先週末の嵐は凄かった。雲辺寺の山さえ雪化粧していた。冬タイヤに交換して準備しておかないと、いざというときにさっさと行動できない。これは金曜日に完了した。昨日日曜日、滞在のお客様に夕食のお休みをいただいて山へ行こうと思っていた。が、嵐はまだ止みそうにないし、お遍路さんの予約もはいったので、仕事に専念することにした。
大阪大学微生物研究所、という法人が観音寺にあって、インフルエンザのワクチンをつくっている。この研究所、次々とおおきな施設を建設している。お蔭で私達宿泊所も大忙しである。この秋から、うちはほぼフルの状態だ。彼らは、3週間くらい前から、土日も休まず仕事をしている。つまり、私もずっと気が抜けないのである。毎日元気に仕事に行ってもらうために、「今日のおかず、何にしようか」、私も毎日悩むのである。「今日はメインが肉で、あと、あれとあれをつくろう」と粗方の献立を考えてスーパーに出かける。店内をグルグル回りながら、安売りが見つかればメニューは即変更する。味、栄養のバランス、彼ら若い人の好み、仕入れ値、これらが折り合わなければいけないので、予定の献立が、買い物途中でガラリと変わったりする。お遍路さんと長期滞在が一緒になると、もう、てんてこ舞いだ。お遍路さんのメニューはほぼ同じ、刺身定食としている。滞在のお客様には毎日メニューを変えなければいけないので、重複するおかずが2,3品あったとしても、7,8種類は作らなければいけない。今4人の若者の食事をつくっているが、ある人は野菜がきらい、ある人は刺身が苦手、大体好みがわかってきたけれど、やはりいろいろなものを平均に出さなければいけない。でも、残されるのわかっていて皿に盛るの、辛いんだよね。
さて、こう忙しいとミスもでる。過去には、寝過ごしてご飯が炊けなくてコンビ二でおにぎりを買ってきたことがあった。今回は連続でやってしまった。寝坊したのではない。この頃の寒さで電力使用量が多くなっている。電気ストーブ、電気炊飯器、電気ポットを同じ配線で使ったらしく、ブレーカーが落ちた。慌てて炊飯器のスイッチを入れなおし、炊き上がりの表示もでたので蓋をあけると、ビックリ・・・、ホチメシだ。米を洗って急いでスイッチをいれたけれど、7時の朝食に間に合わない。夫に頼んで、おにぎりを買いに走ってもらう。何とか、朝食のかたちになり、彼らを仕事に送り出した。
次の日は、タイマーで炊けてるはずのご飯が米と水とまま!なんと、プラグがコンセントにささってない!夫が勘違いして抜いたか・・・。どうしたものか、連続おにぎりでは申し訳ない。臭いが気になるけれど「サトウのご飯」で我慢してもらおう。できそこないのご飯ではなく、米と水のままだから土鍋で炊こう。時間も速い。初めなんとか、なかパッパ、赤子が泣いても蓋とるな。焦げつかさないよう気をつけて、結構うまく炊けた。この日も、無事、お仕事に送り出すことができた。ヤレヤレ。
あの失敗ご飯どうしよう。8合もある。鍋にうつしてお粥にしてみた。食べられないこともない。食べ物を捨てるわけにはいかないのだから、何日もかけて私が処理しよう。