何にしようか」、私も毎日悩むのである。「今日はメインが肉で、あと、あれとあれをつくろう」と粗方の献立を考えてスーパーに出かける。店内をグルグル回りながら、安売りが見つかればメニューは即変更する。味、栄養のバランス、彼ら若い人の好み、仕入れ値、これらが折り合わなければいけないので、予定の献立が、買い物途中でガラリと変わったりする。お遍路さんと長期滞在が一緒になると、もう、てんてこ舞いだ。お遍路さんのメニューはほぼ同じ、刺身定食としている。滞在のお客様には毎日メニューを変えなければいけないので、重複するおかずが2,3品あったとしても、7,8種類は作らなければいけない。今4人の若者の食事をつくっているが、ある人は野菜がきらい、ある人は刺身が苦手、大体好みがわかってきたけれど、やはりいろいろなものを平均に出さなければいけない。でも、残されるのわかっていて皿に盛るの、辛いんだよね。

 さて、こう忙しいとミスもでる。過去には、寝過ごしてご飯が炊けなくてコンビ二でおにぎりを買ってきたことがあった。今回は連続でやってしまった。寝坊したのではない。この頃の寒さで電力使用量が多くなっている。電気ストーブ、電気炊飯器、電気ポットを同じ配線で使ったらしく、ブレーカーが落ちた。慌てて炊飯器のスイッチを入れなおし、炊き上がりの表示もでたので蓋をあけると、ビックリ・・・、ホチメシだ。米を洗って急いでスイッチをいれたけれど、7時の朝食に間に合わない。夫に頼んで、おにぎりを買いに走ってもらう。何とか、朝食のかたちになり、彼らを仕事に送り出した。

 次の日は、タイマーで炊けてるはずのご飯が米と水とまま!なんと、プラグがコンセントにささってない!夫が勘違いして抜いたか・・・。どうしたものか、連続おにぎりでは申し訳ない。臭いが気になるけれど「サトウのご飯」で我慢してもらおう。できそこないのご飯ではなく、米と水のままだから土鍋で炊こう。時間も速い。初めなんとか、なかパッパ、赤子が泣いても蓋とるな。焦げつかさないよう気をつけて、結構うまく炊けた。この日も、無事、お仕事に送り出すことができた。ヤレヤレ。

 あの失敗ご飯どうしよう。8合もある。鍋にうつしてお粥にしてみた。食べられないこともない。食べ物を捨てるわけにはいかないのだから、何日もかけて私が処理しよう。